4月スタートの新ドラマの中には、
想定外の苦戦するものが出てくるに違いない。
3月11日の地震の後、
いろいろなところでそんな声が聞かれた。
たしかにあの日以降、
「空気」は変わった。
しかし4月スタートのドラマを
このタイミングでその「空気」に合わせるのは不可能だ。
震災前の「空気」で作られたドラマを世間がどう受け止めるのか。
それが気になるところだった。
今のところ思っていたほどの影響はないようだけれど。
クロムモリブデンの芝居を観て、
ドラマに対する危惧と同じものを感じた。
ネタばれになるから詳細は伏せるが、
震災がなかったら、
もっと違う印象になったのではないだろうか。
たぶん作った側も悩んだと思うが、
さすがに内容を変えることは不可能だったのだろう。
おそらく似たような事態がいろいろなところで起きているはずだ。
芝居を見ながら、そんなことを考えていた。