このところ、台風がイレギュラーな動きで連続して到来してる。
東北や北海道でかなり大きな被害が出てるのを、連日のニュースが伝えてる。
自身も過去、鎌倉と藤沢を結ぶ国道が、上流の堤防決壊で 「川」 と化した場に居合わせた事がある。
三菱ジープだった事、四駆だった事、ディーゼル車だった事、水深が70cm程度だった事と幸運が重なり、辛うじて帰宅できた。
だが、周りの乗用車はフロントウィンドウまで水が来て、パワーウィンドウなのか窓も開けられず無常にこちらを見上げながら 車ごと海方面へと次々と流れて行った。
車内に閉じ込められた状態で。
災害時に車での避難がどんなに危険なのか、東日本大震災の後に 様々な学者等が研究し、声高に警鐘を鳴らしてきた。
それなのに、今回は東北と北海道で その経験が生かされなかったとしか思えない被害が繰り返えされた。
残念な事としか思えない。
水が絡むと、車は簡単に脱出不可能な 「棺桶」 と化す。
私等が若い頃みたいに、窓ガラスはハンドルを回して開閉した時代なら、回路がショートした後でも窓から脱出が可能だったが、今のパワーウィンドウは電力が飛んだ時点で 嵌めごろしと同じになり、人力では開けられない。
ドアも半分近くまで水が来れば、普通の人の体力では水圧が面に掛かるためまず開けられない。
ミニバンに多いスライドドアは、更に少ない水位で開閉不可能になる。
用意のいい人なら、「エマージェンシー用ハンマー(窓ガラスを割る工具、シートベルトを切るカッターも付いてる事がある)」 を車内に常備するのだろうが、危機感の無い普通の人じゃ そういったモノが売ってる事すら気にも止まらないな。
緊急用の「発煙筒(最近はLED式もあるね!)」 は車に必須だが、「エマージェンシーハンマー」 も法律で義務付け、教習所で使い方を教えるダケで 相当の被害者が減ると思うのだが…。
とりあえず、自分の住む辺りは大丈夫 とか安易に他人事と捉えず、避難するようなケースに巻き込まれたら車は最後の手段として脱出を考える必要があるのでしょうね。
東日本大震災の時、車に乗ったまま脱出できず(水は恐ろしく速い)、流されて亡くなった方があれだけ沢山いたという事を、未来の危機に対して生かさねば。
人間は経験から学べる 「生き物」 なハズですから。
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