五月も半ば。レースまで半月を残すというのにマシンのセッティングは決まらず、タイヤも2日とエアが保持できず、週末に天候が崩れる事も多く全く乗れない日が続いた。「今年で引退する覚悟でできることは全部やりたい」、そう願って挑むミヤタATBカップの本番は6月7日。機材で散財し、あとは人間だけ。週末だけでも乗ろうとするもいろいろあって全く乗れない。気持ちは焦る。最も乗り込めていた3年前よりも体重で約4kgも増えている。連日、作業が朝8時~22時過ぎまで続き、夜食が無いと乗り切れずダメと判っていても食べてしまう。食べないと倒れる忙しさだったんです…。たまに休日出勤もあり、休みになっても疲労で起きたら夜なんて当たり前の生活。健康診断で初めて「肝脂肪です」とレントゲンを見せられた時のショックったらありませんでした。2年前までは月に数回は乗り、全身の筋肉は絞まり、持久力も簡易測定では20代半ばと出、病気らしい病気は胆石以外何も無かったのに…。自転車乗り出して健康と若返りが起こり、乗れなくなったら歳相応の体質に…。ストレスが溜まります。五月の後半、某アウトレットモールのモンベルに友人と一緒に買出しに行った。家から15kmほどでご近所だが途中の道路が自動車専用になったり裏路地をクネクネアップダウンしないと着かないなかなかの難所。今回も迷子になってのご到着。ここには元メッセンジャーという凄腕のメカニックがいます。昨年もお世話になりました。KCNCのクランクの調整問題、リアブレーキのクリアランス問題、変速機の微調整をお願いしました。30分弱待つと呼ばれ、各部の絶妙な調整でチェーンが鳴く事も鳴くピタリとXTRのリレーラーがカセットの歯に誘導し、ブレーキもイッパイイッパイだけどちゃんと回るようになっており、改めてその腕の良さに驚きです!このアウトレットモールに行く途中には川沿いの道(ダート)をいつも行くのですが、ちょっと外れると土の急坂がまだ残っています。何度も止まってはサドル高や角度、ハンドル高やレバー角度等を微調整してなんとかセッティングも決まりました。ズバリ、晴れを想定した調整です(雨だったら全く生かせない)。因みにここ4年はずっと「雨」。最後に足りないものが何処に行っても見つかりません。全指グローブです。私は左手の怪我のせいもありますが、ちょっと特殊な手をしているらしく、市販のグローブで手に合うのは毎年アディダスのものだけなんです(手を入れる時に他は狭くて入らないため)。大体グローブは1年で指部に穴が空くので毎年新調しています。仕方なくバイクを組んでもらったショップに電話で注文。来るのは一週間後、ギリギリです。クロスカントリーだと変速機は前3枚、後ろ9枚がポピュラーです。計27通りの組み合わせがありますが、実際にはチェーンに無理の掛かるタブーな組み合わせもあるため実質22通り位でしょうか。刻々と変化するコースに脚力の無い当方は変速しっぱなしと言う位に親指が動きっぱなしになります(親指シフトですから)。それだけの回数、グローブは酷使される事になるのでどうしてももたないみたい。変速回数が少ない「ズボラペダリング(ちょっと汚い表現で失礼)」では限りある体力を多目に浪費し、結果的に成績に結びつかないようです。あるレースで一周で何回変速するか数えたら(一周7km)、およそ250回でした。この限界まで機材の能力を引き出して年齢というハンデをカバーするのが私の唯一の戦い方。レースまで一週間、なんと体調を崩し熱を出してしまいました。過労で体力が極限まで落ち、増えた体重に階段で息が上がる最悪な状況の上に風邪!泣きっ面にハチです。3日で熱は引いたものの風邪の後遺症が辛い。熱を出しても休めない仕事に意識が朦朧としています。そして出発の週末、金曜日。なんと午前2時からの作業がイレギュラーで入りました。目の前が真っ暗に。まだ身支度もバイクの積み込みも終わってないのに…。夜22時半、残業が続きます。東伊豆での申し込みは8時には始まります。と、仲間が「自転車乗りに行くんだろ、内緒で帰っていいよ」と私の作業まで背負い込んで下さいました!「この人の分まで諦められない」。終電の1本前で大急ぎで帰宅、午前2時近くから身支度開始、3時半にSX4で地元を出発。到着予定は毎年3時間~4時間後…。疲労と睡魔に途中何度も休息を入れて会場を目指します。今年は仲間が全員不参加で一人、不安がつのります。海が見える頃には辺りが明るくなり出しました。コンビニで朝食と昼食を買い込み胃袋に放り込みながら更に伊豆半島を南下。レースだと胃がビックリしてしまうのでスタートの2時間位前までに食事は済まさないと最悪辛い事に。回りにマウンテンバイクを積んだ車が次々と増えてきます。会場に入って車を止めたら朝の7時。大急ぎでバイクを降ろし組み立て、身支度を整え受付に。とうとう徹夜になってしまった。会場はどんよりと曇り。雨が降れば作戦も万事休す。それ以前に気分悪くなって倒れそうな自分。試走時間は残り約50分。この試走がウォーミングアップとなり、バイクセッティングの最終マッチングとなり、その年のコースの状況を頭に刻み込む大切な周回。思ったとおり息が上がって全然走れていない。昨晩降ったのか何箇所も路面が水っぽい泥の箇所があり、入ると山の低いタイヤはズルズルとコントロール不能になりました。荒れた場所の砂の量がとても多く、後輪のリボルト・スーパーXの仕事に期待するだけ。ヘロヘロになり戻るとブリーフィング。でも眠くて苦しくてダメダメな当方は木陰にバイクと横になり恒例の紅白餅撒きにも不参加。スピーカーから聞き慣れたマルチタレントの絹代さんと水野裕子さんの声が聞こえたが精神集中に徹した。スタートは泣いても笑ってもあと10分後!
五月も半ば。レースまで半月を残すというのにマシンのセッティングは決まらず、タイヤも2日とエアが保持できず、週末に天候が崩れる事も多く全く乗れない日が続いた。「今年で引退する覚悟でできることは全部やりたい」、そう願って挑むミヤタATBカップの本番は6月7日。機材で散財し、あとは人間だけ。週末だけでも乗ろうとするもいろいろあって全く乗れない。気持ちは焦る。最も乗り込めていた3年前よりも体重で約4kgも増えている。連日、作業が朝8時~22時過ぎまで続き、夜食が無いと乗り切れずダメと判っていても食べてしまう。食べないと倒れる忙しさだったんです…。たまに休日出勤もあり、休みになっても疲労で起きたら夜なんて当たり前の生活。健康診断で初めて「肝脂肪です」とレントゲンを見せられた時のショックったらありませんでした。2年前までは月に数回は乗り、全身の筋肉は絞まり、持久力も簡易測定では20代半ばと出、病気らしい病気は胆石以外何も無かったのに…。自転車乗り出して健康と若返りが起こり、乗れなくなったら歳相応の体質に…。ストレスが溜まります。五月の後半、某アウトレットモールのモンベルに友人と一緒に買出しに行った。家から15kmほどでご近所だが途中の道路が自動車専用になったり裏路地をクネクネアップダウンしないと着かないなかなかの難所。今回も迷子になってのご到着。ここには元メッセンジャーという凄腕のメカニックがいます。昨年もお世話になりました。KCNCのクランクの調整問題、リアブレーキのクリアランス問題、変速機の微調整をお願いしました。30分弱待つと呼ばれ、各部の絶妙な調整でチェーンが鳴く事も鳴くピタリとXTRのリレーラーがカセットの歯に誘導し、ブレーキもイッパイイッパイだけどちゃんと回るようになっており、改めてその腕の良さに驚きです!このアウトレットモールに行く途中には川沿いの道(ダート)をいつも行くのですが、ちょっと外れると土の急坂がまだ残っています。何度も止まってはサドル高や角度、ハンドル高やレバー角度等を微調整してなんとかセッティングも決まりました。ズバリ、晴れを想定した調整です(雨だったら全く生かせない)。因みにここ4年はずっと「雨」。最後に足りないものが何処に行っても見つかりません。全指グローブです。私は左手の怪我のせいもありますが、ちょっと特殊な手をしているらしく、市販のグローブで手に合うのは毎年アディダスのものだけなんです(手を入れる時に他は狭くて入らないため)。大体グローブは1年で指部に穴が空くので毎年新調しています。仕方なくバイクを組んでもらったショップに電話で注文。来るのは一週間後、ギリギリです。クロスカントリーだと変速機は前3枚、後ろ9枚がポピュラーです。計27通りの組み合わせがありますが、実際にはチェーンに無理の掛かるタブーな組み合わせもあるため実質22通り位でしょうか。刻々と変化するコースに脚力の無い当方は変速しっぱなしと言う位に親指が動きっぱなしになります(親指シフトですから)。それだけの回数、グローブは酷使される事になるのでどうしてももたないみたい。変速回数が少ない「ズボラペダリング(ちょっと汚い表現で失礼)」では限りある体力を多目に浪費し、結果的に成績に結びつかないようです。あるレースで一周で何回変速するか数えたら(一周7km)、およそ250回でした。この限界まで機材の能力を引き出して年齢というハンデをカバーするのが私の唯一の戦い方。レースまで一週間、なんと体調を崩し熱を出してしまいました。過労で体力が極限まで落ち、増えた体重に階段で息が上がる最悪な状況の上に風邪!泣きっ面にハチです。3日で熱は引いたものの風邪の後遺症が辛い。熱を出しても休めない仕事に意識が朦朧としています。そして出発の週末、金曜日。なんと午前2時からの作業がイレギュラーで入りました。目の前が真っ暗に。まだ身支度もバイクの積み込みも終わってないのに…。夜22時半、残業が続きます。東伊豆での申し込みは8時には始まります。と、仲間が「自転車乗りに行くんだろ、内緒で帰っていいよ」と私の作業まで背負い込んで下さいました!「この人の分まで諦められない」。終電の1本前で大急ぎで帰宅、午前2時近くから身支度開始、3時半にSX4で地元を出発。到着予定は毎年3時間~4時間後…。疲労と睡魔に途中何度も休息を入れて会場を目指します。今年は仲間が全員不参加で一人、不安がつのります。海が見える頃には辺りが明るくなり出しました。コンビニで朝食と昼食を買い込み胃袋に放り込みながら更に伊豆半島を南下。レースだと胃がビックリしてしまうのでスタートの2時間位前までに食事は済まさないと最悪辛い事に。回りにマウンテンバイクを積んだ車が次々と増えてきます。会場に入って車を止めたら朝の7時。大急ぎでバイクを降ろし組み立て、身支度を整え受付に。とうとう徹夜になってしまった。会場はどんよりと曇り。雨が降れば作戦も万事休す。それ以前に気分悪くなって倒れそうな自分。試走時間は残り約50分。この試走がウォーミングアップとなり、バイクセッティングの最終マッチングとなり、その年のコースの状況を頭に刻み込む大切な周回。思ったとおり息が上がって全然走れていない。昨晩降ったのか何箇所も路面が水っぽい泥の箇所があり、入ると山の低いタイヤはズルズルとコントロール不能になりました。荒れた場所の砂の量がとても多く、後輪のリボルト・スーパーXの仕事に期待するだけ。ヘロヘロになり戻るとブリーフィング。でも眠くて苦しくてダメダメな当方は木陰にバイクと横になり恒例の紅白餅撒きにも不参加。スピーカーから聞き慣れたマルチタレントの絹代さんと水野裕子さんの声が聞こえたが精神集中に徹した。スタートは泣いても笑ってもあと10分後!