体の中身に関して、
ちょっと気になることあり、
東京女子医大に行く。

ここを選んだのは、
「一次診療外来」
なるものがあるからだ。

普通、大病院は初診で予約を入れることはできない。
だから、ひたすら待たされる。

でも、ここなら初診でも、電話で予約ができる。

なので、行くことにした。

一次診療外来というのは、
要は、気になる症状はあるものの、
どこの科を受診していいかわからぬ患者が行く科だ。

診察を受け、
とにもかくにも中身が気になるので、
それがどうか知りたいと告げると、
いくつかの検査をセッティングしてくれた。

検査も診察室と各検査室がオンラインで結ばれており、
その場で予約を入れてくれるので、
あまり待たずにやってもらえる。

待つのが苦手な僕だが、
かなり快適に診察・検査を受けることができた。

しかし、待ち時間以上に快適だったのは、
職員たちの接客（？）態度だ。
受付はもとより、看護士や医師まで、
みんな、とても親切だった。

病院に来る時、人は不安だ。
だから、いつも以上に優しくしてほしいと思う。
そう、病院にもサービスは必要なのだ。

そういう意味では、
とても充実したサービスだった。

まあ、中身に何の異常もなかったから、
こんなことが言えるのかもしれないが。

以下は、聞いた話なので、
どこまで本当なのかはわからない。

フランス人が辛さに弱いという話は聞いたことがあった。

だが、うま味調味料に弱いという話は、初めて聞いた。

いや、弱いという言い方は正確ではない。

うま味調味料を口にしたことがないので、
それを使った料理を、
純粋に美味しいと思ってしまうらしい。

うま味調味料のだまされてしまう。
それが「弱い」という意味だ。

万が一、
僕がフランス人に手料理を振舞う機会があった時は、
いい塩梅で、うま味調味料の手助けを借りるとしよう。

渋谷駅ホームの階上の改札脇にある券売機が不便でならない。

不便なのは、私鉄に乗り継ぐ切符を買う時である。
運賃表がないので、自分が買う切符の値段がわからないのだ。

正確にいえば、
改札寄りの券売機ならば、
この不便はない。
券売機の傍らに運賃表があるからである。

だが、改札と反対側の券売機の傍らには料金表がない。
そこにあるのは、点字の運賃表だ。
もちろん、点字の運賃表の必要性はわかるが、
じゃあ、乗り継ぎ切符はどうなるのだ。

せめて券売機の上に表示されていればよいのだが、
それもない。

今日も切符を買おうとして、
いくらなのかわからず立ち尽くしてしまった。

なんとかしてほしい。

近頃、バラエティ番組での動物の扱いが難しい。

ある番組で、
クイズに間違えると、
頭の上に食用ガエルを乗せようという話になった。

間違えるたびに、
頭の上に大きなカエルが積み重なっていく姿は、
かなりインパクトがある。

すると、あるスタッフが言った。
「カエルを重ねるなら２匹までにしておいた方がいいですよ。
３匹重ねると、一番下のカエルが苦しそうな顔をしますから」

カエルに表情なんてあるか？

でも、そこまでついつい考えてしまうのが、
今のバラエティ番組の現場なのである。

ケニア帰りのディレクターが、
マサイは高いと嘆いていた。

インタビュー料が高いのだ。

まあ、それはまだいいとして、
インタビュー時間は、なんと５分。
それしかダメだと言われたそうだ。

ハリウッドスター並みである。

まさに「アフリカの爆弾」的な世界が、そこにある。

関西人は、
おでんに入っているはんぺんを、
やけに嫌悪する。

「あんな味のないもの」

そう言って、嫌悪する。

そこまで言わなくてもと思うが、
そういう僕もコンビニのおでんのはんぺんを見ると、
ちょっとどうかという気分になる。

鍋の上にプカプカと浮かぶ白いはんぺんは、
まるでクラゲのようである。
あるいは古い火星人というか。

確かに妙な光景である。

映画のエンドロールに、
出演者の名前をどう出すかは、
とても悩むという話は聞いていた。

今日、その作業が行われている現場を見た。

名前を出す順番、
あるいは並び、
文字の大きさなどは想像の範囲だったが、
中にはこんな事態もあった。

「もう少し間を空けたらどうでしょう」

前の出演者の名前が出た後、
次の出演者の名前が出るまでの間を、
もう少し空けたらどうだ、というのである。
そうすることによって、
次の出演者の名前が目立ち「格があがる」。

時には、名前の前後に線を入れてほしい、
そうリクエストされることもあるそうだ。
特別感を出すためである。

知人が、
最近、薄毛を気にしている親に、
カツラをプレゼントしようとした。

あるメーカーに問い合わせると、
８万円で買えるという。

せっかくならば、親に選んでもらった方がと言うと、
すぐさま営業マンが、親のもとを尋ねた。

そこで、どんな営業トークが繰り広げられたかはわからない。

だが、営業マンが告げてきたのはこうだ。

「とても気に入られたカツラがありまして、お値段の方が６８万円になります」

お子さんの薦めで来たという営業マンは、
おそらく親に、値段の話はしていないだろう。
していたら、こんな値段のカツラを選ぶはずはずない。

もうこれ以上は書かないが、
まあ、なんというか、
ちょっとどうかと思う手口である。

会議参加中のプロデューサーのもとに、
その上司がやって来た。

「今、メール、送ったから」

その直後、プロデューサーの携帯が鳴り、
メールが着信した。

「よし、ちゃんと送ったぞ」

なんだったんだ、あのムダな行動は。

携帯電話で、こんなふうに話しながら歩いているナイスガイがいた。

「僕も青色吐息なんですよ」

どうやら「青息吐息」と「桃色吐息」が混同してしまったようだ。

青色の吐息。

そんなもの出されたら、こちらまで憂鬱になる。

汐留の大型オフィスビルの廊下に、
落し物を告げる立て看板があった。

その中に、こんな落し物が。

「領収書」

確かに、後で経費を清算する人にとっては、
領収書は金券と同じである。

動物園には、
客から見えぬ場所に、
多数、カラス用の罠が仕掛けられているそうだ。

動物たちの餌を狙って集まるカラスを退治するためである。

聞いた話なので、どこまで本当かは定かではないが、
ない話ではない。

あれだけゴミ集積所を荒らすカラスが、
動物たちの餌に目をつけないわけがないからである。

鶏肉料理の専門店で、
卵かけご飯の食べ方を教わった。

普通、卵かけご飯を食べる時は、
卵を溶き、そこに醤油を入れてから、ご飯にかける。

しかし、いい卵の時は、
醤油はご飯に直接かけ、
その上から、卵をかけるといいそうだ。

確かに言われたとおりやってみると、
卵の美味さが、より際立つ感じがした。

ただし、この食べ方は、
卵自体がかなり美味くないと、
あまり効果がないかもしれない。

またしても、
北極圏のロケのこぼれ話である。

取材陣が泊まった宿は、
夜になるととても寒かった。

そこで、ある人が、
ホカロンをベッドに敷き詰めて、
その上に寝るという方法を編み出した。

実際、そうして寝ると確かに暖かかったそうだ。

だが、一歩間違えると、低温やけどになる危険があるので、
よほど切羽つまらない限り、お奨めできない方法である。

ある仕事で、
全国の動物園に、
その動物園ならではの面白い行動を見せる動物について、
取材した。

その中に、こんな回答があった。

「５匹のうさぎが突然集まって会議を始める
（なにやらみんなでしゃべっているらしい）」

うさぎの会議もさることながら、
この回答をしてくれた飼育員に会いたくなってしまった。