Dec.30(Sat.)
■今日という日。
気持ちを切り替え、そろそろ現実に還ってこないといけない。
タイミングよく今日は、山歩きをすることになっていた。
朝8時、高尾山口駅に到着。病院裏から、山頂を目指す。
小一時間で到着。
気温が高いので少し靄がかっているが、富士山がよく見える。
今日はここからが本番。
裏高尾の小仏城山へ向かう途中を左折。
大垂水峠~西山峠~三沢峠を経て、草戸山に至るコースを歩く。
道中は、ほぼ木々に覆われ、視界の抜けはよくない。
眺望がよかったのは一箇所のみ。
再び高尾山口駅に戻ってきたのが、14時。
休憩は合計しても30分程度だから、5時間半歩いた。
いい気分転換になった。
高尾山口駅周辺の食事処はどこも長蛇の行列。
昼食は諦める。
経堂に戻って、なんとなく気になって『さばのゆ』の前へ。
入口が開いていて、奥さんのナオさんがいた。
「なんとなく来てしまいました」と言うと、
「今日はそういう方がいらっしゃると思って、
店の片付けに来ました」
急逝した夫の葬儀を昨日終えたばかりなのに、
そんな気遣いをできるなんて。
やはり須田さん、ベストパートナーと出会ったんだなあ。
帰還して、風呂に浸かり、疲れを癒やす。
夕食は家人(大)の作るアドボ、カニとタマゴのカレー風味炒め、春雨と干しエビの炒め、
といずれもエスニック風。
アドボには、昨日、棋士の高野さんから頂いた大根(奥さんの実家の畑で作ったもの)
Dec.29(Fri.)
■今日という日。
雲ひとつない青空。
大切な人を送るにはぴったりの朝だ。
9時半から、福昌寺で故・須田泰成さん告別式。
今日もたくさんの弔問客が来たため、焼香を済ませたら、
いったん外で待つことになった。
暖かな日でよかった。
あまりにも突然の事態に、棺の中の須田さんと最後のお別れをしても、
今なお彼が亡くなった実感がない。
この場にいた多くの人がそうだったのではないか。
正午前には帰還。ぐったりする。
そろそろ現実に戻らねばならないが、なかなか戻れない。
とりあえず雑用を片付けるために駅前に出る。
途中、主なき『さばのゆ』に立ち寄る。
須田さんの著書が2冊、なぜか店頭にあった。
後でわかったことだが、これらの本を編集した石黒さんが置いていったものだった。
仕事をする気になれないので、担当番組を録画視聴。
今夜はぜひとも行きたい店がある。
ということで、夕餉は『㐂八』。
皆さん同じ心境なのか、須田さんを介して知り合った方々が続々来店。あっという間に満席に。
棋士の高野さんと須田さんのことを語らう。
須田さんが倒れる前日の23日、『さばのゆ』で一緒になったのが、高野さんだった。
早い時間から飲んだので、帰還したのは20時前。この時間のむちゃくちゃさは、年末感だ。
Dec.28(Thu.)
■今日という日。
大掃除や資料本の読書など、やらねばならないことはたくさんあるが、
気持ちが落ち着かず、いたずらに時間だけが過ぎていく。
Facebookには、次々と須田さんに関する投稿が現れる。
僕も古いファイルを探し、懐かしい写真を投稿する。
15時半、オンライン打ち合わせ。
18時から、経堂駅近くの福昌寺で、故・須田泰成さんのお通夜。
知り合いも多数来ているはずだが、ものすごい数の弔問客だったので見つけられず、
たまたま顔をあわせた数人だけ挨拶して失礼する。
今日のお通夜では直会は設けず、三々五々、経堂の街に飲みに行ってほしい、
それがいちばん故人が喜ぶ、という話だったので、
我が家も以前から予定していた忘年会をそのまま決行する。
『中山商店』で後輩作家・原のご家族と一献。
二次会と称して、原の家で引き続き飲む。
明日は朝から告別式なので、早めに引き上げるつもりだったが、
気がつけば日付が変わってかなり経っていた。
完結した『ダンジョン飯』、最近ラスト2冊が同時発売となったのだが、
はじめの方を忘れていたので、1巻から読み返し、ようやく最終巻を読了。
一気に通読し、あらためてよく出来たプロットだと痛感。
1月からアニメ化され、2クールやるが、それだけでは最後までいけないだろうなあ。
どうするんだろ?
Dec.27(Wed.)
■今日という日。
新宿でささやかなランチ忘年会。
ひとりは小2の娘さんと、もうひとりは1歳になったばかりの娘さんと参加。
そういう顔ぶれなので、ランチ忘年会となった。
宴の主役は当然のごとく1歳児。小2のお姉ちゃんが相手してくれている隙に、
お母さんが急いで食事をする。そんな感じだ。
小2の娘さんから手作りのシールをもらった。
iPadでイラストを描くのが好きだという。
しかも描き方は、You Tubeで学んでいるそうだ。現代の子だ。
アニメも好きということで、『五等分の花嫁』の話になる。
「どのコが好き?」と訊かれたので、「たいていの男子は三玖が好き」と答える。
彼女は二乃が好きだそうだ。
って、小2と同じ話題で盛り上がることができるって、アニメはスゴいね。
2時間ほどで散会。
夜は恵比寿で某番組の忘年会。
新型コロナ禍以降、番組の忘年会・新年会・打ち上げの類はすべて途絶えていたが、ついに復活。
歳を訊かれ答えると「私のお父さんと同じ歳ですね」と言った女性ADさんが選んだ店だけあって、
絶対プライベートでは来ないような焼肉店が会場。
肉は美味しいが、にぎやかで、大声で話さねばならないのが、いささかしんどい。
でも、ここ数年、画面越しでしか会っていない皆さんに、
現実で会うことができたのは嬉しい限り。
二次会はさすがに失礼して帰途に着く。
家人(大)が千歳船橋駅から徒歩10分の『酒肴と串エレキトリック』にいるというので、駆けつける。
初めて入った店だが、いい感じだ。
我が家から徒歩で25分ぐらいかかるので、来る時には覚悟がいるが。
楽しいことばかりの1日のようだが、実は大変なことがあった。
20年来の友人である須田泰成さんの訃報が入った。
今はこれ以上、書く気持ちになれないので、これだけに留めておきます。
役者は台詞の意味を考えて、それを演技に活かす。
翻訳劇によく出演している俳優の話だ。
彼は台詞の意味を考える時、
その戯曲がどのようにして作られたものかを調べるという。
最近の欧米の戯曲には2種類あるそうだ。
劇作家がひとりで書いたものと、
役者たちとのワークショップを経て作ったもの。
前者の戯曲の場合、
台詞ひとつひとつに劇作家の意図=意味がある。
一方、後者の場合、
現場のノリで生まれた台詞も多数含まれている。
だから前者の戯曲の場合、
とことん意味を追求して演技をするけど、
後者の場合は、考えてもわからない時は、
深く考えるのをやめてノリで演技をするそうだ。
なるほど。
Dec.26(Tue.)
■今日という日。
昼から成城学園前で英会話。
経堂に戻って、移転した『ウチデノコヅチ』へ。
幸い僕はすぐに入れたが、後から次々客が来て、
しばらく待たないと席が空かないほどの繁盛ぶり。
いつものラーメン(小)を食べる。僕には(小)でも多いぐらいだ。
しかしながら、両隣の客は大盛り。一方はライスまで頼んでいる。
大食漢の食欲に気圧され、食べる前から満腹気分だ。
帰還後も、内臓がラーメンと格闘している。
睡魔が襲ってくる。ソファで読書するが、なかなか頭に入ってこない。
夕方、駅前の眼科へ。
ここ数日、右目が霞むことがあったので、念のため診察を受ける。
夏前に診察を受けた時と特に変わりなし。
年明け、定期的に受けた方がよいと勧められていた視野検査を受けることにする。
今夜はひとり飯。
年末だから、最近ご無沙汰の店に行こうかとも思うが、
家に食べるものも酒もあると思うと足が重くなる。
結局、肉と野菜を炒め、昨日テイクトアウトしたおでんを温め、冷凍の焼売を温め、
それで夕食とする。
Dec.25(Mon.)
■今日という日。
午前中、リタの車いすの整備へ。
本厚木駅からタクシーで30分『ポチの車イス』へ。
右前輪の回転が悪くなっていたのだが、車軸に毛が絡んでいたのが原因。
自分でも掃除したのだが、それでは不十分だったようだ。
車輪を外して掃除できればいいのだが、造り的に無理だという。
こまめに掃除をするしかないようだ。
整備時間20分。無料だった。
タクシーを呼んでもらって、帰りは海老名駅まで。こちらも30分。
車いすの無い間、リタが起きていると、家人がずっと抱いていないといけないので、
寄り道もせず帰る。
もっとも車いすを抱えているので、寄り道をするのも難儀だったけれど。
午後はおとなしく自宅で『M-1グランプリ』を録画視聴。
ネタと審査員のコメントの一部のみを観る。
「うまいなあ」と思うネタと「好きだなあ」と思うネタがある。
そしてそれはなかなか一致しない。
SNSで話題になっていたさや香の決勝ネタ…面白いし好みのネタだけど、
あれでは優勝できないこともわかる。
『Covers Fes.』も録画視聴。
さかいゆうの『チキンライス』が意外な選曲と彼の歌声にマッチしていて、とてもよかった。
上白石萌歌の『冷たい頬』もよかったなあ。
大きなステージで歌うその姿に、ちょっと薬師丸ひろ子を感じる。
adieu名義で歌う時とは、また違った印象。
夕食は家人(大)と『松ちゃん』へ。今年のラスもつとなるか。
帰還すると、良くない知らせが届いていた。再度、家を出る。
『星屑テレパス』最終話を観る。
我が家の近くに人気のカフェがある。
週末ともなると店の外に行列ができる。
列を作る人たちを見るたびに思ってしまう。
「なぜカフェに並ぶ?」
カフェというのはくつろぐ場所ではないのか。
行列に並んで待つという行為と「くつろぐ」と心情が、
僕の中ではどうにも結びつかない。
いざ店に入ったとしても、外に待っている人がいたら、
落ち着かなくないか。
まあ、並びたくないならば、
お前がそういう店に行かなければいいという話だが。
それにしても、
カフェに並ぶ人の心理は理解できないのです。
Dec.24(Sun.)
■今日という日。
午前中、尾山台の歯科クリニックへ。
本歯を入れる。
半年間におよぶ奥歯の治療が終わる。
今回のトラブルは、以前受けた根管治療が不十分だったことにより起きた。
そこで専門医を受診したわけだが、それでわかったのは、
根管治療には技術+1回の治療に時間がかかるということだ。
30分程度の治療時間で、流れ作業式に治療を行っているクリニックでは、
歯科医に技術があっても、確かな根管治療は難しいのではないか。
ちなみに、今回の治療は保険適用外。
なかなかの金額となった。
でもその金額に見合うだけの治療だった。
帰り道、用賀駅界隈で昼食をとろうと思うも、日曜日なので、どこも休み。
馬事公苑前のキッチンカーで、家人(大)の分も合わせて昼食をテイクアウト。
鼻水がとまらない。薬を飲んでもとまらない。少し仮眠する。
夕食は家人(大)の作る豚肉と野菜のオーブン焼き、ひき肉とキャベツの重ね蒸し、サラダなど。
少し高いスパークリングワイン。
今日は『M-1』か。
この体調で観ても面白くないと思うので、明日以降に録画視聴することにした。
誰が優勝とかには興味ないので。
『薬屋のひとりごと』第12話を観る。
酒場で聞いた話なので、情報ソースは不明だ。
新生・馬事公苑で、ある問題が勃発しているという。
子どもたちの声がうるさいと、
近所の集合住宅からクレームが殺到しているというのだ。
以前は苑内の奥まった場所にあった子ども広場が、現在は正門を入ったすぐ左手にある。
子ども広場の向かいには、二車線の狭い道路を挟んで、高さ10階建ての古い集合住宅がある。
公園側にベランダがあるため、ガラス戸を開ければ、子どもたちの声を入ってくるだろう。
クレームをつけている人たちの心が狭いとは思わない。
実際、公園に行けば子ども広場からは甲高い声が聴こえてくる。
たまに訪れる人間ならばかまわないだろうが、四六時中聞かされた人にはたまったものではない。
僕が解せないのは、なぜそんな場所に子ども広場を作ってしまったのかということだ。
この問題を予見できなかったのか。
利便性を考えて正門の脇にしたのだろうが、公苑外のことまで考えが至らなかったということか。
だとすれば、あまりに甘い計画だ。
この問題、今後どうなるのか。経過観察したい。
Dec.23(Sat.)
■今日という日。
好天だけど寒い。これぞ冬だ。
午後の早い時間、成城学園前で英会話。
経堂に戻って、ひさしぶりに揉まれる。
時間に余裕はたくさんあるのに、何も手につかない1日。
暇の浪費。でもさほど退屈じゃないからいいか。
夕食は『さばのゆ』へ。ビリヤニを食べる。
顔なじみの棋士、ライター諸氏、ドキュメンタリー映画を制作しているご夫婦などと語らう。
「弱いつながり」の人たちと話す貴重な機会。
帰還すると、リタが一食目の夕食を吐いていた。
その後、猛烈な勢いで水を飲んでいる。
しばらく時間をおいて二食目の夕食をやると、
また吐いてしまった。
体調が悪いのか。
さらに時間をおいて、ふやかしたフードを少量やる。
これは大丈夫だった。
明日から食事のやり方をしばらく変えて様子をみる。
『葬送のフリーレン』第16話を観る。
Dec.22(Fri.)
■今日という日。
長年続けてきた英会話を来春で自主卒業することを学校に告げる。
僕の能力の問題に依るところが大きいが、
英会話学校の限界も感じていたので。
日常的に英語を使う環境じゃないと、これ以上は伸びない。
「やめる」というとネガティブな感じだが、
「方向転換」といえばポジティブだ。
リタを獣医へ。まだ尿の中に細菌がいるという。
もう少し強い抗生剤に切り替える。
これで良くなってくれればいいのだが。
12時、オンライン会議。
14時、オンライン会議。
16時半、神山町で会議。
これで年内の会議はほぼ終了。
ただし、まだ書き物はあるし、資料本も数冊読まなければいけない。
夕食は家人(大)と『㐂八』へ。
これが年内は最後かもしれないなあ。
先週の今頃は旅先だったかと思うと一週間はあっという間だ。
しかし旅が今週じゃなくてよかった。
この週末に北陸にしたら大変な思いをしていた。
※写真は本文とは関係ありません。
馬事公苑で馬糞をついばむカラス。