約2時間チョイの走行から車の評価をするのは無理がありますが、第一印象って事で。
CVTのミッション自体のクセは個人的にあまり気持ちの良いものではありませんでした。
ハイブリッドだからって事ではなく、これはトルコンATに普段乗る身だからこその違和感と言えそうです。
最近流行りのダブルクラッチは完成度に開きがあるとかで、ボルボのV40SEは結構ダイレクト感とスピード(シフト)感に富んで好印象でしたが、以前試乗したゴルフのDSG(だっけ)は特に低速でギクシャクすることがあり技術的な難しさを感じます。
そういう意味でもヴェゼルのミッションには期待と興味が。
乗り心地は予想以上、ただしハンドリングは若干クセが強いようで個人的にはゴメンナサイ。
シートのホールディングは比較的オープンで、コーナーで身体を支える感じがやや強いかもしれません。
試乗してませんが、アクセラやヴェゼルがサポートの良さそうなシートを採用してるのよりはユッタリしてるかな。
電動シートは私的には「いるかな、コレ」です。
ハンド・パワー操作で少しでも重量を軽くしたほうが「個人的」」には好みかなぁ。
インパネの操作系は殆ど触って無いので良く判りませんが、ウィンカーレバーの節度はとっても気持ちいい。
アイサイトの恩恵は素晴らしいけど、ただでさえ天井の低いXVに付けると視界を遮るケースが出てくるので正直「邪魔」かな。
でも良くここまでコンパクトに仕上げたなぁと感心はしてるのですが、ね(汗。
サイドブレーキの位置と引きしろはとても良かった。
SX4のようにセンターにレバーがあるとやや力が入れ難い。
ボルボのように助手席側にあったりすると、ほとんど触る気になれないだけに高得点としたい。
静かさは十二分で、エンジンの音もよほど回さないと室内に入って来ないと思います。
かえってロードノイズ(タイヤのパターンが起因かな)の方が目立つくらいで、車内音楽を聴きたいとかには良いのでは♪
ただ、電源問題と思われるオーディオの音がブツブツ切れるのは完成度にまだまだ煮詰めが甘いと感じます。
ハイブリッドの完成度も、ただでさえ大きく無いバッテリーの制御に甘い面が見受けられ、今後の熟成に期待ってのが実感でした。
ハイブリッド用にチューンしたという水平対向エンジンは回せばパワフルなだけに、モーターが小さい事と相まって低速との表情変化が大きく感じ、結果扱い難い(慣れて無いだけかも)ってのは予想外でした。
この点はプリウスの方が全体にマッタリと動作するので自然ですが、面白みが残ってるのはスバルかな。
段差(車庫)を越える等でこの低速でのトルク不足が明確に出てかなり助走をつける事になり、SX4のように瞬発力が出なかったのは意外でした。
低速でジワジワ回すという使い方とは目指した方向が違うのかもしれません。
と、かなりの酷評っぽくなりましたが、幹線道路を流したり、高速道路になれば評価はガラリと変わるのかもしれません。
例えば、レガシー・ランカスター(6気筒)からXVハイブリッドに乗り換えた叔父いわく、「前の車よりアクセル開けなくなった」という弁から、シチュエーションによっては結構快活に楽しめる車なのかもしれません。
違和感覚えたミッションやハンドリングも、スバル伝統の味付けならばスバリストの叔父のような方なら問題無いのかも。
落ち着いた内装からかワクワク・ドキドキ感はありませんでしたが、裏をかえせば落ち着いてくつろげる良い車といえそうです。
XVのバリエーションが広がった事自体に大きな意味があるのでしょうね。
う~ん、新車の匂いも満喫したし、普段と違う車はやっぱり面白い♪