高級ブランドの紙袋

2013年01月27日 07時32分20秒 | コメディのかけら

ティファニーの青い紙袋に、
ペットボトルのお茶を入れて持ち歩いている女性を見ると、
「なんだかなあ」という気分になるものだが、
今日駅前で、さらにそれの上ゆく光景を目撃した。

「ルイ・ヴィトンの紙袋にポケットティッシュを入れて配っている」

もちろん、ヴィトンのテイッシュじゃない。
コンタクトレンズ屋か居酒屋、そんなところだろう。

なぜそんなものを使うことになったのか。
経緯がまったくわからない。

観劇:『あ、ストレンジャー』(一部追記)

2013年01月25日 23時32分08秒 | エンタメのかけら

マームとジプシー公演『あ、ストレンジャー』を観た。

事前情報で、「反復」が特長と知っていたが、
生身の肉体が目の前でそれをやると想像を越えるインパクト。

(主人公を演じる青柳いづみさんの声が本当にいい。
 あのテキストを活かすのにぴったりの声。
 テキストと声が響き合っている)

岸田戯曲賞を受賞した戯曲も書店でチラ読みしたが、
あのテキストだけでこの舞台を想起するとは、
選考委員たちの読解力には恐れ入る。
僕が読んでも、今回観た舞台は想像できない。

しかし舞台表現で「反復」といえば、
音楽やダンスでは珍しいことではない。
(音楽やダンスで反復が許されるなら、
 小説でそれをやってもいいじゃないかと書かれたのが、
 筒井康隆の『ダンシング・ヴァニティ』)

それなのに、マームとジプシーの作品が注目を集めるのは、
ここまで徹底した「反復」の演劇作品がなかったということか。
それとも僕にはまったくわかっていない、
もっと深い深い何かがあるのか。

いずれにしろ、良いものを観たという思いに代わりはない。

舞台とインフルエンザ

2013年01月19日 08時40分23秒 | 業界のかけら

ある役者さんから聞いた話である。

数年前のことだ。
彼は2ケ月以上におよぶ長期間の公演に出演していた。

しかし公演が始まった直後、
役者の中にインフルエンザにかかった者が現れた。
しかも二人。

かなり困った事態である。
そこで彼らが選んだ手は・・・。

引き続きその二人を出演させる。

舞台裏は厳戒態勢。
役者・スタッフは全員マスク着用。
二人は出番以外は別楽屋に軟禁。

話をしてくれた役者曰く、

「インフルエンザは熱が出るだけですからね。
 喉をやられる方が怖いですよ」

たしかにそうだけど。

二人の患者は舞台の上で、
相当量のウィルスをまき散らしたはずだ。

しかしその後、
幸いにして共演者に感染者は出なかったという。

先日観たナカミチ円陣の『三人獅子舞』という芝居の中で、
「インフルエンザといえばたいていのことは許される」
みたいなセリフがあって確かにそうだと思ったけど、
ごくたまにインフルエンザでも休めないこともある。

理容と美容

2013年01月10日 23時43分02秒 | アイデアのかけら

美容室で髪を切るとしばしば思うのは、
顔を剃ってほしいということだ。

顔を剃ってもらう。
あれは気持ちいい。

外で顔を剃ってもらわなくなってから、
もう何年経つだろうか。

僕が理容室ではなく美容室に行くようになったせいだ。

美容室はカミソリが使えない。
今もそうかと行きつけに美容室で尋ねたら、
「そうだ」と言われた。

行きつけの近所の美容室は、
客の半分が男性だという。
ならば、顔を剃るサービスを加えたら歓迎されるのではと思い、

「理容師の免許を持っている店員を雇ったら」

と言ってみたら、
それでもダメだと言われた。
なんでも、保健所に美容室としての許可をとっている以上、
たとえ理容師の資格を持つ者でもカミソリは使えないという。

しかし中には、
美容室と理容室、
両方の許可を持っている店もあるそうだ。
素晴らしい!
でも、そういう店は、理容室と美容室、別の入り口にしないとダメだという。
中は同じ空間でOKだというのに。

こういう釈然としないルールは、
どこかに既得権益が存在すると思っている。

誰だ、得しているの?

ちなみに美容室が年々増加する一方で、
理容室の数はどんどん減っているという。
そして、理容室と美容室、
どちらの営業許可をとるにしても、
審査基準は費用にさほど差がないという。

この妙な免許制度で、
損しないように我が身を守っているのは、いったい誰だ。

選択肢の適当数

2013年01月06日 13時07分00秒 | アイデアのかけら

選択肢が多いというのは、
基本的にはよいことだと思っている。

だが、あまりに選択肢が多いのも実は考えものなのではないか。
という実例に遭遇した。

渋谷にある鍋料理の店である。

鍋料理のバリエーションをウリにしており、
前回行った2年前の時も、
あまりに種類が多くて選ぶのに難儀したおぼえがある。

ひさしぶりに行ったら、さらに種類が増えていた。

77種類。

これだけ種類が多いと、
選ぶのが面倒になってくる。

思うに、
鍋の種類の多さをウリにしてしまった以上、
店の方も、
どんどん種類を増やしていくしかない、
という呪縛に陥っているのではないだろうか。

たしかに77種類の鍋と聞くとインパクトはあるけど、
いざ選ぼうとメニューを見ると、
ちょっとうんざりした気分になる。

これは僕だけなのだろうか。
他の人たちは迷うことを楽しんでいるのだろうか。





カレー石

2013年01月05日 00時05分30秒 | ホラーのかけら

家人から聞いた話だ。

小学生の頃、
学校にカレー石というものがあったという。

その石は、
古い木造校舎の裏に落ちており、
カレーの固形ルーそっくりの形をしていたそうだ。

しかも匂いを嗅ぐとカレーの匂いがし、
道にこすりつけると黄土色の跡が残る。

まったくもってカレーだ。
でも、けっしてカレーではなかったという。

そんな石がいくつもいくつもあったそうだ。

「あれがなんだったのかいまだにわからない」

カレー石の正体、ご存知の方はいらっしゃるだろうか。

年間視聴率1位について

2013年01月04日 07時07分11秒 | 業界のかけら

テレビ朝日がプライムタイムの年間視聴率が1位だったと報じられ話題を呼んでいる。

これは快挙である。

最近、テレ朝のバラエティー番組は好調だ。
やはりそのおかげなのだろうか。

昨日の朝日新聞朝刊に気になる記事があった。
その記事によると、
プライムタイム(夜7時~11時)はテレ朝が年間1位だが、
ゴールデンタイム(夜7時~10時)だと日本テレビがトップだという。

つまりテレ朝1位の勝因は夜10時台にあることになる。

テレ朝、夜10時台に週5日やっているのが『報道ステーション』だ。
『報道ステーション』の視聴率は10%~15%。平均すると12、13%ぐらいだろうか。
この視聴率が週に5日、安定して得られるというのはかなり大きい。

もちろん、年間1位を獲得できたのは、すべての番組が好調なためだが、
実はバラエティーやドラマだけではなく、報道番組が大きく貢献していたことは注目されない。
(報道番組の性質上、
 新聞や週刊誌の週間視聴率ランキングには載らないこともあるかもしれないが)

今回の年間視聴率に関する新聞記事から、
僕にはこんなことが見えてきたのだ。