サントリー『ザ・ストレート』を飲む

2009年03月29日 23時54分56秒 | アイデアのかけら

4月にサントリーから発売される『ザ・ストレート』という酒の見本缶が届いた。

CDやDVDの見本盤をもらったことはあるが、
酒の見本缶は初めてだ。

『ザ・ストレート』は発泡酒とか第3のビールとか呼ばれる、
その類の酒である。

わざわざ送られてきたということは、
どこかでPRせよということだろう。

そのためにはまず試飲しなくては。

と、僕が飲む前に家人が飲んでしまった。

家人曰く、
「悪くはないけど、いつも飲んでいるビールと比べると」

なるほど。
家人のこの発言は、
発泡酒や第3のビールが陥っている落とし穴を指摘している。

実は僕も、その手の酒は飲まない。

ビールの代用品というイメージが強く、
代用品を飲むぐらいならば、
他の酒を飲んだ方がいいと思ってしまうからだ。

つねづね思っているのだが、
発泡酒とか第3のビール(これはもう名前がそうだけど)は、
どうしてこうもビールを意識するのか。

ビールを比較して、
「変わらない」「区別がつかない」
そんなアピールが多い。
あるいは、缶のデザインにしても、
明らかにビールを意識している。

でも、ビールではない。

味を比べれば、劣る。
いや、劣るではない。
味は違う。

実際、違う酒なのだから。

だから、もっと独立して自己主張すべきではないか。
小麦を使ったまた別の酒として。
その方が先入観なく飲むことができるはずだ。

では、『ザ・ストレート』はどうだったのか。

いつも飲んでいるビールと比べれば違和感はある。
でも、それを忘れたら、
飲みやすい酒だ。
さっぱりしているので、
味が濃い料理や脂っこい料理にあいそうだ。

それにしても酒造メーカーは、
発泡酒でも第3のビールでもない、
新しい呼び名を考えてみてはどうだ。
ビールの代用品と思われない、
新しい名前を。

不思議な結婚披露宴

2009年03月29日 19時47分35秒 | コメディのかけら

大学時代の友人の結婚披露宴に行く。

50人ほどの宴だったが、
新郎新婦の学生時代の友人9人を除くと、
全員が親族。

司会は新婦の妹。

新郎新婦ともに会社勤めだが、
仕事関係の列席者はゼロ。

なんか親戚の飲み会に迷い込んだ気分だ。

まあ、こんな機会はめったにないからおもしろかったが。

バランタイン30年

2009年03月28日 23時50分55秒 | その他のかけら
あるバーで盗み聞きした話だ。

隣の席の客が、
バーテンダーに話している。

「昔、バランタインの30年というのをもらって、
 ウイスキーは飲まないのでずっと置いてあったんだけど、
 さすがにもうダメになってしまった思って、
 飲まずに流しに捨てた。
 で、その話をあるバーでしたら、
 ”バカモノですね”
 と呆れられたよ」

ウィスキーに関する情報は、
思っている以上に知られていないようだ。

青春動画

2009年03月28日 08時34分30秒 | アイデアのかけら

先日のイベントに出てもらった、
ディレクターの岡宗(秀吾)君が最近こっていると言って見せてくれたのが、
ネット上の「青春モノ」の動画だった。

それは海外の映像で、
友人に家に集まった女の子たちが、
ヒット曲にあわせて歌い踊る姿であったり、
チア・キャンプのヒトコマだったり、
確かにある時期のB級青春映画を見ているようだった。

だが、登場人物が外国人だと、
どうしてもちょっと遠い感じがする。
しかし、同じような映像で、
日本人が出ているものは少ない。

岡宗君は考えた。
「日本人の“青春モノ”はどこにあるのか」

そこで見つけたのが、
結婚披露宴で出し物をする新婦の友人たち、だった。

確かに、
手作りの衣装を着てモー娘。を歌い踊り、
高校時代の制服でAKB48を歌い踊る姿は、
見ていて恥ずかしくなると同時に、
甘酸っぱいものが漂う、
青春モノだった。

「みんなでがんばって準備をして、この日を迎えた。
 その感じがいいんですよ」

なるほど。

さすが『全日本コール選手権』を作った男。
彼はこのDVDも青春モノとして作ったそうだ。

岡宗君から、新しいアングルをもらった。

大きな風車の近く

2009年03月26日 01時38分01秒 | ホラーのかけら
あくまで噂だ。

風力発電用の大きな風車。
その近くに住む人の中に、
体調不良や精神的な不安定を訴える人が多いという。

なんでも風車の回転で、
常に地面が微振動しており、
その影響だという。

微振動といえば、
高層ビルの高層階も、
やはり微振動しており、
その影響か高層階の会社ほど、
体調不良を理由に辞める人が多いという。

どちらもあくまで噂だ。
裏付けするデータがあるわけでもなんでもない。

だが、本当かどうかはともかく、
想像力を刺激する噂であることは確かだ。

神座ラーメンの違和感

2009年03月25日 00時31分53秒 | コメディのかけら

久しぶりに、
渋谷で「神座ラーメン」を食べた。

今から10年ちょっと前、
まだ心斎橋界隈に2軒ぐらいしか店がなかった時は、
もっと濃厚な味だったと毎回思うが、
気のせいか。

それはさておき。

今回気づいたのだが、
客が来ると、
「○名様、グリィーティング!」
と店員が言っていたが、
これはどうなんだ?

だって、大阪発祥のラーメン屋だよ。

なんかとてつもない違和感を感じた。

観劇:『マチャミの婚前披露宴』

2009年03月24日 08時20分44秒 | エンタメのかけら
21日22日と大阪で、
『大阪で生まれた女 生誕50年記念ライブ
 マチャミの婚前披露宴
 新郎なしでヨロちくび~!』
というイベントがあった。

一応スタッフなので観劇というのもなんだが、
全ステージ客席で見たので、
「観劇」といってもいいだろう。

それにしても不思議なイベントだった。

その不思議さは、
山根康弘がピアノの弾き語りで、
『Get along together』をしっとり歌った後、
梅ちゃんが登場し、
鼻から豆を飛ばしながら『ろくでなし」を熱唱、
というシーンに象徴される。

それにしても山根さんはおもしろかった。
1ステージ目はフリートーク部分で緊張し、
ステージ上でなにもできない人だったが、
2ステージ目からは独自のボケを展開。
3ステージ目には歌の一部をアドリブで変え、
最後のステージでは、上記のボケにさらに一工夫。
バラエティ進化論を見ているようだった。

いろいろな趣向のあったライブだったが、
個人的に好きだったのは、
カーテンコールで久本(雅美)さんが客席におり、
ここだけはカメラで写真撮り放題という趣向。

客席後方から見ていると、
「写真撮影してかまいません」と言われた後、
まずざわめきが起こり、みんな一斉に携帯を取り出し、
客席一面が携帯画面の輝きに満ちてくる様子は圧巻。

誰かのライブで、
携帯の画面をペンライト代わりにさせる演出があったそうだが、
撮影OKまでさせたライブは聞いたことがない。

打ち上げも含めて、
最高に楽しい2日間だった。

メガネまみれ

2009年03月20日 23時04分32秒 | コメディのかけら

ある打ち合わせで、
突然、演出氏が叫んだ。

「俺以外、全員メガネやん!
 気持ちわるっ!」

確かに8人中、
演出氏を除いた7名がメガネだった。

だが、よく考えたらここではメガネをかけていない方が少数派。
つまり異常。

「メガネかけていない方が変ですよ」
「みんな服を着てるのに、一人だけ裸みたいなもんですよ」

と言いたい放題。

すると、またしても突然、演出氏が言い出す。

「みんなメガネとって」

断る理由もないので、
7人同時にメガネをとる。

「なんか急にぼんやりした感じになるなー」

その感じはよくわかる。

靴を買う困難

2009年03月20日 12時02分30秒 | コメディのかけら

靴を買うのは難しい。

先日、久しぶりに靴を買った。

最近、スニーカーばかりだったので、
ちょっと違った傾向の靴を買うことにした。

そのとき履いていたスニーカーは27。

なので、27と26.5を出してもらった。

どちらも大きい。

仕方なく、26を出してもらう。

これもやや大きい気がする。

ならば、25.5は。

・・・やや小さい。

結局、26を買った。

靴は形や材質や、その他いろいろな条件で、
同じサイズでも、実際の大きさや履き心地はかなり違うらしい。

まったくもって靴を買うのは難しい。

読書:前田健『それでも花は咲いていく』

2009年03月18日 23時57分47秒 | エンタメのかけら

出版社の方から頂いたので、読んでみた。

ロリコン・ニンフォマニア・マザコン・ホモセクシャル・マゾ・ふけ専・・・。
世で言われる”変態”を主人公にした連作短編集である。

僕のもとに贈られてきたのは、
この本が世に出たきっかけが、
かつて僕が担当した番組に関係しているかもしれないからだ。

『僕たちも作家グランプリ』

数年前、劇団ひとりのベストセラーに便乗した深夜特番だったが、
審査委員長に筒井康隆氏を招くなど、
それなりにがんばった番組だった。

この時は、番組内で作品を朗読するという企画だったため、
参加した芸能人の皆さんに書いてもらったのは、
ショートストーリーだった。

結局、グランプリはさとう珠緒さんだったのだが、
審査員の一人が前田さんの作品を激賞、
「もっと長い作品を読みたい」
というようなことを言っていた。

前田さんの作品は、
刑務所を舞台にした「兄貴モノ」だったはずだ。

そして、この番組をサポートしてくれたのが、
今回の本を出した幻冬舎の編集者だった。

それがきっかけとなって今回の出版になったのかどうかはわからない。

ただ、これもなにかの縁。
売れてもらえばと思う。

ちなみに感想は、
いい意味で予想を裏切られた。

赤坂の青空

2009年03月18日 08時12分05秒 | その他のかけら

TBSから山王坂下へ向かって歩くと、
以前は正面にキャピタル東急が見えた。

しかし、今やホテルを取り壊され、
そこにあるのは青空だ。

ホテルがなくなった当初、
あるべきものがないようで、
その風景には違和感があった。

でも、いつの間か慣れてしまった。

たぶん、いろいろなものが、
そうやって通り過ぎていく。

しかし、大切だった人の場合、それは辛い。

だから、時どき、忘れないようにと、
今はいない人たちの声に耳を傾ける。

大丈夫。

まだその声はちゃんと聞こえている。

赤坂の青空を眺めながら、
そんなことを考えた。

草食系か肉食系か

2009年03月16日 22時57分01秒 | コメディのかけら

「草食系男子」
「肉食系男子」

そんな呼び名が流行っている。

でも、多くの男子は「雑食系男子」だ。

などと考えていたら、
こんな男子がいてもよいのではないか、
という気になった。

「外食系男子」
彼女はいるが、寝るのは常にそれ以外の女性。

「給食系男子」
向こうから言い寄ってきた女か、
与えられた女としかセックスしない。

「個食系男子」
いつも片思いか、
マスターベーション専門か、
もしくはナルシストか。

「月食系男子」
どんな男子か不明。

「肉食」「草食」ならば、
本当は「寄生系」や「共生系」の方が、
広がりとしては適当かもしれないが。



読書:前田司郎『大木家のたのしい旅行 新婚地獄篇』

2009年03月16日 10時35分10秒 | エンタメのかけら

出版社の方から頂いたので、読んでみた。

とても映像的なようでありながら、
映像にしてしまったら台無しになる。
そんな小説。

小説とは、
映画より演劇よりテレビより、
自由である。
そう感じさせてくれる小説。


観劇:『この世界から消える魔球』

2009年03月16日 00時37分17秒 | エンタメのかけら

ナンセンスの求道者・ブルースカイ、久々の新作。

その感想はさておき。

ナンセンスな演劇というと大半はコメディだ。

いや、そうとも限らないか。

人生や社会や制度、
そんなものについて考えさせられた気になるナンセンスもあるだろうし、
「ナンセンス・ホラー」なんてものもありそうだ。

じゃあ、これはどうだ。

「ナンセンス人情劇」

笑った後でホロリとさせるナンセンス。

ならば、いっそのこと「泣けるナンセンス」はどうだ。

客席からすすり泣く声が聞こえてくるナンセンス。

どんな芝居なんだ、それは。



2つの連載の終わり

2009年03月14日 12時17分32秒 | その他のかけら

3月いっぱいで、
2つの「文字仕事」が終了する。

1つは「朝日中学生新聞」に連載していた『アングル大作戦』。
3年続いた。
まあ、中学生相手だけに3年は卒業するにはいいタイミング。

もう1つは、「日経トレンディネット」の連載。
あの連載、なんというタイトルだったか。
テレビ番組の方法論を勝手に分析する、というような内容だった。
こちらは1年ちょっと。
13回。
お、1クールじゃないか。
という意味では、終了するにはやはりいいタイミング。

放送作家なので、
本業はもちろんテレビなのだが、
この手の「文字仕事」に対しては、
別の思い入れがある。

もともと活字人間なのだ。

なので、2つの連載が終わるのは、
ちょっと寂しい。

新たな「文字仕事」を始めたいものだが、
どうしたらそういう場を与えてもらえるのかわからない。

もし、このブログをご覧の方で、
「こいつに文字仕事をやらせてやろう」
と思われる方がいらっしゃいましたら、
古舘プロジェクトまでご連絡ください。