旅先で見かけた光景。
アメリカ西海岸のさほど大きくない街で見かけた出来事だ。
店が並ぶその街のメインストリートで、
犬を散歩させている家族がいた。
すると犬が舗道でウンコをした。
しかし片付けることもなく進んでいく。
それを目撃したのは片腕に幼児を抱いたマッチョな父親だ。
「Hey!」
去っていく家族に声をかけるが、
聞こえないのか無視しているのか、
犬を連れた家族はどんどん去っていく。
いくら声をかけても気づかない家族に業を煮やしたマッチョが、
早足で彼らを追いかける。
その途中の行動に目を惹かれた。
舗道に面したカフェのテラス席にあった紙ナプキンを
スッと手に取った。
そして家族に追いつくと、何やら注意した後、その紙ナプキンを
差し出したのだ。
ようやく自分たちのあやまちを認めた家族は、
紙ナプキンを受け取ると、犬のウンコを片付けに行った。
ああいう時、注意すること自体ためらわれるが、
あそこでスッと紙ナプキンを取るっていうのは、
普通じゃ出来ないよなあ。
いいものを見ました。