良薬は口に苦しと言うけれど

2016年11月29日 09時06分29秒 | コメディのかけら

大腸内視鏡の検査を受けることになった。

前にも何度か受けたことがあるのだが、
大変なのは大腸を空にするために飲む下剤だ。

確か2リットル飲まなければいけないし、何より味がマズい。

またあれを飲むのかとユーウツになっていると、
看護師曰く、

「今回のお薬は以前のものよりマズいそうです」

なんだと!

「毎年受けられている方がそう言ってました」

なんでわざわざさらにマズくするんだよ、製薬会社。
どんな企業努力だよ!

ということで今から、ユーウツが倍増している。

映画鑑賞:『オケ老人!』

2016年11月27日 19時00分36秒 | エンタメのかけら

細川徹君が脚本・監督を務める『オケ老人!』
早く観なきゃと思っていたのになかなかタイミングが合わず、
ようやく今日、観てきました。

ウェルメイドなコメディ。
舞台の細川作品とはまったく異なる味わい。
多彩だなあ。

しかしあらためて感じたのは、
ウェルメイドなコメディって、
どこかファンタジーだってこと。

この映画だって覚めた目で見れば、
「そんなことありえねーよ!」と思うことの連続だけど、
だからこそ、観ている間だけ現実を忘れさせてくれる。
心地良い夢から覚醒めたような気分になるのは、
僕の場合、こうしたコメディであることが多い。

とはいえ、ちょこちょこ細川節も放り込んでくる。
このストーリーに、それは反則だろ!という笑いも多数ありました。

1点、かなりベタなフリがあってオチはどうするんだろう、
王道でいくのか、外してくるのかと気になっていたのだが・・・
なるほど、そう来たか。
(ネタバレを防ぐため詳細は省略)

左とん平さん、小松政夫さんといったベテラン喜劇俳優が
活躍しているのも、楽しい。
こんな顔ぶれ、テレビドラマじゃ、なかなか観られないですからね。

主演の杏さんも好印象。
本筋とはまったく関係ないですが、
あるシーンの彼女のあえてぞんざいな髪の感じと服の皺の感じが、
心に残りました。
そんなところを気に入る人は、まずいないと思うけど。

今日は細川監督のアフタートークがあったのですが、
ベテラン俳優陣は、夜、お酒を飲んでしまうので、
朝からの撮影の時は元気がないため、
杏さんが率先して、みんなと一緒ににラジオ体操をしていた、
という話は、映画の内容を地でいくようでいい話だったなあ。

職業別の悪夢

2016年11月25日 22時04分31秒 | コメディのかけら

友人の舞台女優が、よく観る悪夢が2つあるという。

「台本がまだ全部出来ていないのに、初日の舞台に出なければいけない」
「楽屋に行こうとするが、楽屋口が見つからない」

後者の悪夢はとても興味深い。

舞台の演出家は、
「役者が自分の言うことをまったく聞いてくれない」
という悪夢をよく観るそうだ。

僕も締め切りに関する夢をよく観る。

「明日が締め切りなのに卒論がまだまったく書けていない」
「今日テストなのに、まったく勉強をしていない」

なぜか大学生時代のこととして。

知り合いのマッサージ師の悪夢はこうだ。

「どこを押していいのかわからない」

確かにそれは悪夢だろう。

こうして見てみると、
職業ごとに「典型」の悪夢がありそうだ。

シェフは、パイロットは、バレリーナは、総理大臣は、
どんな悪夢を観るのだろうか。

スゴイのかバカなのか(ハイテク篇)

2016年11月23日 08時06分58秒 | 写真のかけら


打ち合わせで入って「ネスカフェ原宿」の店内で、
コイツが働いていた。

繰り返し何かを話しているのだが、
店頭での呼び込みならばいざ知らず、
店内で目の前に誰もいないのにずっと喋っている様は、
まるでひとつ覚えを喜ぶ「村のバカ」のようで、
最先端技術の集積なのに・・・と、
いじらしくもまた哀れであり、内心落涙。

あれは設定の問題なのか。
ならば、ちゃんと設定してやった方がいいんじゃないか。






会議室の名前

2016年11月20日 07時39分19秒 | 写真のかけら

まるで幼稚園の部屋のようだが、
実はフジテレビの会議室である。

近頃、、フジテレビにはあまり行く機会がなかったので、
「会議はカルガモで」と最初言われた時は、聞き間違いだと思った。

他にも、フラミンゴやフェニックスなど、なぜか鳥の名前がつけられている。

「フクロウ」というのもあるそうで、
そんな名前の部屋で会議をやったら、
夜通し、会議をやりそうで怖い。
伝統的に、フジテレビは会議が長いので。








届くものが届かない

2016年11月19日 09時40分13秒 | 業界のかけら

2時間の旅番組のナレーション。
しっかりした仮ナレがあったとしても、
作業時間はかなりかかると踏んでいた。

当初の予定では月曜昼にVTRをくれると言っていたので、
月曜の夜と火曜の夕方までを空けておいたのだ。

しかし早々に編集が間に合わないことが判明、
VTRが手元に届くのは水曜朝になると連絡があった。

水曜は朝から会議や収録があり自宅に戻るのは深夜。
朝にデータが届いていれば、外出中にダウンロードしておいて、
帰宅後、作業をすれば間に合う・・・そう踏んでいたのだ。

だが、内心予想していたが、水曜朝にデータは届かず。
連絡ひとつない。やっぱり。

幸い予定より早く帰宅できた。
朝届くはずのデータは夕方5時に届いていた。
仮ナレは後ほど送りますのメモとともに。

けれど夜10時の時点で仮ナレは届いていない。
『地味にスゴイ』を観ながら、データを落とす。

ダウンロードが終わるが、仮ナレは来ず。

早朝から作業することにして、とりあえず寝る。

朝5時に起きる。

仮ナレはまだ来ていない。
代わりに新たなデータが届いていた。
尺が変わったのだという。
・・・え。
データを落とす間、作業はできないし、そもそも仮ナレはどうなっているんだ?

AD君に電話して、仮ナレがいつ来るのか確認してもらう。
本当は担当Dに直接連絡したかったのだが、電話番号がわからなかったのだ。

15分待って、折り返しの電話が来た。

「前半部分は7時半までには送ります」
「じゃあ、後半は?」
「その3時間後には」

たぶん前半は7時半には来ないだろうし、
後半が予定どおりに来ても10時半・・・
12時には家を出ないといけないので絶対に間に合わない。

今日は昼までしか作業できないということは各所に伝えてあったのだが・・・。

結局、仮ナレが来たのが8時ちょっと前。
しかも30分だけ。
「前半」と聞いた時、半分来るのかと思ったが、4分の1だった。
確かに「前半」であることに間違いはない。

作業を始めてしばらくすると、また仮ナレが届く。
今度は15分。
その後も、15分ぶんの3回に渡って届いた。

全部で90分ぶんのナレーションを整えたところで時間切れ。

VTRが遅れる、仮ナレが遅れるという経験はこれまでにもよくあったが、
こんな細切れで仮ナレが送られてくるなんて経験は初めてだった。




スゴいのかバカなのか

2016年11月17日 07時21分27秒 | コメディのかけら

ランチタイム時、新橋地下の立ち食いそば店。

混み合う店内で、
丼をテーブルに置いたまま、
右手で持った箸でそばを手繰りながら、
左手に持った新書を熟読しているビジネスマンがいた。




出来るやつなのか、それともバカモノなのか。

大切なものはもう何もなかった

2016年11月16日 10時14分20秒 | コメディのかけら

知り合いの女性が、
長い長い同棲生活を解消した。

これまでにも何度か別れ話はあったが、
なんとか別れずにここまで来た。

しかし今回は、本当に終わりだった。




「そんなに長い間、一緒に暮らしていたら、
 荷物がたくさんあって大変だったんじゃない?」




男性の部屋に住んでいたのでそう尋ねると、



「それがいざ出ていく準備をしてみたら、
 大切なものは何もなかったの。
 捨てられても全然平気なものばかり。
 捨てられちゃ困るようなものは全部、
 いつの間か、実家に持って帰ってたみたい」



そして、笑顔で付け加えた。



「知らず知らずのうちにいざという時の準備をしてたみたい。
 女って怖いねー」




うん、怖い。

本当の『孤独のグルメ』

2016年11月13日 11時44分28秒 | 業界のかけら

聞いた話。

『孤独のグルメ』の松重豊さん、
撮影で行った店で本当に気に入った店は、
その回のオンエア前に再びやって来るそうだ。

オンエアされると、しばらく混むし、
正体がバレたらドラマを見て来た客に騒がれ、
落ち着いて食事などできないからだろう。

松重さんが再び来た店の1つを僕も教えてもらったのだが…
これは内緒にしておく。

申し訳ない。

ブロッコリーの食感

2016年11月12日 00時29分20秒 | コメディのかけら

僕はブロッコリーが苦手だ。
あのザラっとした食感がダメなのだ。

と、話していると、
行きつけの酒場の主の妻曰く、




「アサリの砂はどうなの?」





アサリの砂?




「それって食べ物じゃないですよね」




ブロッコリーも砂と比べたら心外だと思い、
そう言い返すと、




「私、アサリの砂、好きなんですよー」




もはや返す言葉はない。

集中混雑

2016年11月09日 08時26分43秒 | その他のかけら

午前中の小田急線に乗っていると、
「混雑」もしくは「集中混雑」の影響で遅れている、
というアナウンスをよく耳にする。

混雑の影響で客の乗り降りが、
予定の停車時間よりも長くかかってしまったわけで、
そう考えると、利用者が現在の輸送力を超えてしまっている気がする。

しかしながら、時間がかかったとはいえ、
乗り切れない乗客がいなかったとすれば、
物理的な輸送力は足りていることになる。
乗客がコンピュータ管理された積荷のように動けば、
現在の電車の本数でも十分であるはずだ。

というようなことを混雑の影響で遅れる電車の中で考えていたが、
理屈でいえば後者かもしれないが、現実は前者だ。

少子化とはいえ、
まだしばらくは東京近郊の人口は増えるのではないか。
そんな中、交通、特に朝のラッシュに関してはどうなるのだろうか。
山手線はもちろんだけど、
ホームの問題でおそらくこれ以上、編成を長くすることのできない
地下鉄銀座線や丸ノ内線は、井の頭線は・・・どうするんだろうか。

この手のことを研究されている方に、
番組作りに便乗して、ぜひお話を聞きたいと思っている。

まさかのお知らせメール

2016年11月08日 14時31分30秒 | 写真のかけら



まさか今日のこのタイミングで、
こんなお知らせメールが大量に届くとは!

これが「東京」公演ではなく、
「福岡」公演だったら・・・。

TV勝手に表彰状

2016年11月07日 23時25分39秒 | 業界のかけら

今回は出川哲朗さんについて書かせて頂きました!

こちらから・・・。

皆様ぜひ!

良くも悪くも手の内は明かさない

2016年11月06日 17時34分07秒 | 業界のかけら

ロケVTRをプレビューを終えた後、
ある作家が「こういう画はないか」と尋ねた。

普通は撮る画だが、今回は撮れていなかった。

ディレクターによると、
現場でちょっとしたトラブルが起き、
かなり困難な状況の中でのロケとなり、
そこまで撮ることができなかったのだという。

ガチのロケだからこそ起きた事態だ。
ならば仕方ない。
よくぞ現状のVTRのところまで撮影し、
各所の許可を得られたものだと僕は感心してしまったのだが・・・。

Pは違った。

「お前さ、そんな現場の事情を作家さんに言ってどうすんだよ!
 みんな優しいから聞いてくれてるけど、普通はありえないぞ、そんなの!」

き、厳しい。

今回の件に関してはそこまで言わなくてもと思うが、
この厳しさも若手ディレクターを育てるための愛のムチなのだろう。

古舘伊知郎の声

2016年11月05日 10時51分07秒 | 業界のかけら

古舘さん本人から聞いた、
自分の声に関する自己分析が興味深かった。

静かに喋ると、
古舘さんの声は「沈む」という。

『報道ステーション』では、
番組の性質上、常に静かに喋らねばならなかった。

なので、本当は自分のマイクのフェーダーを上げて欲しいのだが、
スタッフには、声を張って喋る古舘さんのイメージが染み付いているようで、
ゲストのフェーダーを上げ、自分の方はむしろ下げられてしまうことが多かったという。

その結果、

「古舘の喋りが聞き取りづらいというクレームがよく来た」そうだ。