なんと説明すればよかったのか。

2012年07月26日 07時14分57秒 | 業界のかけら

フジテレビの『27時間テレビ』のラストは、
我が家に遊びに来ていたフランス人姉妹と一緒に見ていた。

100キロを走り終えようとする草なぎ剛を指して、
フランス人姉が尋ねてきた。

「カレハ、ナンデ走ッテイルンデスカ?」

それを聞くか!

なんとも答えに窮した。

でも、そう思うのも当然だろう。

何かの大会でもないのに、
一人で走り続けるその姿は、
彼女たちにはとても奇妙なものに映ったに違いない。

・・・で、なんで走ることになったんだっけ?

あの時、なんと説明すれば、
彼女たちに納得してもらえたのだろうか。

おばあちゃんの足元

2012年07月24日 10時48分50秒 | ドラマのかけら
地下鉄の中で見かけたおばあちゃん。

白を基調とした、
なんとも品のいい服装をしていた。

でも、足元にちょっとした違和感が。

学校で履くような上履きを履いていたのだ。
つま先に黄色いゴムのついた上履き。

たぶん、歩きやすいからと、
あれを選んだんだろうなあ。

着ている服からすると、
上履きというのはミスマッチだが、
いろいろ考えたうえでの選択なのだろう。

なんとなく、
心に残る風景だったのだ。

炒飯の憂鬱

2012年07月15日 14時40分42秒 | コメディのかけら

中華鍋を振るって炒飯を作るのは、
なかなかの重労働だ。

でも、まだまだ大丈夫。

街の中華料理屋の店主はそう思っていた。

「炒飯ください」

ランチタイム。
炒飯の注文だ。
早速、支度を始めると、

「大盛りにして下さい」

炒飯大盛り。

大丈夫。
大盛りになったぐらいでは、影響はないはずだ。

すると、次の客が、

「炒飯、大盛りで」

都合、二人前の大盛り炒飯を同時に作ることになった。

「すごい顔して作っていたよ」

と語ってくれたのは、
最初に大盛り炒飯を頼んだ男だ。

「あの顔見たら、大盛りにしなきゃよかったと思ったよ」

この大盛り炒飯が関係あるかどうかはわからないが、
翌日、その店は臨時休業したのだった。

ゴキブリラーメン

2012年07月13日 07時24分20秒 | コメディのかけら

知人が、
ある小汚い中華料理屋でラーメンを食べていたら、
スープの底にゴキブリが沈んでいるのに気づいた。

そこで、店員を小声で呼び、

「これ、ゴキブリが入っているんですけど」

店員は店主に報告。
どうするつもりか観ていると、
店主は新しいラーメンを作り出した。

いやいやいや。
状況的にゴキブリはスープの寸胴の中にいたんだって。
何かの拍子に落ちて、煮こまれたんだって。
だから新しいラーメンを作っても、
あのスープを使えば、ゴキブリラーメンであることに変わりないんだって。

知人は新たなラーメンを断って店を出た。

しかしちゃんとお代は請求されたという。

ひどい話である。

外見と香りのギャップ

2012年07月12日 06時12分46秒 | コメディのかけら

あるテレビ局にとても危険な外見の男がいる。

髪は茶髪で、
短いオールバック風。
体格がよく日焼けしている。
顔は恐竜のようで、
ノーネクタイでストライプのスーツを着ている。
夜の街で見かけたら、
100人中95人は「あの人は近寄らない方がいい」
そう思うような外見だ。
(実は怖いのは外見だけで、
 根はとてもいい男なのだが)

そんな男について、
後輩がこんなことを言っていた。

「あの人、ダウニー臭いんですよ」

スーツ姿の時はそうでもないが、
家で洗濯したような服を着ている時は、
ちょっとどうかと思うほどダウニーの匂いがするのだという。

いくらいい匂いだからって、
入れればいいってもんじゃない。

あとその怖い外見とダウニーの匂いは、
ギャップがありすぎるし。

いつもダウニーの匂いがするヤクザ。
「唐獅子株式会社」のようなヤクザコメディのキャラにはよさそうだけれど。

後ろ姿に悪口

2012年07月06日 15時22分35秒 | ホラーのかけら

電車の中で見かけた光景だ。

4人の女の子が仲良く話していた。
大学生か、それとも専門学校生か。
それぐらいの年齢だ。

途中の駅で、一人が降りた。
「バイバイ」と笑顔で手を振りながら。

そしてドアが閉まった途端、
残った3人が言い出す。

「あいつ、キモいんですけど」
「いつも、あーなんですけど」

ついさっきまで仲良さそうに話していたのに、
その場にいなくなった瞬間に、悪口の嵐だ。

かつて、「その場にいない人の悪口を言う集会」というコントを観たことがあるが、
現実で似たような場に居合わせると、とても笑えない。

怖い。
怖い。

彼女たちは、
自分も同じような目にあうとは想像しないのだろうか。
この場を去った途端、残った者たちに悪口を言われるかもしれないと。

いや、それぐらいはわかっているかもしれない。
しかし、わかっていてもここで同調しておかなければ、
余計、陰で何を言われるかわからない。
だから、口を揃えて悪口を言っているのではないか。

怖い。
怖い。

あの3人の中に、
駅で降りた子を嫌う首謀者のような者はいるのだろうか。
それとも自然発生的なものなのだろうか。

後者の方が怖い。

自分たちが結束するために、
嫌う対象を作るのだ。

なんとさびしい人間関係だろうか。

そうしてつながった関係でも「友だち」なのだろうか。

B200は何が起こったのか

2012年07月04日 07時46分56秒 | アイデアのかけら

プリンターはPIXUSを使っているのだが、
昨日、印刷している途中で突然止まり、

「B200
 プリンタトラブルが発生しました
 使用説明書を参照してください」

と表示された。

そこで使用説明書を見たのだが、
そこにあった説明を読んで驚いた。

「本製品の電源を切ってから、電源プラグをコンセントから抜いてください。
 お客様相談センターまたは修理受付窓口に修理をご依頼ください」

なんだよ、それ。
いきなり修理しろって。

お客様相談センターに問い合わせると、
この表示が出た場合、
即修理なのだという。

「どこが故障したんですか?」
「それは開けてみないとわかりません」

「そんなに酷使しているわけじゃないのに、
 どうして何の前触れもなくいきなり壊れるんですか」
「家電ですので、どうしてもそういうことがございまして」

いやいやいや、そんなあっさり壊れる家電はない。
買ってから2年程度で、こんなに簡単に故障されたらたまったものじゃないよ。

とりあえず今回は修理に出すが、
戻ってきたら、
何がどうして故障したのか尋ねてみる予定。

待ち時間の目安

2012年07月03日 06時37分18秒 | コメディのかけら

夜中に気管支が痛くなったので、
近所の呼吸器内科に行った。

病院では整理券を渡しており、
その機会には待ち時間が表示されている。

僕の整理番号は9番。
現在は2番の患者を診察中。
35分待ちと表示されていた。

いったん家に戻りたいので受付に確認すると、
「30分後にお戻り下さい」

ということで、帰宅して用事を済ませ、
30分後に戻った。

待ち時間は「40分」と表示されていた。

一瞬、わけがわからなかったが、
それは最後尾の人の待ち時間だということを思い出し、
現在診察中の患者の番号を確認した。

4番だった。

2人しか進んでいない。

「30分後に来て下さいって言われて来たんですけど、
 まだ2人しか終わってないじゃないですか」
「この時間はあくまで目安ですから」

目安?

「もう一回出直して来ますから、
 どれぐらい後に来ればいいですか?」
「5分で終わる方もいますし、
 検査になって長引く方もいるので、
 はっきりしたことはわかりませんね」
「30分で2人しか進んでいないってことは、
 あと5人いるから1時間後に来ればいいですか」
「この時間はあくまで目安ですから」

目安という言葉の意味をわかって使っているなら、
あまりにぞんざいな目安だ。
こんなもの目安でもなんでもない。

たしかに患者によって診察時間が異なるのはわかるが、
目安の時間を表示するならもう少し考えたらどうなんだ?

そもそも最初7人待ちで待ち時間は35分という「目安」だった。
つまり1人5分の診察時間という計算。
その読みが甘いんじゃないのか。

紋切り型な受付の対応に嫌気が差して、
いつもの内科に行った。

こちらもかなりの人数が待っていた。

「どれぐらい待ちますか?」
「1時間半待ちですね」

そう言われたので、1時間半後に行った。

すると僕の順番は次の次、
この病院は別室で予備問診を先にやるので、
5分も待たずに診察を受け始めることができた。

この2つの病院の違いはなんだ?

整理券を配り、
待ち時間を表示するなんて、
形式だけ整えているくせに、
中身がともなっていないから余計に頭にくる。

たとえよいシステムを導入しても、
扱う人間がそれにちゃんと対応できなければ、
システムなどただのクズである。

新聞を変える

2012年07月01日 08時28分07秒 | その他のかけら

初めて新聞を変えたのだった。

我が家はずっと読売新聞だった。
そこに深い意味はない。
親の代から読売新聞で、
子どもの頃から目にしてきたので、
他の新聞だと活字に違和感を感じてしまうため、
ひとり暮らしを始めてからも読売新聞を取り続けてきた。

それを変えてみた。

今の時代、
もう新聞などとらなくてもいいと思っている方も多いと思うが、
我が家の場合、
諸事情あってまだ新聞が必要なのだ。

なので、止めるのではなく、変えることにした。

そこでいつも新聞を届けてくれる販売店に、
6月いっぱいで読売新聞を取るのは止めたいと連絡をすると、
悲しそうな声でこう言われた。

「なにか落ち度でも」

別に販売店や配達の方に問題があったわけじゃない。
言葉を濁していると、
電話の相手は再び訊いてくる。

「では、どうしてまた?」

僕の本音としては、

「先日の原監督の件、記事が載る『週刊文春』が出るその日の朝刊に、
 先回りするように原監督の弁明を、大きくスペースを割いて載せているのを見た時、
 なんとも言えない違和感を感じ、
 さらに毎週金曜日に首相官邸前で行われているデモについて、
 各紙やテレビが取り上げるなか、
 一切無視するその姿勢に、
 この新聞では僕にとってはどうでもよいことばかりが報じられ、
 僕が知りたいことは報じられない可能性が高い、
 そう思ったから止めるんです」

と言いたいところだったが、
販売店の方もそんなことを言われても困ると思い、
あいまいに答えたまま電話を切った。

なんか後味悪い感じだったなあ。

そもそも新聞のあの販売店というビジネスモデルは、
今の時代にあわなくなってきているのだろう。

そして、読売からどこに変えたかというと・・・
朝日新聞にした。

別に上記の理由とはまったく関係ない。
7月から筒井康隆の新作長編『聖痕』の連載が始まるからである。