成田エクスプレス運休の不親切

2014年12月30日 17時54分10秒 | アイデアのかけら

東京駅で成田エクスプレスで成田空港まで行くことになっていたのだ。

地下のホームへ向かおうとすると、
階段のところにいた駅員がさも当たり前のような顔で、

「11時台は運休ですよ」

表示板を見ると、
たしかに僕が乗るべき電車の表示が出ていない。

どういうことなのだ?
考えるうちに、駅構内で流れていたアナウンスを思い出した。

「横須賀線・総武線が止まっています」

原因の詳細は忘れたが、そう言っていた。

・・・あれか!

あのアナウンスだけで、成田エクスプレスが止まっていることを察しろっていうのは、
あまりに不親切ではないだろうか。
成田エクスプレスが総武線を走っていることをどれぐらいの人が知っているだろうか。

そもそも成田エクスプレスというのは、国際空港へ向かうための特別な列車だ。
地方から来た人や外国人旅行者も多数使う。
それを察して、もうすこし親切なアナウンスはできないものなのだろうか。

その後の対応もひどかった。

どうすればいいのかという質問に、まず返ってきた答えは、

「とりあえず窓口で精算をしていただくしか」

これにはさすがに声を荒らげてしまった。

「12時半までには成田空港に行きたいんです。
 そのためにはどうすればいいかを聞いてるんですよ」

そこまで言ってようやく、
「山手線か京浜東北線で日暮里まで出て、そこから京成スカイライナーに乗ってください」
という説明が返ってきた。

だが、これでも対応としては不十分。
今から行ったら何時のスカイライナーに乗ることができて、何時に成田空港に着くのだ。
この程度は、想定可能な質問である。

すると、駅員は首から下げていたタブレットで検索を始めた。
えー、今から普通に検索するのか!と思って見ていると、
驚いたことに検索すら満足にできない。
傍らでスマホを使い検索していた我が家の中学生の方が速かった。

電車にトラブルが無いに越したことはないが、起きてしまったものは仕方ない。
その時にどう手当てをするかで、その企業の本性が見えてくる。

大丈夫か、JR東日本。

成田エクスプレスが特別な列車であることをもっと自覚した方がいいんじゃないか。

今後、外国人旅行者をさらに増やそうとしているわけなんだし。

『紅白』では歌が速くなることがあった

2014年12月24日 08時26分15秒 | 業界のかけら

先日、『The Covers』の収録で、
紅白で「木綿のハンカチーフ」を歌う太田裕美さんの映像を観たら、
やけにテンポが速かった。

原曲を聴き慣れている人ならば、
違和感のあるテンポの速さ。

どうして紅白なんて大舞台で、
そんなアレンジをしたのだろうと不思議に感じた。

後日、その理由が判明した。

紅白では、歌と歌の間のトークが伸びると、
伸びた分の時間を取り戻すため、
指揮者にテンポを上げるように指示を出すのだという。

「木綿のハンカチーフ」の時もそうだったのか。

しかし、そのテンポアップは突然、行われる。
だから、歌う方も大変だ。
太田裕美さんも歌い始めの部分は演奏と歌が少しズレてしまっていたそうだ。

そんなふうに勝手にテンポをあげられるのを避けるため、
演歌歌手でも生演奏ではなく、
事前に録音したものを希望する人が増えているらしい。

今でも、同じことが行われているのか。

今年の紅白で観察したいところだが、
よく考えたら原曲を知らない歌が大半だった。

そらジローに関する発見

2014年12月23日 08時45分08秒 | 業界のかけら

小山慶一郎の大ファンで、
しばしば夕方の汐留に足を運ぶ知り合いの女性が、
ある時、気づいたという。

「足の長いそらジローの方がよく動く」

足の長いそらジロー?

よく見ると、
そらジローには足が長い時とそうでない時があるのだという。

どれだけちょくちょく見に行っているんだよ。

あくまで個人的な感想なので、本当かどうかはわからない。
でも、実は双子なのかもしれない。

そういえば、昨日、日本テレビの通路でそらジローと遭遇した。
道を譲ろうと、廊下に端に寄ったら、そらジローが手を振った。

あれはお礼だったのか。

いいやつですね。

読み間違い~新しい生物

2014年12月18日 00時24分32秒 | 業界のかけら

ある会議で、リサーチャーさんがリサーチ結果について説明してくれた。

賢そうな見た目だけあって、わかりやすい説明だった。

すると、その途中で、

「ゲッパ類の仲間で」

ゲッパ類?

そのまま彼は平然と続けたが、その聞きなれぬ名前は気にかかる。

もしやと思って手元の資料を見ると、

「げっ歯類」

そうだよなあ。

選挙公報のギモン

2014年12月15日 09時18分52秒 | ギモンのかけら

投票に行くにあたり、衆議院(比例代表選出)議員選挙公報をあらためて読んだのだが、
どうして?と思うことがいっぱいだった。


どうして自民党は全面、民主党は紙面の4分の3、その他は3分の1なんだ?
広告ならば支払った金の違いということになるが、
選挙公報の場合、このスペースの違いはどこから生じるのか。


どうして自民党が一番目にふれやすい1面なんだ?
2面には公明党・幸福実現党・維新の党と続く。この順番がわからない。
原稿の提出順なのだろうか。


『だから直接聞いてみた』で聞いてみたいところだが、
選挙管理委員会は選挙が終わった後でも、
こういう疑問に答えてくれるのだろうか。

ムツゴロウを知らない世代

2014年12月13日 09時26分41秒 | その他のかけら

昨日、三十代前半の人たちと話していて、
彼らがムツゴロウこと畑正憲さんが作家であることを知らない言われ、驚いた。

どうやら北海道に「動物王国」を作った、単なる動物好きと思っていたようだ。

畑正憲さんは東大出身で・・・とその略歴と代表作を並べると、今度は逆に驚かれた。

僕が中学生の頃は、北杜夫・星新一・畑正憲の誰かには、必ず一度はハマると言われていたものだ。

しかに、畑正憲作品を書店で見かけなくなってからひさしい。
以前は、文春文庫に青い背表紙でズラっと並んでいたものだが。

ひさしぶりに『ムツゴロウの無人島記』でも読み返してみるか。
本書が、畑正憲作品の中でもっとも好きだった。

刺青の保管方法

2014年12月11日 08時53分36秒 | その他のかけら

東大の医学部の博物館には、見事な刺青が収蔵されている。
一部ではよく知られた話だ。

先日、学生時代にその博物館でバイトをしていたという人の話を聞いた。

刺青、要は人間の皮を剥いだものであるが、
乾燥を防ぐため、定期的にオーリブオイルを塗っていたという。

だから、何十年経った今でも艷やかだそうだ。

LなのにS

2014年12月10日 07時45分39秒 | コメディのかけら

デザイナーがほぼ手作りしている、
そんな小さなブランドのシャツを買った。
MとL、2つのサイズを試着したが、Lの方がいい。

「最初はもっと小さかったんですよ」

と店員。

「そのデザイナー、自分がとても細身なんで、
 最初作ってきた時は、Lサイズでも普通のSぐらいだったんですよ」

自分の体が物差しだったようだ。

テレビ慣れした海女さん

2014年12月09日 08時05分58秒 | 業界のかけら


伊勢の海女さんにある旅番組に途中に出演してもらった。
テレビでもよく見る年配の有名な海女さんである。

「海に潜る時、頭に小型のカメラをつけてもらって」

そうディレクターが説明すると、彼女は少し訛った口調で間髪いれず答えた。

「GoProやろ」

GoProとは、最近、テレビ番組のロケでも多用されている小型のカメラだ。

まさかそこまでテレビ慣れしているとは。

恐れ入りました。

人気の4K番組

2014年12月06日 08時37分31秒 | 業界のかけら

4Kの試験番組のオンエアが始まっている。

映画、スポーツ、旅物など、映像の鮮明さが重要となるジャンルの番組が並ぶ中、
人気を集めたのは意外な番組だったという。

グラビアアイドルが水着姿で出演する番組。

新しい映像メディアは、常にエロから火がつき普及する。
そんなこれまでの定番は、4Kでも変わらないようだ。

青山円形劇場の記憶

2014年12月05日 11時09分54秒 | エンタメのかけら

青山円形劇場プロデュース『夕空はれて~よくかきくううきゃく~』観劇。

この劇場で芝居を観るのも、これが最後になるはずだ。

円形劇場ではじめて芝居を観たのは、遊◎機械/全自動シアターの『僕の時間の深呼吸』の再演だった。
劇場を時計に見立て、上の回廊から数字が出てくるラストに感動したものだ。

あれからここで、何本の芝居を観ただろうか。

僕自身、円形劇場で上演された作品にも多数携わってきた。

ウチの事務所に入ったその年に『古舘伊知郎トーキングブルース4th・ラジオブースから愛を込めて』を青山円形劇場で上演した。
僕たち若手も、作品中で使うリスナーからのハガキの案を出した。
僕の案も1つ採用されて、嬉しかったことを覚えている。


その後、『トーキングブルース』は円形劇場で7回ほど上演したが、
僕が深く携わったのは、8回目の『1965年の通知表』と9回目の『スタンダップコメディアンの朝食』の2本。

松尾(貴史)さんの舞台も、何度か青山円形劇場でやった。
AGAPE Storeの旗揚げ公演『超老伝』、そして第2回公演の『D/J』。
さらにその前身となる『人格懐疑室』なるユニットの公演も円形劇場でやった。
『人格懐疑室』は、松尾さんのほぼ独り舞台だった。
この12月にAGAPE Storeが復活するが、またあのようなほぼ独り舞台の松尾さんも観てみたいものだ。

関西の劇団、MOTHERの公演も少しだけ手伝った。
『ジャンキースクエア』の何度目かの再演に、短い脚本を提供させて頂いた。
「葬儀ジャンキー」というネタの中に森繁に関するギャグがあったのだが、
「ウチには森繁に似た役者がいない」という理由でカットされて驚いた。
これをきっかけに、MOTHERの役者の皆さんとは、一時期親しくさせてもらった。
みなさん、お元気だろうか。

遊園地再生事業団の『スチャダラ2011』も青山円形劇場だった。
最初の打ち合わせは今はなき四ツ谷の文化放送でやった。
みんなのネタをコピーしに行った高橋洋二さんがなかなか戻って来ないので見に行くと、コピーしながら自分のネタをその場で書いていた。
やっぱり高橋さんスゲ~!と妙な感心をしたものだ。この公演は戯曲が出ている。もう絶版だとは思うが。


そして、現在に戻る。

『夕空はれて』だ。
スゴい戯曲である。
特に1幕。怒涛のナンセンス。これがずっと続いたらどうなるだろうと不安になる。
下手な役者がやったら5分で観劇意欲が失せるはずだ。
だが、今回の出演者でその心配は無用。役へのこのハマり方は、役者の技量と巧みな演出のなせるワザか。
そして2幕は1幕とは打って変わって・・・以下、ぜひ自分の目でご覧ください。

それにしても、15分の休憩を挟んでも90分。正味75分という短い芝居だ。
しかしこの時間で十分満足。これが2時間あったら、逆に大変なことになっている。
と、Facebookに書いたら、出演者の山崎一さんから返信が。「120分あったら役者がもちません」

試食する順番

2014年12月02日 07時24分27秒 | 業界のかけら

美味しい料理を試食する際、
そこにいる全員でいっぺんに食べさせるのではなく、
まず誰か一人に食べさせ、
その後に全員を食べさせる方がいい。

そう教えてくれたのは、
作家の先輩である高須さんだったか。

まず一人に食べさせた方がリアクションに目が散らない。
そしてなにより、
食べている人のリアクションよりも、
それを見て食べたそうにしている他の人の様子が、
なによりも美味しさを雄弁に語るからだという。

なんとも合点のいく話だったので、
自分が担当する番組でも、
上記のようにした方がいいと提案するのだが、
相変わらず一度に全員で食べてしまうこともしばしば。

そしてやはり、
全員で食べるとなんとも雑然とした感じとなり、
逆に試食部分が長く使いにくくなるのだ。

沖縄での出会い

2014年12月01日 09時16分33秒 | ドラマのかけら

昼食をとっていたら、
隣のテーブルに座っているOL四人組の会話が聞こえてきた。

その中に一人が、今、自分がつきあっている男性について語っている。

曰く、

「沖縄に行った時にひとめ惚れ」
「その後、自分の気持ちを確かめるため再度、沖縄へ」
「本当は日帰りするはずだった」
「しかし、台風で飛行機が欠航」
「彼の家に泊まることに」

それで、つきあうことになったそうだ。
そして、

「2ヶ月後には沖縄に引っ越す」

なるほど。