突然の選挙というのは、
バラエティ番組にも影響を与える。
選挙に出る候補者は、
ある時期以降、
テレビに出てはいけない。
番組を作る側から言うと、
彼らを出してはいけない。
(公職選挙法や放送法などで厳密な規定があるはずだけど、
制作現場に認識としては、上記のような感じ)
だから年内解散もありうるとなってきた夏以降、
選挙に出る可能性が高いと見られていた、
橋下さんや東国原さんをバラエティ番組に出すのは慎重に。
そう言われていた。
そして突然の解散だ。
もうすでに候補者が出演して収録を終えている番組もあるだろう。
こうなると大変だ。
出演部分をカット、あるいは、番組そのものをお蔵入りさせないといけない。
伝え聞いたところによると、
都知事選の影響でお蔵入りもしくは大幅再編集になる番組があるという。
過去の話でいうと、
丸川珠代さんが某クイズ番組に出演後、
急遽、立候補することが決まり、
大慌てで彼女の出演部分をカットしたということがあるという。
いつもは10人でやるクイズがその時だけは9人でオンエアされたそうだ。
選挙はロケにも関係する。
12月の初旬で沖縄ロケを予定していた旅番組がある。
だが、その頃は選挙戦まっただ中だ。
看板が映り込んだり、選挙カーの声が入ってしまう危険性が多分にある。
かといって、選挙カーが来るたびにロケを中断するというのも効率が悪い。
そこでロケを選挙後に延期することにした。
と、このように突然の選挙は、
政治とは関係ないバラエティ番組の現場にも、
いろいろと面倒な事態を引き起こすのだ。