J-SPORTS初の24時間生放送、今年のル・マンが終わった。
LMP1全ての車両にアクシデントが襲い、ややサバイバルの様相を呈した今年。
独走かぁーって見てると信じられない光景が次々と。
台本の無いドラマと言った人がいたが、本当に夢中になれた。
結局、終わってみれば ポルシェが1台、トヨタが1台と2台しか生き残っていない。
両車とも序盤に1~2時間の大修理で 「優勝戦線から消えた」 と、きっと誰もが諦めた。
最後まで足掻く事の大切さを見せつけたレースとなった。
GTE-PROクラスのコルベットとアストンマーティンのファイナルラップでのバトルは、アメリカ対イギリスの戦争を思い起こさせるような激しいもので、思わず見入ってしまった。
恐らく、今年のトヨタは昨年の「魔の3分」 をカテに、かつてないほどの努力をして TS050 を作り込んできたはず。
実際、コースレコードを塗り替えたり、WEC 1戦 2戦 と勝利を重ねて来ていた。
「ル・マン」 は車が良くても、ドライバーが凄くても、勝てないと言われる。
「ル・マン」 には悪魔と神様がいるのだと、昔から言い伝えられている。
例えば、今でこそシケインで区切られたが、最高速度400km/hを超えて何人もの命を奪ってきた ユノ・ディエールなどは 「悪魔の棲む森」 と恐れられている。
「ル・マンの神」 がいて、その年の勝者を選ぶのだと言う人もいる。
今年は万全の体制のトヨタを神は 「選ばなかった」 という印象が強い。
故障あり、貰い事故ありで結局2/3を失うというのは、確率的にはあまり無いからだ。
事実とは残酷です。
「トヨタは今年も勝てなかった」、これが現実。
日本車を応援する身には、悔しくてしかたないが認めるしかない。
来年もトヨタがル・マンに帰ってくることを願うのみです。
半ば居眠りしつつ、録画で追いかけながら観戦した24時間、ヘロヘロです。