吸殻の風景

2010年10月31日 15時50分07秒 | ドラマのかけら

最近、新しい彼氏ができた女性から聞いた話だ。

二人は生活の中の癖がよく似ているのだという。

たとえば、二人ともタバコを吸うのだが、
吸殻を灰皿の端に寄せておく、
彼女にはそんな癖があったのだが、
ある日、彼にも同じ癖があることに気づいたという。

それまで友人だった二人は、
そのころから急速に恋人になっていった。

別に吸殻が二人を結びつけたわけじゃないけど、
恋のはじまりのささやかなエピソードだ。

ご利益のある水

2010年10月31日 11時23分42秒 | コメディのかけら

あるパワースポットを取材したDから聞いた話だ。

そこには洗えば病が治ると評判の水があり、
彼も体の気になる部分をその水で洗った。

「こんな場所で湧き水なんて珍しいですね」

パワースポットの関係者に言うと、

「ここだけの話なんですけど、実はアレ、水道の水なんですよ」

あまりの話に唖然としていると、

「じゃなきゃ、あんなに水が湧き続けるわけないじゃないですか」

たぶん、昔は本当に水が湧いていたのだろう。
でもそれがいつか涸れ、水道に切り替えたのだろう。

まあ、イワシの頭も信心。
ご利益の近代化と考えればいいか。

ちなみにそのパワースポットがどうかも聞いたが、
営業妨害になるのでさすがにそれは書けねえ。

新鮮なタレントNG

2010年10月30日 12時09分35秒 | 業界のかけら

タレントNGというものがある。

たとえばグラビアでは水着姿を披露している女性タレントの大半は、
テレビでは「水着NG」である。

「食べるのNG」という人もいる。
食べる姿にはその人の本性が現れる。
だから嫌なのかもしれない。

昨日、初めて聞いたのは、

「フリップNG」

クイズの答えなどを書くフリップがNGだという。

別にフリップにトラウマがあるわけではない。
おそらく字が下手なのだろう。

字の上手い下手でイメージが壊れるようなタレントではなかったので、
さらに意外だったのだ。

タクシーでの怒りと携帯電話

2010年10月29日 01時46分18秒 | コメディのかけら

タクシーの運転手の態度に激怒したあるDは、
かなり荒くれた態度と言葉を残して車を降りた。

で、気づいた。

「携帯を忘れた」

気まずい。
でも、携帯を放っておくわけにはいかない。

領収書を頼りになんとか今乗っていたタクシーと連絡をとると、

「携帯?なかったですよ」

あいつ・・・捨てたに違いない。

それがそのDの見解だ。

教訓:タクシー運転手に激怒するときは、
   決して忘れ物をしてはいけません。

チラシの差

2010年10月27日 01時29分06秒 | コメディのかけら

近所にオープンした肉そばの店に入った。

2回目だった。

なので店頭で配られていたチラシはもらわずに入った。

後から来た今日初めてと思しき客が、
もらったばかりのチラシを見せて言う。

「味玉」

どうやらそのチラシがトッピングの無料券になっていたようだ。

別にいいけど。

でも、なんかちょっと悔しい。

B.L.T的性格診断

2010年10月25日 00時48分13秒 | アイデアのかけら

B.L.Tというのは、
いざ食べてみるとやっかいな食べ物だ。

Lははみ出すし、
Tは汁が垂れる。

お行儀いいのはBぐらい。

この3つのアナロジーで、
性格診断が作れないものだろうか。

おすすめには本当のおすすめを書いてほしい

2010年10月23日 09時37分14秒 | コメディのかけら

昨夜入ったイタリアン。

黒板に書かれた今日のおすすめの中から、
「黒ムツの××(詳細失念)」という料理を頼んだ。

すると、ウェイターが、

「こちらには××と書いてありますが、
 本当は香草焼きのほうがおすすめですよ」

だったら、そっちを黒板に書けよ。

と思ったが、その後で新たな疑惑が湧く。

遅い時間だったので、
魚はあるが「××」がもう切れてしまったのではないか。

あるいは、
「××」のほうが調理が面倒で、
「今から作るのが面倒」
とか思っていやがるのではないか。

まあ、出てきた香草焼きはおいしかったからいいけど。

新しい薬のコンセプト

2010年10月22日 09時13分49秒 | アイデアのかけら

製薬会社はどんな新しい薬を研究開発しているのか。
オーソドックスな病の治療薬はもう出尽くしているんじゃないのか。

そんな疑問を製薬会社に勤める知人にしたところ、
思わぬ答えが返ってきた。
たとえば、

「2in1」の薬。

ある病では必ず2種類の錠剤を飲まないといけない。
それを1つにまとめて2錠飲まずに1錠で済む薬だ。

これはちょっと便利だ。
それで錠剤の大きさが2倍になってしまったら飲みにくいが、
錠剤にするための「つなぎ」の量を調整して大きくならないようにするという。

だが、この「2in1」の薬、
その発想の源は便利さだけではない。

薬代の軽減のためだ。

アメリカは医療費が日本と比べてべらぼうに高い。
当然、薬代も高い。
だから薬の数は少ない方が患者の負担が少ない。
そう、2錠が1錠で済めば、薬代が半分で済むのだ。

なるほど。



声の問題

2010年10月19日 11時29分13秒 | その他のかけら

『ジャパニーズ・スリーピング』のパンフに載っていた
野田秀樹さんと宮沢章夫さんの対談を読んでいたら、
とても共感するやりとりが出てきた。

野田:だから役者を見ていていつも気にしているのは、
   その体の動きとかもあるんだけど、
   やっぱり声。
宮沢:少しちがうかもしれないけど、ぼくも声には意識的ですね。
野田:声質とか、声の色とかがやっぱりすごく気になる。
   でも、声っていうのは、じつは言葉そのものの響きであって、
   声が出している言葉そのもの=意味ってわけではない。

(略)

宮沢:書いているときは、自分のなかに声が流れてるでしょ?
   言葉っていうのは、やっぱり、声で書いているふうに、
   自分も思います。
野田:役者が(台詞を)読んだときに、
   そんなつもりで書いたんじゃないけどっていう。
宮沢:あはははは。それはありますよね。

もちろん、このお二人が作っているような作品と、
僕が手がけているようなテレビやラジオの台本はまったく違うものだが、
僕も台詞を書くときは、声で書く。

だから、収録現場に立ち会ったとき、
役者の出す声が思っていたものとまったく違うと、
戸惑いを覚える。

あるいは、以前、ドラマのようなものを書いたとき、
撮影現場で監督が動きの演出はするが、
台詞の演出はさほどしないのを見て、
かなり驚いたこともある。

台詞と「声」。

実は『ジャパニーズ・スリーピング』を観た帰り道、
「声」について考えた。

事前にテキストを読んでいってしまったため、
舞台における「声」の重要性というか存在というか、
そういうものについて考えてしまったのだ。

この件についてはもう少し考えてから改めて書きます。

球後麻酔針

2010年10月18日 13時02分01秒 | ホラーのかけら

目の手術をする際に
眼球の後ろ側に麻酔を打つことがあるという。

その時つかうのが
球後麻酔針だ。

カーブを描いたこの麻酔針を、
目の中に入れ、
針先を眼球の後ろまで届かせて、
そこから麻酔薬を注入する。

いたたたたた。

麻酔だとわかっていても、
想像するだけで怖くなってきた。

ヘルメットをかぶって手術する

2010年10月17日 12時49分04秒 | チシキのかけら

知り合いの医療関係者から、
ある手術中の写真を見せてもらった。

手術室内の医師も看護婦も、
まるで月面着陸した宇宙飛行士のような格好をしていた。
中にファンのついたフルフェイスのヘルメットのようなものをつけているという。

骨の手術の現場だ。
骨の中というのはまったくの無菌状態のため、
医師や看護婦の顔面から落下する菌すらあってはいけない。
なので、ヘルメットを装着し肌が一切露出しないかたちで、
手術をするのだそうだ。

医療番組でも医療ドラマでも見たことのない不思議な光景だった。

温泉番組

2010年10月16日 14時19分08秒 | 業界のかけら

先日放送した温泉番組の視聴率が伸びなかった番組スタッフが、
居酒屋で愚痴っていると、
店員のオバチャンにこう言われたそうだ。

「そんなねー、温泉なんて行きたくても庶民は行けないんだから。
 もっとスーパー銭湯とか、大江戸温泉とか、
 そういうところを紹介しなさい」

なるほどなあ。

意外とこれが、今テレビを観ている高齢者たちの本音かもしれない。

映画鑑賞:『ナイト&ディ』

2010年10月14日 09時40分39秒 | エンタメのかけら

時間が空いて映画を観て時間をつぶす場合は、
近くで観られて、すぐ観られないと嫌なのだ。

という条件のもと、
昨日観たのが『ナイト&ディ』

トム・クルーズとキャメロン・ディアスが主演。
予告編を観るかぎり、
恋ありアクションありの典型的なハリウッド映画、
そう思って観始めた。

これが、いい意味で、「とんでも映画」だった。
「えー」の連続。
作り手はどう思って作ったかわからないが、
完全なるスラプスティックコメディ。

どういうプロセスを経たらこんな映画が作れるんだろうと思って調べたら、
脚本家だけで12人もいるらしい(クレジット上は一人)。

制作費は1億1700万ドル以上。

すごいよ、ハリウッドは。

落盤現場のコメディ

2010年10月13日 10時14分23秒 | コメディのかけら

チリの落盤事故現場。

いよいよ救出作業が始まるが、
「誰から助けるか」という問いかけに、
地下の作業員たちがお互い順番を譲り合ったという。

一見、いい話のように見えるが、
譲ろうとした中には、
最後まで地下に残りギネスに載ろうと企んでいる者もいるという。

いいなあ、このシチュエーション。
なにかに使えそうだ。

「角」が足りない

2010年10月11日 09時07分13秒 | その他のかけら
ハイボール人気のおかげで、
サントリーの「角」が足りなくなり、
出荷調整をしているという。
この出荷調整は今後3~4年続くという。

というのも10年ほど前に、
国産ウィスキーが売れなくて、
製造を抑えた数年があった。
その頃作った原酒を使う時期がめぐってきてしまったのだ。

急に始まった「トリスハイボール」のキャンペーンは、
「角」不足を補うため。
でも、飲めばわかるけど「角ハイボール」の味に慣れてしまうと、
「トリスハイボール」の味は落ちる。
それは単に値段の問題ではなく、
そもそも「角」はハイボールに向いている酒だと、
以前、バーテンダースクールの先生が言っていた。

さすがに「角ハイボール」がここまでヒットするとは、
サントリーも思わなかったのだろうな。