YouTubeと値段

2010年06月27日 08時31分19秒 | 業界のかけら

衝撃映像やびっくり動画の元ネタは、
YouTubeから探してくることが多い。

以前はその動画を使いたいと思ったら、
投稿者にメールをして、
使用許可を求め、
使用料を交渉するという段取りだったが・・・。

最近はこうして買われることを目的とした投稿も多く、
その手の動画に最初から使用料が明示されているという。

たぶん日本のテレビ局がいいカモになっているのだろうなあ。

棺桶コント

2010年06月25日 07時50分26秒 | コメディのかけら

弟が葬儀社に勤めている方から聞いた話だ。

葬儀を終え、
いざ出棺ということで、
親族が棺桶を持ち上げた瞬間、
それは起きた。

棺桶の底が抜けた。

まるでドリフのコントのような事態。

コントなら笑いが起きるところだが、
現実はそううまくいかない。

ただその場の空気が凍りついただけだったそうだ。

お礼を言うのにふさわしくない状態

2010年06月21日 08時33分01秒 | コメディのかけら

新橋にあるラーメン屋に入った時のことだ。

ランチタイムを終えた暇な時間帯。
店員たちの何人かが、
カウンターの端の席で遅めの昼食を食べていた。
休憩スペースなどあるわけもなので、
それはそれでかまわない。

気になったのは、
食事を終えた客が帰る時だ。

「ありがとうございました!」

厨房の店員と一緒に、
食事中の店員も叫んだのだ。

その気持ちはよくわかるが・・・。

ラーメンを食べながらお礼を言う姿は、
かなり妙な感じだった。

じゃあ、無視して食べていたら食べていたで、
それを不快に思う客もいるだろうし。

どうしたらいいのだろうか。

やはり箸と丼をおいて立ち上がって、
「ありがとうございました」
と言うべきなのか。
それはそれで大げさな気もするし。

難しい。

シャワーの温度

2010年06月19日 12時09分27秒 | アイデアのかけら

今や自宅のシャワーの多くは温度設定ができる。

ホテルも、
ビジネスホテルやあるいはラブホテルのような
安価なホテルはたいてい温度設定ができるシャワーだ。

逆にグレードの高いホテルほど、
いまだに水とお湯の蛇口をひねり、
お湯の温度を調整するようになっている。

どうしてなのだろうか。

温度設定のあるシャワーに慣れると、
あの温度調整が面倒で仕方ない。

あまり新しいホテルに泊まっていないからかもしれない。
ここ数年のうちにオープンしたホテルはどうなのだろうか。

読書:『マドンナ・ヴェルテ/海堂尊』

2010年06月18日 07時26分05秒 | エンタメのかけら

夏目漱石の『坊ちゃん』を、
登場人物の一人である”うらなり”の視点から描いた、
小林信彦の『うらなり』を読んだ時、
その着想の素晴らしさに驚いた。

この手を使えば、
過去の名作をもとにいくらでも小説が書ける、
などと安易に考えたものだった。

『マドンナ・ヴェルテ』も、
同じような手法で書かれた長編だ。
ただし、もとになっているのは古典ではなく、
自身の作品『ジーン・ワルツ』である。

この手を使えば、
一度書いた小説から、
また新たな小説を紡ぎだすことが可能なのではないか。

似たような手を使っている作家・小説は他にもたくさんあるのだろうか。

「よろしくお伝えください」

2010年06月17日 08時50分25秒 | コメディのかけら

知人から聞いた話だ。

墓参りに行く途中で、
広告代理店の人間から電話があった。

故人が共通の知人だったので、
その旨を告げると、
代理店氏は電話口ですぐさまこう言ったそうだ。

「よろしくお伝えください」

代理店マンのカガミである。

会議室と椅子の移動

2010年06月16日 07時31分21秒 | コメディのかけら

「狭い部屋ですいません。
 ここしか空いていなくて」

そう言われて通された会議室は、
テーブルが1つに椅子が4脚。
一方われわれは7人。
ここに先方の人間が2人加わるから計9人。
たしかに狭い。

「今、椅子を持ってきます」

そう言うと、次々と椅子を運び込んできた。

「あの、この椅子は?」
「隣の会議室からですけど」
「こんなに椅子、もってきちゃって大丈夫なんですか」
「誰もいませんから」

見れば隣の会議室は無人。
使っていない。

「だったら、隣の部屋を使えば」
「あ、そうですね。今、確認します」

結局、予約は入っていたけど、
実際は誰も使わないことが判明。
移動した椅子を元に戻し、
隣の広い会議室で会議をすることに。

このなんとも無意味な椅子の移動が、
おもしろかったのだ。

将棋について知った幾つかのこと

2010年06月10日 08時55分38秒 | チシキのかけら

棋士の知人から、
酒の席で将棋の歴史について聞いた。

将棋は、さすがにルールぐらいは知っているが、
その歴史となるとほとんど知らない。

将棋もチェスももともとインドのゲームが発祥だという。
たしかに言われてみれば、将棋もチェスも駒の動きはよく似ている。
「桂馬」はかなり特殊な動きをするが、
チェスにも似たような動きをする駒があり、
しかも馬の形をしている。

だが、「銀」という駒の動きは、
インドにもチェスにもなく、
あれは東南アジアの別のゲームの動きから来ているらしい。
「銀」の動きは象を表しているという。
斜め四方の動きは4本の足であり、前への動きは象の鼻だ。

さらに、将棋独特のルールといえば、
取った相手の駒を再び使えること。
このルールは非常に珍しく、
いつどこで生まれたかは謎だそうだ。

現在の将棋のルールは、
江戸時代初期に確立され、
それが今もほとんど変わらないという。

心霊動画

2010年06月07日 07時55分34秒 | ホラーのかけら

夏にオンエアする恐怖特番のため、
心霊写真ならぬ心霊動画を多数見る。

の真偽はさておき、
数見るうちある発見があった。

心霊動画の多くは、
何かが映った瞬間、
撮影者たちが大騒ぎするものがほとんどだ。

だが、ある心霊動画だけは、
目前に何かがはっきり映っているにもかかわらず、
撮影者たちはノーリアクション。
まるでその時は見えていなかったかのように・・・。

こっちの方が恐怖感が強かった。

心霊動画に何かが映るのは一瞬。
すべてが現場で気づくとのは少々不自然だ。

あとから見直してみたら映っていたのに気づく、
その方がリアリティがある。

心霊写真時代は、誰も現場で気づく者はいなかった。
しかし、動画時代になって現場で気づく者が出現し始めた。
・・・なぜ?

真偽は問うまい。
でも、もうちょっとうまくやってほしいものだ。

『星新一展』

2010年06月06日 08時57分44秒 | エンタメのかけら

世田谷文学館で開かれている『星新一展』に行った。

見終えて最初に思うのは、
星新一という人は「自分コレクター」だったのだな、
ということだ。

小説家が自分の自筆原稿のみならず、
下書きまであそこまでちゃんと残しているというのは、
かなり珍しいのではないか。

充実した今回の展示の中で、
やはり一番の見ものは、
残された大量の下書きだろう。

小さな文字で書かれているということは知っていたし、
本で見たこともあったが、
実物を目の当たりにすると、
よりそのすごさが伝わる。
下書きが展示された部屋には、
わざわざルーペが用意されていたほどだ。

圧巻だった。

だが、ひとつだけ難を言えば、
壁に展示された下書きの半分ぐらいが、
半球型のアクリルの中に入れられていたことだ。

黒だか濃紺だかの壁に浮かぶアクリル半球は、
おそらく星をイメージさせたものだと思うが、
中に入っている下書きが見難いことこの上ない。

普通に平面のアクリル板に挟んであるものもあったのだから、
全部同じように展示してくれればよかったのにと思う。

デザイン性よりも、
見易さをとってほしかった。

と難の部分が長くなってしまったが、
この機会にしか見ることのできない、
星新一の歴史と頭の中が垣間見える品々を目撃できる貴重な機会。

興味のある方はぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

テロと幟

2010年06月05日 08時32分18秒 | コメディのかけら

「テロは絶対に!許しません」

恵比寿の駅前の交番に、
そんな幟が立っていた。

これは誰に向けたメッセージなんだ。

たいていの人間は、
テロは許されないことだと周知だし、
だからテロなどやらない。

一方、テロをやる人間は、
許されようが許されまいが、
そんなことはおかまいなしだ。
間違ってもこの幟を見て、
「あ、テロはやっちゃダメなんだ。やめよう」
と思う奴はいない。

どうしてこんな幟を作ったのか。

発案した奴の意図を知りたい。
それに同意し、実行にいたった過程を知りたい。

金のムダだからである。

アメリカの大食い大会

2010年06月05日 00時12分09秒 | コメディのかけら

ハンバーガー、ピザ、スペアリブ、メロンなど、
アメリカにはさまざまな大食い大会がある。

まあ、なにを大食いしようが知ったことではないが、
さすがにこれはどうなんだ。

「穀物大食い大会」

穀物って。
いくらなんでも大雑把すぎるのではないか。

大野一雄を観た記憶

2010年06月02日 14時47分39秒 | エンタメのかけら

舞踏家の大野一雄が亡くなった。

もうずいぶん前になるが、
誘われて、
彼の舞台を2回だけ観たことがある。

1回目はもう公演名も忘れてしまったが、
横浜のはずれにあるホールだった。

2回目は2001年の『花』だったと思う。
車椅子に乗り、上半身、というか手だけで踊った。

記憶の強く焼きついているのは、
初めて観た公演のラストシーンだ。

高い天井から、
花びらだか羽根だかを模した、
大きな薄いものが、
はら、
はら、
はら、
ととても静かに、
ゆっくり、
舞い降りてくる。

漆黒の空間を、
はら、
はら、
はら、
と大きな薄いものが落ちてくる様は、
今までに見た、
天井から何かが降ってくるどんな舞台演出よりも美しく、
まさに息を呑んで見つめた。

訃報を知り、
あの時の光景が鮮やかに蘇ってきた。