観劇:『天才バカボン』

2010年07月31日 00時06分03秒 | エンタメのかけら

この芝居の存在を知ったとき、
まず思ったのは、
「どうして釈由美子はこの舞台に出ようと思ったのか」
ということだ。

タイトルは『天才バカボン』だが、
内容的には『ゲゲゲの女房』のような赤塚不二夫の評伝劇、
事務所がそうかん違いしたのでは、
そう思ってしまった。

もちろん、評伝劇ではない。
「男子はだまってなさいよ!」がやるのだ。
原作以上にバカなはずである。

実際、相変わらずのバカっぷりだった。

驚いたのは、
バカ炸裂の細川徹節に釈由美子が馴染んでいたことだ。

そして終演後の宴席で、
さらに驚く話を聞いた。

彼女の登場シーンの中にも、
かなりのアドリブがあるそうだ。
しかも荒川良々のムチャぶりに、
アドリブで返すというところがいくつもある。

それがどれもいい感じで返しているのだ。
客席の笑いもそこが一番大きかったほどだ。

舞台はいい。
テレビでの印象とはまったく違う役者の姿を見ることができる。

祭りとサンバ

2010年07月25日 22時14分11秒 | ギモンのかけら

商店街が主催するような祭りに、
サンバダンサーが登場するようになったのはいつの頃からなのだろうか。

やはり浅草が発祥か。

それにしても露出の多い衣装で腰を振るサンバダンサーと、
それを眺める浴衣姿のギャップは、
ある意味、JAPANな感じだ。

それはさておき。

サンバダンサーのまわりには、
必ず高性能のカメラを構える中高年男性の群れが現れる。

そんなに撮りたいか。

よく見ると腰だけではなく腹の肉も揺れているぞ。

サンバダンサーの格好をすれば、
少々のことはごまかされるこということか。

サンバダンサーは七難隠す。

あるいは、

馬子にもサンバ。

難病出会い系

2010年07月24日 16時24分01秒 | その他のかけら

最近、高齢者向けの「出会い系」詐欺が増えているという。

出会うといっても、
欲求不満な人妻ではない。

難病の患者だ。

難病の患者を支援するボランティアのふりをして、
「難病患者の話し相手になってあげてほしい」
といって騙すのだ。

欲望ではなく「善意」につけこむ。

この手の詐欺の手口は日々更新されている。

エコバッグと万引き

2010年07月23日 10時51分15秒 | コメディのかけら

スーパーにエコバッグを持ってやってくる買い物客が増えたことで、
万引きも増えたという話を聞いた。

なるほど。

棚からすっとエコバッグに入れられたら、
買ったものか盗んだものか判別がつかない。

エコバッグ万引き団。

これもまた現実のコメディ。

中国の工場の算数

2010年07月22日 09時12分16秒 | コメディのかけら

聞いた話だ。

メーカーが中国の工場に、
自社製品を100個作るよう発注を出す。

すると工場はなぜか150個作る。

だが、実際に納入されるのは発注どおりの100個。

どうしてだ?

そしてこれはあくまで噂話である。

インプラント

2010年07月21日 08時26分41秒 | ドラマのかけら

「私の歯、ほとんどインプラントなんです」

知り合いの女性にそう言われた。

なんでも子どものころから歯が弱く、
インプラントに交換してきたのだそうだ。

でも、彼女の歯は作り物には見えない。
そう言うと、

「でも、キスするとわかるみたいですよ」

なるほど。

だからって、この後、そういう事態にはならなかったんだけど。
残念ながら。

魚の箸置き

2010年07月19日 09時13分32秒 | アイデアのかけら

焼き魚の美味しいある店で夕食を食べた。

昼食は何度か食べたことはあったが、
夕食を食べに入ったのは数年ぶりだった。

テーブルの上に気になるものがあった。

魚の箸置きだ。

魚をかたちどったものではない。
本物の魚。
5センチほどの魚の干物が箸置きになっていた。

どうなんだろう、これは。

なんとも釈然としないものが残ったのだった。

読書:『全国ごちそう調味料』

2010年07月17日 16時05分23秒 | エンタメのかけら

以前、ある番組で、
「日本が調味料大国である」
そんな言い方をしたことがある。

『全国ごちそう調味料』(幻冬舎)を読むと、
あらためて日本の調味料の豊かさに驚かされる。

この本には全国のご当地調味料が69品、
それを使った料理のレシピとともに紹介されている。

北海道の「鶏醤」、
東京の「煎酒」、
山梨の「ゆうきからし」
大分の「ごまだし」
など写真を見ているだけで唾液が湧いてくる調味料がズラリと並ぶ。

なんとも目に毒な本である。

そういえば作家仲間の塩沢航君が、
知り合いが旅に行った際、
「お土産は何がいいか」と聞かれると、
地元の調味料をお願いすると言っていたが、
こうやって全国の調味料を眺めていると、
それが正解のひとつであることがよくわかる。

速水もこみちを見ると

2010年07月16日 08時30分10秒 | その他のかけら

速水もこみちを見ると、
ブロントサウルスやブラキオサウルスといった恐竜を連想してしまう。

彼のような男子のことを、
草食系男子ならぬ「草食竜系男子」と呼びたい。

LIVE鑑賞:『ULTRA RELAX DAY 2010』

2010年07月15日 00時46分40秒 | エンタメのかけら
篠原ともえのデビュー15周年記念のライブ。

行くべきかどうか。
迷いに迷ったが、
意を決して行ってみたのだった。

『クルクルミラクル』にはじまって、
石野卓球・ピエール瀧がゲストの『ウルトラリラックス』
中重雄・森若香織がゲストの『レインボー・ララ・ルー』など、
1stアルバムの曲が中心。

ライブのノリを考えたらそれが正解だと思うが、
2ndの『MEGAPHONE SPEAKS』を名盤と思っている僕としては、
途中、何曲か2ndの曲もやったけど、
もう少し聞きたかったというのが正直なところ。
ただし、ミディアムテンポの曲が多いから、
オールスタンディングには向かないかもしれない。
ぜひともアコースティック・ライブとかでいいから、
2nd中心にライブをやってほしいものだ。

それにしても楽しそうに歌う。
会場で一番楽しそうなのがステージ上の篠原ともえだ。
その様子が会場に伝播する。
みんなが楽しい気分になる。
幸せな気分になる。

迷ったあげくに「行かない」という決断をしなくてよかった。

伝言ゲームのギネス記録

2010年07月13日 00時52分04秒 | コメディのかけら

最多人数での伝言ゲームのギネス記録は、
2006年に中国で打ち立てられた、
「1084人の老人」というものだ。

この伝言ゲーム、
「トウガラシは四川の人を恐れる」で始まり、
最後の1084人目に回ってきた言葉は、
「体を健康に」
だった。

全然、伝言になってないじゃないか。
変わりすぎだろ。
いいのか、そんなのをギネス記録にして。

そもそも「老人」に伝言ゲームをやらせたのが企画ミス。
あるいは、こうなることを狙ったのか。

親方の顔

2010年07月10日 01時25分18秒 | コメディのかけら

一連の大相撲報道で、
親方たちの顔を見る機会が増えた。

それで思うのは、
現役時代と比べて、
大きく顔が変わった親方とそうでない親方がいるということだ。

そして変わり方にもいろいろあり、
明らかに悪人顔になった人もいる。

だからなんだというわけではない。

ただ顔が変わった人がいる、という話だ。

観劇:『2番目、或いは3番目/ナイロン100℃』

2010年07月08日 00時36分59秒 | エンタメのかけら
隣にどんな客が来るのか。

一人の観劇において、
それはとても重要だ。

今回、ナイロン100℃公演を見た際に、
僕の隣に来たのは「巨大な人」だった。

とにかくデカい。
こちらの席4分の1ほどまで体がはみ出している。

普通に僕が座ると、
隣の「巨大な人」に密着してしまう。

幸い逆側の席が空いていたので、
そちらに体を傾けて芝居を見たが、
それでも体温が伝わってきて暑さが倍増だ。

まあ、それはさておき。

終演後、
親しい出演者が、
今回の芝居の細部について説明してくれた。

驚いた。

俺はなんと多くのことを見落としていたのか。

と同時に、
見落としても仕方ないとも思ったのだ。

なぜならば、
その細部の多くは決して主張することなく、
さりげなくばら撒かれているのだから。
そう、最近ありがちな、
説明過剰な「親切」な物語に慣らされた観客を挑発するかのように。

だから、本当は2回3回観た方がよい芝居だとも思うし、
そもそも一度ですべてをわかろうとする姿勢自体が間違った観劇の仕方である、
そんな作品なのかもしれない。

仏様とカレー

2010年07月02日 08時50分38秒 | コメディのかけら

それはある田舎の通夜での出来事だ。

若くして亡くなった故人を悼んで、
悪友たちが集まった。

布団に寝かされた故人を囲み、
酒を飲みながら思い出話をするうちに、

「そういえばこいつ酒好きだったよな」

という話になった。
そこで仏様の口元にコップを寄せ、
酒を飲ませてやった。

ここまでは、まあ、悪い話ではない。
問題はここからだ。

また別の悪友が言い出した。

「そういえばこいつカレーも大好きだったなあ」

全員が悲しみと酔いで判断能力を失っていた。

コンビニに走りカレーを買ってくると、
仏様にカレーを食べさせようとしたのだ。

驚いたのはその様子を目撃した故人の家族だ。

「なにしてるの!」

すぐさま悪友たちは追い出されてしまった。

翌日。
出棺の直前に仏様の口元を見ると、
黄色く染まっていたという。
どうやら亡くなると、
カレーの色素が染み込みとれなくなるらしい。

教訓。
死体に色についたものを食べさせてはいけない。

観劇:『恋する剥製/クロムモリブデン』

2010年07月01日 01時45分22秒 | エンタメのかけら
小劇場系の劇団を継続して観る楽しみの一つに、
「変化」の鑑賞があると思う。

「クロムモリブデン」という劇団の公演をここ数年続けて観ており、
その「経年変化」を観ている。

という立場で、
今回の『恋する剥製』に関していえば、
物語がシンプルに変化したな、
という印象だ。

これまでの「クロムモリブデン」の物語は、
もっと混沌としていて、
そこが魅力だったと思う。

だからといって、
今回の「変化」によって魅力が削減されたわけではない。

物語がシンプルになったことで、
各役者のキャラが粒立ってきた気がする。

もしかすると、
役者のキャラを立てるために、
物語をシンプルにしたのかもしれない。

まあ、あくまで僕の勝手な想像だけど。

(今度の日曜日まで赤坂レッドシアターで上演しているので、
 興味のある方はどうぞ)