『JIN』と目

2009年11月29日 23時01分31秒 | その他のかけら

今夜もまたオンタイムで『JIN』を見た。

気になるのは、
登場人物の目がやけに潤んでいることだ。


ちょっとなにかあると涙目。

そういう演出なんだとは思うけど。

それにしても潤みすぎ。

読書:『横道世之介/吉田修一』

2009年11月28日 10時45分25秒 | エンタメのかけら

知り合いから勧められて読んだ。

不思議な小説だ。

さして劇的なわけでもなく、
日常のスケッチの連続のようだが、
一度読み始めると止まらなくなる。

つまり上質のエンターティメントということなのだろう。

残念なのは、
帯に大書された「感動」の文字や、
書店ポップの「泣いた」的な読者の感想。

読み終えて「そうか?」と思う。

今の出版界では「感動」「泣ける」という言葉が訴求力があるようだが、
それにしてもなあと思う。

勧められるまでこの本がまったく視野に入らなかったのは、
実はそんな帯や書店ポップのせいだった。

売り文句は難しい。

安売りすると逆効果だ。

重いサービス

2009年11月28日 09時58分42秒 | アイデアのかけら

「さくらや」で炊飯器を買ったら、
おまけで米が2キロついてきた。

ありがたいが重い。

炊飯器だけでもかなり重いのに、
さらに2キロだ。

このおまけ、
炊飯器と一緒に持ち帰る人の気持ちまで、
ちゃんと考えて決めたのだろうか。

ありがた迷惑。

そんな気持ちになった米2キロ。




不安なロッカー

2009年11月26日 10時42分37秒 | アイデアのかけら

先日、近所にできたスポーツクラブに初めて行った。

ひと通り体を動かした後、
ロッカールームに戻って来て一瞬慌てた。

「僕のロッカーはどれだっけ」

ロッカーには番号が明記されているが、
鍵には書かれていないのだ。

よくよく見ると、
壁やロッカーに、
「セキュリティのため鍵に番号をついていません。
 自分のロッカー番号を覚えておいてください」
というようなことが書かれていた。

まったく気づかなかった。

幸いロッカーの場所を覚えていたからよかったが、
わからなくなる人が続出するだろうと心配していたら、
やはり係員に尋ねている人がいた。

鍵を落とした時の用心のために、
鍵に番号をつけないという意図はわからなくもない。

ならば、もっとちゃんと「鍵番号を覚えておいてください」
という点をアナウンスするべきではないか。

もっともそれ以前に、
鍵に番号をつけない以外のセキュリティの方法もあると思うが。

『惚れさせシェフ』のレシピ①

2009年11月25日 10時15分53秒 | その他のかけら

春先にオンエアした
『ロンブー淳の惚れさせシェフ』という番組について検索して、
ここにたどりつく方が今なお結構いるので、
おそらくレシピを知りたいのだろうと思い、
手元に残っていたレシピを時間のあるときにアップしてみます。

(当時は朝日放送のホームページにも出ていましたが、
 もうないのでしょうか。
 あと、手元のレシピは制作段階のものなので、
 オンエアとは異なるかもしれません。念のため)

①:「川越シェフのバーニャカウダ」


1)牛乳と湯を1:1の割合で鍋に入れ、ニンニクをふきこぼす。(2回繰り返す)
2)ざるにニンニクをとりだす。
3)アンチョビをオリーブオイルで炒める。
4)取り出したニンニクを加える。
5)フードプロセッサーに入れ、よく回しペーストにする。
6)ボールに取り出し、オリーブオイルを適量加える。

これをベースに、
「味噌を入れる」
「カレー粉を入れる」
などのアレンジも作りました。

お好きな野菜につけて食べてください。

「森ガール」と経済

2009年11月24日 09時44分12秒 | アイデアのかけら

ある番組の会議で、
さかんに「森ガール」という言葉が飛び交う中、
思い浮かべていたのは、
先日歩いた原宿の光景だった。

店先や店内に「森ガール」という言葉を用いている店が、
けっこうあった。

売り文句になっているのだ。

「森ガール」という言葉で、
どれだけの商品=金が動いたのだろうか。

新しい言葉は新しい金の動きを生む。

それはさておき。

僕も「森ガール」の定義をちゃんとわかっているわけではないが、
僕以上にわかっていない同世代の人間には、
「昔の”オリーブ少女”みたいなもの」
と言うとだいたい納得する。

またしてもそれはさておき。

かつての”オリーブ少女”たちは、
少女じゃなくなった今も心は”オリーブ少女”であることが多い。

そんな人たちを、
「乾燥オリーブ少女」もしくは「ドライオリーブ少女」と呼んだらどうだ、
とも思ったが、
敵を作るだけなので思うにとどめておくにする。

デブ作家

2009年11月23日 09時20分51秒 | コメディのかけら

ある番組で、
太った人を使った実験をすることになり、
その実験案を考えてくれとメールが来た。

今までの議事録をまとめたファイルも一緒に添付されてきたのだが、
そのタイトルには驚いた。

「デブ作家用」

冷静に考えればこれは、
「デブ作家・用」ではなく「デブ・作家用」の意だが、
ぱっと見にはやはり「デブ作家・用」に思えてしまう。

デブ作家。

一斉送信されたこのファイルを見て、
傷ついた作家仲間もいるに違いない。

届かないメッセージ(車内アナウンス篇)

2009年11月22日 09時21分15秒 | アイデアのかけら

時どき小田急線内で、
「ヘッドホンステレオをお使いのお客様へ」
というアナウンスが流れる。

「音漏れにご注意ください」

そう注意するのだが、
現時点で音漏れするほど大音量で音楽を聴いている者には、
このアナウンスは聞こえないのではないか。

本来届けたい人には届かず、
必要のない人にばかり届いてしまうメッセージ。

この「とりあえずやっています」という感じが、
なんとも不愉快。

ひさびさのタレント取材同行

2009年11月21日 08時54分05秒 | 業界のかけら

珍しくスケジュールがあったので、
タレント取材に同席する。

AKB48の前田敦子さんだ。

正月の『浜ちゃんが!』スペシャルに向けての取材。

この番組ではいつもはタレントの私物をヤフオクに出しているが、
今回はスペシャルらしく公開オークションを開く。

そこへ出品してもらう品を打ち合わせに行ったのだ。

そこで出てきた品は・・・。

事前にディレクターと、
「こんなものを出してくれたらいいよね」
「だけどさすがに無理でしょ」
と言っていた品。
というかそれを超える品。

ネタばれになるので、詳しくは書けないが、
ファンにはこれほどのお宝はないのでは。

その他の出品者の品も出てきているが、
桜庭和志さんなども「あれを出してくれたら」と望んでいた品を提供してくれた模様。

公開オーディション参加者は現在も募集中。
(11月末締め切り)
詳しくは、ytvサイト内『浜ちゃんが!』HPをごらんください。
http://www.ytv.co.jp/hamachanga/auction.html

読書:『時間のかかる読書/宮沢章夫』

2009年11月19日 09時27分03秒 | エンタメのかけら

本来ならば1時間もあれば読める横光利一の『機械』という短編小説を、
11年と2ケ月かけて読んだ記録であるこの本は、
どれぐらい時間をかけて読むのが適切なのか、
そう考えながら読み始めた。

結果的には、
おもに移動中の電車の中で読み、
10日ほどで読み終えた。

だからなんだという話だが。

この本は「読み」に関するエッセイということだが、
その読後感はまるで小説のようだ。

あとがきに「魅力的な『誤読』」と書かれているが、
そんな「誤読」のための想像力が、
小説を書くときのそれによく似ているのかもしれない。


46億年前

2009年11月17日 23時47分06秒 | コメディのかけら

ある番組の会議で、
46億年前の地球に巨大隕石が衝突したという話が出た。

その真偽はさておき、
この話を聞いたADが驚くべきことを言い出した。

「その頃、人っぽいものはいたんですか?」

ツッコミどころが多すぎる。

老後について考える

2009年11月17日 00時11分22秒 | その他のかけら

現在、日本の女性の平均年齢は85歳ぐらいだったはずだ。

しかしこれはあくまで「平均」。
幼くして亡くなる女子もいるわけだから、
実は85歳以上の女性もたくさんいる。

旦那の定年は60歳。
同じ歳だったとしたら、
平均年齢まで生きたとして、
妻の残り人生は25年。
実際は妻の方が年下な場合が多いから、
それ以上の年数となるだろう。

25年。

その時点でもう1回子どもを産んだとしても、
その子どもが成人する以上の年数だ。

四半世紀も老後はあるのだ。

そう考えると、
「老後」という時間はなんと長いことか。

保険会社の人と話しながら、
改めてそう思ったのだ。

喜びと悲しみの筒井康隆

2009年11月15日 09時06分29秒 | その他のかけら

筒井康隆のweb日記『偽文士日碌』に、
新作短編を書いたという記述が。

「アニメ的リアリズム」というその短編は、
『yomyom』に掲載されるようだ。

何年ぶりの短編だろうか。
うれしい。

と思いきや、その後にこんな一文が。

「これが我が最後の短編となるであろう」

もし本当にそうならば、
とても悲しい話だ。

前言をあっさり翻し、
続けざまに新作短編発表、
・・・なんてことはさすがにないだろうなあ。

となると、
現在中断中の『ビアンカ・オーバー・スタディ』が完結してしまったら、
もう筒井康隆の新作小説を読むことはできないのか。

アダモちゃんはなにをしゃべったか?

2009年11月14日 08時41分31秒 | コメディのかけら

ADの仕事のひとつに、
収録したVTRのコメント起し、
というものがある。
VTRの中でしゃべっていることを文字する作業だ。

ある番組に島崎俊郎さん演じるアダモちゃんが登場したのだが、
担当したADが、
アダモちゃんが登場するときの、
あの意味不明な言葉まで律儀に書き起こしていたそうだ。

そこまではまだいい。
問題はその中に登場するこの言葉だ。

「骨任せ」

なんだよ、骨任せって。

たしかにアダモちゃんはそんなふうに聞こえる言葉を発するが、
「骨任せ」はないだろ。

そんな日本語ないし、
なんでここだけ日本語になるんだよ。

骨任せ。

どんな意味なんだろうか。

届かないメッセージ(階段篇)

2009年11月14日 00時03分54秒 | アイデアのかけら

ある私鉄の駅の、
エスカレーターと並行した階段の、
段差の前面、
いわゆる「蹴込み」と呼ばれる部分は、
しばしば広告スペースとして使われるが、
その駅にはこんなメッセージが書かれていた。

「振り込めサギにご注意ください」

だが、振り込めサギにあう人の多くは高齢者であり、
その大半が階段ではなくエスカレーターを使うはずだ。

つまりこのメッセージは、
本来読んでもらうべき人の目にはふれないだろう。

ただ発しただけで、届いていない。