東京駅で成田エクスプレスで成田空港まで行くことになっていたのだ。
地下のホームへ向かおうとすると、
階段のところにいた駅員がさも当たり前のような顔で、
「11時台は運休ですよ」
表示板を見ると、
たしかに僕が乗るべき電車の表示が出ていない。
どういうことなのだ?
考えるうちに、駅構内で流れていたアナウンスを思い出した。
「横須賀線・総武線が止まっています」
原因の詳細は忘れたが、そう言っていた。
・・・あれか!
あのアナウンスだけで、成田エクスプレスが止まっていることを察しろっていうのは、
あまりに不親切ではないだろうか。
成田エクスプレスが総武線を走っていることをどれぐらいの人が知っているだろうか。
そもそも成田エクスプレスというのは、国際空港へ向かうための特別な列車だ。
地方から来た人や外国人旅行者も多数使う。
それを察して、もうすこし親切なアナウンスはできないものなのだろうか。
その後の対応もひどかった。
どうすればいいのかという質問に、まず返ってきた答えは、
「とりあえず窓口で精算をしていただくしか」
これにはさすがに声を荒らげてしまった。
「12時半までには成田空港に行きたいんです。
そのためにはどうすればいいかを聞いてるんですよ」
そこまで言ってようやく、
「山手線か京浜東北線で日暮里まで出て、そこから京成スカイライナーに乗ってください」
という説明が返ってきた。
だが、これでも対応としては不十分。
今から行ったら何時のスカイライナーに乗ることができて、何時に成田空港に着くのだ。
この程度は、想定可能な質問である。
すると、駅員は首から下げていたタブレットで検索を始めた。
えー、今から普通に検索するのか!と思って見ていると、
驚いたことに検索すら満足にできない。
傍らでスマホを使い検索していた我が家の中学生の方が速かった。
電車にトラブルが無いに越したことはないが、起きてしまったものは仕方ない。
その時にどう手当てをするかで、その企業の本性が見えてくる。
大丈夫か、JR東日本。
成田エクスプレスが特別な列車であることをもっと自覚した方がいいんじゃないか。
今後、外国人旅行者をさらに増やそうとしているわけなんだし。