テレビで野球拳をやった伝説の番組『裏番組をぶっとばせ』。
この企画を考えた人に話しを聞いたという方から、
企画成立の背景を教えてもらった。
当時の日本テレビは日曜夜の視聴率が壊滅的に悪かったそうだ。
そこであるディレクターに、
「なんでもいいから数字がとれる企画を立てろ」
と発注した。
依頼を受けたディレクターは作家と赤坂の旅館にカンヅメ。
当時はそういうことがよくあったらしい。
今から思うとなんともうらやましい話である。
しかしいくら根を詰めて考えてもいい企画ができない。
もう締め切りまで時間がない。
そんなギリギリの時にお隣の料亭から聞こえてきたのが、
♪野球~するなら~こういう具合にしやしゃんせ~
の歌声だったそうだ。
これを聞いた瞬間、テレビで野球拳をやったらおもしろい!と思いついたそうだ。
思いついたのは素晴らしいが、
その企画を通して実現してしまう当時のテレビ業界はもっと素晴らしい。