サンタの遅配

2010年12月30日 09時33分21秒 | ドラマのかけら

3年前に亡くなった友人が残した娘さんにクリスマスプレゼントを贈る、
年末の大切な仕事である。

今年も奥さんの実家で暮らす娘さんのもとへ、
23日には届くようにプレゼントを手配した。

ところが、
27日に奥さんから来た電話を聞いて驚いた。
まだプレゼントが届いていないという。

奥さんのもとにプレゼントを手配した書店から、
こんな電話があったそうだ。

配送会社から送り先が見つからないからと戻ってきてしまった、と。

僕は彼女の結婚後の名で送った。
しかし表札に出ているのは彼女の旧姓だ。
それでわからなかったらしい。

しかし。

「今まで結婚後の名前で届かなかったことはなかったんですけどね」

そうだ。
僕も今までのプレゼントや手紙など、すべて彼女の結婚後の名で送っていた。
だけど、全部ちゃんと届いていた。

やはりこれは配送会社のミスだろう。

子どもが楽しみにしているクリスマスプレゼントがクリスマスに届かない。
ミスの中でもその重大さはかなり上位になるはずだ。

よほど配送会社を突き止め文句のひとつでも言ってやろうかと思っていたら、
さらに奥さんからメールが届いた。

諸事情あってクリスマス前後は娘を連れて夫の実家に行っていたそうだ。
そこでプレゼントの連絡を受け、娘にこう言ったという。

「○○ちゃん、クリスマスにおうちにいられなかったから、
 サンタさんが明日プレゼントを届けてくれるって」

うまいこと言うなあ。

みんなが救われた。

個室の会話

2010年12月29日 08時50分25秒 | コメディのかけら

渋谷のドコモショップのトイレで小便をしていたら、
背後の個室から英語が聞こえてきた。

電話に出てしまったのだろうか。

そう思っていると、
また別の声が聞こえてきた。

会話している。

振り返ってみれば、
二つある個室のドアはどちらも閉まっている。

どうやら個室間で会話しているようだ。

排便しながら会話しているのか。
なぜそこまでして会話しないといけないのか。
というか、恥ずかしくないのか。
だって、ウンコしている最中だろ。

何を話しているのか知りたかったが、
僕の英語力では無理だった。
残念。

サンタと洗濯機

2010年12月28日 10時48分49秒 | コメディのかけら

ある知人は子どもの頃、
クリスマスプレゼントは洗濯機に入っていたそうだ。

アパート暮らしで煙突がないため、
代わりにサンタさんが洗濯機にプレゼントを入れていく、
親にそう教えられていたのだ。

彼女がなされたクリスマス教育は独特で、
おばあちゃんが亡くなった年は、
「今年は喪中だからプレゼントをもらってはいけない」と言われた。
そこで「もちゅう」とひらがなで書いたサンタさん宛てのメッセージを
洗濯機の中に入れたそうだ。

日本酒で悪酔いしない方法

2010年12月26日 08時10分13秒 | チシキのかけら

日本酒を飲むときは、
酒と同量の水を用意し、
酒の合間に水を飲むと悪酔いしたり残ったりしないという。

二合の酒を飲むなら二合の水。

水は常温がいい。

お試しを。

年賀切手を買う

2010年12月24日 22時07分03秒 | アイデアのかけら

家人に年賀切手を頼まれた。

ちょうど渋谷を通るので、
渋谷郵便局に足をのばす。

路上で年賀ハガキを売っていたので、
そこで尋ねると。

「売り切れた」
「さっきまであったけどもうない」

他に売っていそうなところはないか尋ねると。

「ここになければない」
「ここが最後だった」

カチンとくるほどの愛想のなさだ。

念のため、
局内の売り場に行って同じことを尋ねてみる。
やはり売り切れという話。

なんとか手に入れる方法はないかと尋ねると。

「ネットの販売なら残っているかもしれない」
「東京中央ならば残っているかもしれない」

と教えてくれ、東京中央に残っているかどうか調べてくれるという。

とはいえさすがに東京駅まで行くのも大変なので、
お断りする。

さてどうしたものか。

一応、自宅近くの世田谷・千歳郵便局に電話をしてみる。

電話受付の担当も、
窓口もとても丁寧な対応。
そして・・・。

「年賀切手ならばまだ十分ありますので」

なんだ、あるじゃん。

それにしても最初の路上の販売員たちのあの態度はなんだ。
おそらく民営化時代の遺物に違いない。

日本酒の瓶

2010年12月23日 09時32分52秒 | アイデアのかけら

日本酒が売れないという。

酒全体の売り上げが下がっているので、
売り上げが下がるのは仕方ないが、
それにしても焼酎やワインと比べると売れていないという。

理由はいろいろあるだろうが、
僕の極私論はこうだ。

一升瓶がいけない。

いまだに日本酒といえば、
一升瓶がメインだ。
だが、よくよく考えると一升瓶であることのデメリットは大きい。

まず瓶がデカい。
だからワインのように買い物のついでに買うというわけにはいかない。
ワインならば夫婦二人で飲みきれるが、一升瓶だとそうはいかない。
残った酒を劣化させないためには冷蔵することが必要だが、
あんなにデカい瓶、なかなか冷蔵庫には入らない。
そして当然のことながら量も多いので値段も高くなる。

もちろん日本酒業界もそれに気づいていて、
最近は四合瓶で出すところも増えてきたという。
ワインと同じ量だ。

四合瓶を買ってきて飲み切る。
摂取するアルコール量もワインとさほど変わらない。
この飲み方が定着したら、
もう少し日本酒の消費量も増えると思うのだが。

とりあえず一升瓶がスタンダードという時代は、
そろそろ終わりにしたほうがよくないだろうか。

古いマスターテープを再生する前に

2010年12月19日 18時52分00秒 | チシキのかけら

ある番組でロケしたのだが、
昔のレコードのマスターテープは、
テープが張り付いてしまっているので、
そのままプレイヤーにかけるとデータが壊れてしまう。
なので、50℃で8時間温めてテープがはがれやすくしてから再生する。

知らなかった。

見る環境によって印象は変わる

2010年12月14日 09時07分48秒 | アイデアのかけら

仕事部屋の窓から、
向かいの家の紅葉が見える。

盛りを過ぎた紅葉は、
鮮やかな赤から黒味を帯びた赤になっている。

そこに鉛色の空から冷たい雨。

見るからに寒々しい光景だ。

だが、暖かな部屋の中から見ていると、
それはそれで風情があると感じてしまう。

見る者がいる環境によって、
対象の印象は大きく変わる。

新手の誘い文句

2010年12月13日 08時28分09秒 | コメディのかけら

数ヶ月前、
キャバクラ好きのPに連れて行かれた店で、
ついつい名刺を渡してしまったせいで、
定期的に営業メールが来るようになった。

「髪型を変えました」
「東京タワーのイルミネーションがキレイですよ」

そんな誘い文句のメールが続く中、
ある日、こんなメールがきた。

「急遽に決まった卵巣の手術が無事おわったょー」

そんなこといきなり言われても。

確かに気にはなる。

新手の誘い文句か、これ。

暴漢から身を守る裏ワザ

2010年12月12日 11時53分36秒 | コメディのかけら

知人がインドだかパキスタンだかの田舎を旅していた時のことだ。

怪しい男たちにつけられた。
たぶん、路上強盗だ。

そこで彼がとった行動は。

傍らの壁に頭を打ちつけ、
キ○ガイのふりをした。

しばらくして振り返ると、
男たちはいなくなっていたそうだ。

この話を某所で披露したら、
痴漢撃退にも役立つという話を聞いた。

なるほど。

襲われそうになったらキ○ガイのふりだ。

ただしやりすぎると今度は警察に捕まるのでご注意を!

観劇:演劇企画集団THE・ガジラ『さよなら渓谷』

2010年12月11日 11時00分29秒 | エンタメのかけら

吉田修一の小説の舞台化。
原作は読んでいないが、
かなりアレンジされているらしい。

シリアスとコメディは紙一重である。
あらためてそう思った。

もちろん、今回の芝居に「笑い」はない。
「笑い」を誘っているのかと思える箇所はいくつかあったが、
「笑い」が主目的ではない。

しかし、ちょっと観る角度を変えれば、
舞台で起きたすべてのことが「笑い」に転換しうる。

それにしても濃密は時間だった。
2時間、一度も時間を気にすることがなかった。
集中力に乏しい僕としては珍しいことだ。

それは物語の内容や演出だけではなく、
あの空間のせいもあったと思う。

100人程度の小さな劇場。
「ガジラ」の集客力を考えれば、
もっと大きな劇場で公演することも可能だったと思うが、
大きな劇場ではあの濃密さは生まれなかったのではないだろうか。

数日前、TwitterでKERAさんが、
「大きな劇場でやっている芝居の中には、
 下北沢あたりの小さな劇場でやった方がもっと面白くなるものがある」
というような主旨のことを書いていたが、
その意味がわかった気がする。

劇場のサイズもまた作品の一部なのだ。

タレント取材同行(小倉優子篇)

2010年12月10日 01時41分00秒 | 業界のかけら

小倉優子さんの取材に同席した。

話のメインは現在進行形の恋愛のことだが、
それはネタバレになるのでここでは書けない。

ただ話を聞いていて思ったのは、
とにかく幸せそうだ、ということだ。

それは単に恋愛がうまくいっているというだけではなく、
恋愛について隠すことなく正々堂々と語ることができる、
そんな芸能人ならではの喜びもあるのではないだろうか。

印象的だったのは、
この先の仕事についてに聞いたときに返ってきた、

「もうウソはつきたくないんですよ」

という言葉だった。

「こりん星だってウソじゃないですか」

すごい。
過去の自分を全面否定。

ここまであっさり否定されると、
むしろ清々しい。

タレント取材に同席すると、
よほどのことがない限り、
そのタレントに対して距離が縮まったように、
(勝手に)感じてしまう。
だからその後に書く台本にも、
少しだけいい影響を及ぼす。

魚と水温、サンゴと水質

2010年12月08日 02時29分59秒 | チシキのかけら

海水魚と淡水魚、
どちらのほうが水温の変化に対する耐性があると思うだろうか。

正解は「淡水魚」。

川や湖といった淡水域は、
水温の変化が激しい。
だから淡水魚は大きな水温変化にも耐えられる。

一方、海というのは、
思っているより水温の変化がない。
だから海水魚は微妙な温度変化にもまいってしまうのだという。

魚を飼育している知人に、そう聞いた。

なるほど。

さらに温度変化に敏感なのがサンゴだそうだ。
温度だけでなく、水の汚れにも敏感だという。

この話を聞いて思ったのは、
南の島や海に何かを建設する際に、
「今回の件で自然に大きな影響を与えることはない」
と主張する人々は、
とりあえず家でサンゴの飼育をしてみたらどうだ、
ということだ。

飼育して初めて、
その生き物たちのデリケートさに気づくこともあるのではないか。

猿に敗北

2010年12月07日 16時45分35秒 | コメディのかけら

知人が世界各地を貧乏旅行した時の話だ。

インドかパキスタンだかの村はずれで、
バナナをひと房抱いたまま、
屋外で居眠りをしてしまったという。

と、何かの気配で目を覚ました。

見ると、まわりを猿に囲まれていた。

たくさんの猿が彼をにらんでいる。
バナナが目当てなようだった。

抵抗したところで勝てるわけないと観念した彼は、
ボスと思しき猿にバナナを差し出した。
ボス猿がバナナを受け取ると、
猿たちはおとなしく去っていった。

「寝ている間に奪われたならともかく、
 猿ににらまれ、
 こっちからバナナを渡した・・・
 あの瞬間、完全に負けたと思ったよ」

そう、彼は猿に完全敗北したのだった。

千原Jr.と椅子

2010年12月04日 10時24分40秒 | ドラマのかけら
聞くところによると、
千原Jr.の家のリビングには、
椅子が16脚あるという。

しかも違うかたちの椅子だ。

違うかたちの椅子が16脚。

そんなに広いリビングなのかとも思うし、
そんなに客が来るのかとも驚くが、
なにより印象的だったのは、
違うかたちの椅子が16脚も置かれた部屋の光景だ。

もちろん、実際に見たわけではなく、
あくまで想像しただけど。