美容室のぎこちない会話

2008年10月31日 00時56分03秒 | コメディのかけら

近所の美容室の髪を切りに行った。

髪を切る前に、
新人の店員が髪を流してくれる。

そして、髪を拭きながら、
はずした僕のメガネを見て言う。

「独特なメガネですね」
「はい」

確かに僕のメガネは丸めがねで、
この指摘はよくされる。
だから、まあ、ここまではいい。
だが、その続きのこれはどうだ?

「色も薄いですしね」

この言葉になんと返せば正解なのか。

お願いだから、
髪を切りに行った場所でまで、
脳に嫌な汗をかかせないでほしい。

海外素材を見て思う

2008年10月30日 00時56分03秒 | 業界のかけら

年末の特番のために、
海外番組の素材を多数見る。

それでわかるのは、
海外の番組のカメラワークの大雑把さ。

引きの画を入れるべき場所にその画がない。
あるいはアップを撮るべき場所にアップがない。

海外素材を使用した番組はいろいろあるが、
あれは再編集してあるから見れるわけで、
海外で放送されたままだったら、
イライラしてとても見れないだろう。

と言いながらも海外の素材に頼るのは、
日本では不可能な無茶をやっている映像が、
多数あるからだ。

あの無茶を、
日本の技術というかこだわりで撮影したら、
さぞや凄かろうに。

鍵のかかった部屋

2008年10月29日 00時04分03秒 | コメディのかけら

某代理店の会議に行くと、
いくつか会議室の並ぶその一角からは、
廊下に出ることはできるが、
再び中に入るためには社員が持っているカードが必要だった。

おかげでトイレに行きたい時は、
社員に声をかけ、
カードを借りるか、
もしくは入口付近で待っていてもらわないといけない。

いい歳をした大人が、
「トイレに行きたいんで」
と会議中に言うのも、
なんだかなあという感じがする。

男性ばかりの中に紅一点という場合はどうするんだろう。
言い出せなくて、
我慢してしまう女性も多いのではないか。

セキュリティはわかるが、
外部から来た人間には、
かなり居心地の悪い状態であることは確かだ。

女優と声

2008年10月27日 07時52分26秒 | エンタメのかけら

『エチカの鏡』を見た。

番組の内容はさておき、
この番組を見ていて強く意識されるのは、
女優の「声」だ。

語りが合う声と、
逆に語り合わない声がある。

それを痛感する。

画面で素晴らしい演技をするからといって、
その声が語りに合うとは限らない。
もちろん、その逆もあるだろう。

要は「声」の質の問題だ。

そして、これは見た目を伴う演技以上に、
個人の好みがわかれる。

だから、
この番組の作り手は大変だと思う。

『エチカの鏡』を見ながら、
そんなことを考えた。

逆立ちこぼし

2008年10月26日 23時23分36秒 | その他のかけら

我が家から、
徒歩5分のギャラリーで、
知人のオータさんがが個展を開いていたので見に行く。

飾られたいくつかのオブジェの中に、
それは並んでいた。

巨大な頭を下にして、
倒立している人形。

正確にいえば、
倒立ではない。

体はかなり矮小なので、
頭だけで全身を支えている。

脳天に重心があり、
体を傾けても、
もとの状態にもどる。

要は起き上がりこぼしの逆の状態。

だから、勝手に逆立ちこぼしと名づけた。

多分、今も暗闇の中で、
彼らは逆立ちしている。


親切心が生むまた別の笑い

2008年10月25日 23時40分42秒 | コメディのかけら
久しぶりに『エンタの神様』を見た。

一時期、芸人のネタにテロップを入れるのはどうのこうのという議論があったが、
もはやあそこで繰りひろげられるのは「エンタの神様」的笑いという、
新たな笑いのジャンルになっていると思うので、
それについてとやかく言うつもりはない。

だが、今日、テロップと同様な視聴者に対する親切心が、
また新たな「笑い」を生んでいた。

ガリガリが売りらしい芸人が、
自分のことを「捕らわれた宇宙人」とたとえてボケた時だ。

例の宇宙人の写真が出たのだ。

ボケをフォローする。

ある意味、これは新しい。

芸人が狙った笑いの本質とは違うが、
あれは笑った。


おもしろかった。

ゴミ収集の時間

2008年10月25日 10時31分00秒 | その他のかけら

確かに僕が悪いのかもしれないが、
ゴミを出しに行ったら、
すでに収集が終わった後だったときのショックは
かなり大きい。

我が家の近くは、
いつも10時頃集めるに来るので、
9時過ぎにゴミを出しに行ったら、
今朝に限ってもう収集済みだった。

どういうスケジュールになっているのだ。

ゴミ捨て場には朝8時までに出すように書いてあるが、
生活時間がずれている身としては、
朝8時までに起きてゴミを出すのはなかなか大変だ。

だから、せめて何時頃に収集に来るというふうに、
明らかにしてもらえないか。
そのときどきによって時間が大きく異なるのは、
とても困る。

土曜日にゴミが出せないと次は水曜日。
プラスチック類も燃えるゴミとなった今、
週に2回の収集というのも、
ちょっと少ない気もするのだが。

線路内立ち入り禁止

2008年10月23日 00時43分17秒 | コメディのかけら

下北沢駅のホームの電光掲示板に、
「線路内立ち入り禁止 線路内に入ると大変危険です」
という注意が流れていた。

なに、あたり前のことを言っているんだ。

注意というのは、
そういうことをする奴がいるからなされる、
というのはよく言う話だが、
こんなあたり前のことを注意しないといけないような奴は、
おそらく注意してもやってしまうのではないか。

困ったことである。

頭髪注意

2008年10月22日 00時21分41秒 | 業界のかけら

あるVTR台本に、
頭髪注意との注意書きがあった。

クイズの正解VTRの台本だ。

頭髪注意?
なにを注意するというのだ。

たとえば料理を扱うVTRならば料理人の髪にも気をつかうが、
そんな内容ではない。
もしかすると、ゲストに薄毛を気にしている人がいて、
登場する役者に薄毛の人を使うなという意味かと思ったが、
そうでもない。

真相を聞くと、
「ズラを使うと高いので使うな」という指示ということだった。

そのVTRは江戸時代を舞台にしたもので、
町人のヅラを使うと費用がかかる。
だから手ぬぐいで頭を覆うなどして、
髪をごまかせという「頭髪注意」だったのだ。

制作費節減のテレビ界。
こんなところまで節約しているスタッフがいる。

サヨナラのセオリー

2008年10月21日 08時39分43秒 | その他のかけら

昨夜も人身事故のせいで地下鉄が止まった。
急いでいるときに限って、人身事故は起こる。

一体、1回の人身事故で何人が迷惑をこうむるのか。

自殺するのは勝手だが、
どうして飛び込みという手段を選ぶのか。

飛び込み自殺する人の多くは、
計画的な自殺ではなく発作的なものだという。
まあ、あんなもの計画されても困る。
そして、発作を起したときの心境というのは、
僕には永遠にわからない。

人身事故で電車が止まり、
なんとも虚ろな気持ちになったとき、
思い出すのは、
ケラ&ザ・シンセサイザーズの『サヨナラのセオリー』という曲だ。

もともとお涙頂戴のために安易に死を使う
映画やドラマを皮肉った歌らしいが、
人身事故に遭遇したときの気分にもあう。

歌詞を引用したいが、
著作権とかの問題もあるだろうから、
ラストの部分だけ引用しよう。

♪そんなに泣きやきゃ あの世で泣け
 この世のジャマをするな

曇天の花園

2008年10月20日 08時31分21秒 | ホラーのかけら

近所の大きな公園に、
「花園」があるのを見つけたので、
立ち寄ってみた。

この時期にしては、
思っていた以上に色とりどりの花が咲いている。

だが、施設としての手入れが行き届いておらず、
ベンチやオブジェはどれも古びている。

折りしも空が曇ってきた。
今にも雨が降りそうな空だ。

そんな曇天の下で見る色鮮やかな花は、
古びた施設とよく似合い、
独特な雰囲気を作り出していた。

いつかどこかで使いたい・・・

そんな光景だったのだ。

DVD鑑賞・『ムー一族』

2008年10月19日 10時25分00秒 | エンタメのかけら

ちょっと前に出た『ムー一族』のDVDを、
少しずつ見ている。

30年ほど前にオンエアされたこの番組は、
今まで「影響を受けた番組は?」と尋ねられたとき、
必ず挙げている番組である。

『ムー一族』をひと言で表すと「混沌」
ドラマ、コント、歌、ゲスト乱入など内容面の混沌もさることながら、
人気アイドルからベテラン喜劇人、さらには近田春夫まで、
あらゆる階層の出演者が登場する様子も「混沌」。

実は、数年前、今田耕司・井川遥主演の『アフリカのツメ』という番組に
参加したとき、頭にあったのは『ムー一族』だった。

もともとの企画は高須光聖さんのものだったが、
かなり早い段階から企画に参加できたので、
僕の趣味も色濃く反映されている。

たとえば、
広田レオナさんがママ、速水もこみちさんがバーテンダーの
「スナック・行き止まり」は、小料理屋「ひろみ」が元ネタ。

謎の宿泊客として佐野元春さんが出ていたが、
人選は僕ではないが、ミュージシャンを出したらと提案したのは確か僕。
これはもちろん、近田春夫演じるヘホの代わり。

今回、DVDを見て、「あ!」と思ったのは、
大倉孝ニさんが、押し入れを改造した小部屋で視聴者からもらったハガキを読む
コーナーがあったのだが、あれは「ムー情報」ではないか。

番組はそんな僕の密かな心意気とは関係なく、
視聴率の荒波の中で変容していっていったが、
『アフリカのツメ』は、
僕が参加した中でもっとも愛着のある番組だ。

残念なことに『アフリカのツメ』のDVDは1枚しか出ていない。
計画ではもっと出るはずだったのだが・・。
ぜひとも続きを出してほしいものである。

不思議な肉団子

2008年10月18日 02時24分46秒 | その他のかけら

昨日の記事に書いた中華料理屋で食べた料理をあらためて思い出し、
一品だけ、ここに記録しておこう。

最後に食べた肉団子と春雨の煮物。

この肉団子がなんとも不思議だった。

しっかりとした団子に見えるのだが、
口に入れると溶けるように崩れていく。
単に柔らかいのとは違う。
まさに溶けるような感じなのだ。

あれはどうやって作っているのだろうか。

不思議でならない。

伝説の中華体験

2008年10月17日 10時49分25秒 | その他のかけら

一時期、
グルメ雑誌の編集者の間で話題になった、
伝説の中華料理の店に、
食通の知人の案内で行った。

予約なしでは入れない店だという。

その店は・・・。
え、商店街の真ん中?
え、隣は松屋?
え、店頭にロウ細工のサンプル?

著名人も多数訪れる店にしては、
その店構えは、あまりに普通だ。
いや、普通というより、
ひと昔前の街の中華料理屋だ。

抱いていたイメージのすべてがくつがえされる。

そして、本題の料理は・・・。
まさに口福。

メニューはない。
用意してある食材を列挙され、
食べたい食材を選ぶと、
今度はその調理法を列挙され、
またまた選ぶ。

一体、何皿の料理を食べただろうか。

結局、3時間いて、その間に客は僕たちだけ。
つまり、そういう店なのだ。

MCに悩む

2008年10月15日 01時48分17秒 | 業界のかけら

そろそろ年末年始の特番の準備が始まる。

企画の概要が固まると、
次に決めるのはMCだ。

これがいない。
本当にいない。

限られた10名前後の名前が、
あらゆる会議で並ぶ。

特に単発の特番だと、
MCを頼めるアッパーは決まっている。
だから、余計に選択肢が限られる。

冒険できればいいのだが・・・。

なかなかそれも難しい。

本当は冒険して育てていかないといけないのだろうが。
なかなかそれもできず、
なんとももどかしい。