最後は視界とハンドリング。
雨中という事でワイパーを作動させての試乗となりましたが、非常に傾斜したウィンドウのほぼ全面をカバーするワイパーは安心して視界を確保できそうです。
多少ゴムにビビリが試乗車には出てましたが、DIYショップで売ってるテフロンコーティングスティック等を使えば拭き残しと音が減るので問題にはならないか、と。
後方視界はデザイン優先のV40の場合、ワイパー動かしても「覗き窓」程度の範囲なので、一応付いてるって感じでしょうか。
それを全方位レーダーが補っているってのが実感です。
上手く纏まりませんが、AWDは雨で路面のミューが落ちた所でも効果がある気が。
FFのT4モデルで不用意にアクセルを踏むとタイヤが鳴く事がありましたが、雨という事から滑ったりとかするかと思ったものの、結局試乗の中では終始安定した走行をキープできたのもAWDの恩恵かもしれません。
先ほどの急発進でも「当たり前」のように不安無くこなせる辺りも、今思えばAWD効果だったのかも。
T4モデルのハンドリングはヒラリヒラリと軽快でしたが、このT5を搭載したCrossCountryのハンドリングは落ち着いて、シャープ感ではT4に一歩半ほど譲る感じでした。
十分にシャープなのですが、やはり大きく重くなったエンジンを搭載した事と、AWDの特性でややアンダーがあるのかもしれません。
そのフィールは「大人のツーリングスポーツカー」って感じ?
終始、あの独特の振動があるものの、VOLVOのスポーツウェアのようにフィットするシートと運転姿勢、ホールディングによりハンドル操作に専念できて長距離移動したくなる、ワクワクが詰まった車がV40 CrossCountryでした。
試乗を終え、営業の方にハンドルを返して定位置に移動するのを見て思いました。
ノーマルより合計で40mm上がった車高とはいえ、十分に低くコンパクトな車体、渋いブラウン系の色合いのホイール、特徴ある灯火類。
それが敷地内とはいえ走る姿はコンパクトスポーツそのもので、動いてる姿に見惚れる車ってそんなに無いんだけど、先入観もあって「すっげー美しかった」です!
そして、400ccほど増えた排気量が醸し出すエグゾーストノートは、ゾクゾクするようなサウンドを2本出しマフラーから轟かせてました!
ジェントルなんだけど、実は羊の皮を被ったオオカミみたいに、何となく掴みどころが難しい車でしたが、珍しく個性のある車で私は更に興味度を高める事となりました。
コンパクトスポーツハッチがお望みなら迷わずV40(SE)の2台でしょうかね♪
雪道やダートを走る事もあり、多少腰が落ち着かない傾向が高速域である(らしい)V40を大人っぽくしつつ、いざという時は豪快なパワーで圧倒する高級プレミアム志向ならV40 CrossCountryってチョイスも良いのでは。
因みに若い営業さんの個人的好みはデュアルクラッチのダイレクト感が気に入ってるとの事。
私は逆に、多少シャープさに欠けようと、エンジンの振動が気になろうと、AWDの恩恵を受けるシーン(雪道)が多そうだし、今もSX4でAWDモードで様々な恩恵を受けてるので、トルコン式であってもCrossCountryがやっぱり良いかなぁ。
ともかく大き目な振動、生粋のスポーツカーなら許されても、あれは微妙な大きさが…。
購入を検討されてる方は、必ず試乗してからが吉かもしれない。
長くなりましたが、まだ買える状況が全く整っていないのに試乗してきた感想でした。
国産車、ドイツ車、イタリア車に飽きた方、北欧の車に興味がある方(デザイン家具には多いですよね、北欧テイスト)、ちょっと触れてみるのも楽しいと思いますよ♪