日本全国に何軒も支店のある某蕎麦屋の店頭に、
こんな看板があった。
「そばを毎日機械で作るこだわりで」
なんか変じゃないか。
この文章だと「機械で作る」ことがこだわりのように見える。
人間が作るより、機械で作った方が、
いつでもまったく同じ状態の蕎麦が提供できる、
そんなこだわりか。
いやいやいや。
仮にそんなこだわりがあったとしても、
客には伝わらないだろう。
だって、蕎麦は「手打ち」がありがたがられる食品なのだから。
まあ、実際は、
「毎日作っている」という部分をアピールしたかったに違いない。
ならばなぜ「機械」という言葉を入れてしまったのか。
なくても意味は通じるし、なくても嘘ではない。
よほど律儀な人間が書いたか、
それとも底抜けのバカが書いたか、
そのどちらかだと思う。