「せりふ内ト書き」には、大きく分けて3種類ある。
1:せりふを発する相手の指示。
例えば、
「チグロフに」「レレレに」「ニンニに」
2:せりふを発しながら、あるいはその前後の動きの指示。
例えば、
「封筒を見て」「携帯を振る」「立ち上がって」
3:せりふの発し方そのものに関わる指示。
これは前述の2つと比べると、バリエーションが豊富である。
◎「大声で」「強く」などシンプルに口調を指示。
◎「ムキになって」「照れて」「バツ悪く、苦笑して」など
発話に至る感情を説明。
◎「同時に」「遮って」などタイミングを指示。 など。
作者の個性がもっとも出るのが、この3だと思う。
ちなみに、この3にあたるのが、僕の感覚による仕分けでは、
『ロマンス』:10/30(33%)
『天才バカボンのパパなのだ』:8/27(30%)
『ゴーゴーボーイズ ゴーゴーヘブン』:3/11(27%)
『修道女たち』:23/45(51%)
さらに上記の3種類に含まれない「その他」として、
◇次のせりふに遮られるなどして、実際は発話されないせりふ。
◇せりふ自体は書かれていない「…」と表記された箇所の態度や感情の説明。
興味のない人にはだから何だって話だとは思いますが、
気になっていたことなので、
とりあえずここまで整理できて、よかった。僕が。