昨日はリタの四十九日だった。
犬に仏教の法要を当てはめるのはどうかと思い、
葬儀をした動物霊園から来た法要の案内にも応えなかったが、
いつもより多めに花を飾ってみた。
家人とよく話すのは、
犬の天国とはどんな場所なのだろうか、
ということだ。
たくさんの犬たちが穏やかに暮らしているのだろうか。
でも、リタは生前、ニナ以外の犬との交流はなかった。
親しかったのは、僕たち家族だけだ。
そんな僕たち家族がいなくて、寂しがっていないだろうか。
今でも時々、そんなことを話す。
今日から現実に戻らないといけないのですが、
書くことで心静まるので、
もう少しだけお付き合いください。
リタの棺には4つのものを入れました。
①僕たちが初めてリタと会った日の写真
この時はまだ名前は付いていません。
リタという名前は家族で馬事公苑を散歩していた時に、
思いついた名前でした。
あくまで「リタ」という音だけで決めた名前ですが、
あとになって、
家人(大)こと絵里の「リ」と、
娘のひなたの「タ」が入っていることに気づきました。
②留学先から帰国したひなたを出迎えるリタとニナの写真
ひなたは自分の部屋があるにも関わらず、
高校生まで、ほぼリビングのソファで寝ていました。
最初は自室で寝るのが怖くて。
後半は、部活で疲れて寝落ちして。
そんな時、いつもリタが一緒に寝ていました。
ひなたが寂しくないようにと、
添い寝してくれているように見えたものです。
ひなたが大きくなっても、
リタの中ではずっと小さい子どものままだった、
そんな気がしています。
③きゅうり
リタはきゅうりが大好物でした。
キッチンできゅうりを切ると飛んできました。
食べさせる前に、きゅうりの端を角のように頭に乗せて、
面白がっている時期がありました。
何回か繰り返すと、何も言わずとも、
きゅうりを乗せやすいよう、リタから頭を下げていました。
ある時、ズッキーニを切ったら、
きゅうりと間違えて飛んできて、
きゅうりじゃないとわかってがっかりして
去って行った時はおかしかったなあ。
④玄関先のモッコウバラとジャスミン
どちらも香り高い花です。
我が家の目印として入れました。
どこからでもすぐに我が家がわかるように。