これ、ムスメが小学2年生の時のことです。
図工系の話をしていて、ふっと、こんなエピソードを思い出しました。
ムスメがあるとき、
「図工で使うから、ケーキの箱を用意してね」
と頼みました。
もしかしたら
「図工でケーキを作るから、箱を用意してね」
だったかもしれませんが、正確なことはうろ覚えです。
不思議に思いながら、わたしは、
「ケーキの箱が必要なの?」
ムスメ、「うん!!」
ケーキの箱で、なにを作るんだろうね。
ムスメに聞いたけど、はかばかしい返事は帰ってきませんでした。
ぼっけぼけの小2の頃は、いつものこと。
ま、いいでしょ。
そのまんま受け止めるのも、いつものこと。
今にして思えば、この時点でママ友にきけばよかったんですけど。
…とにかくわたしの頭には、「ケーキの箱」を用意、が
インプットされました。
お誕生日で用意したホールケーキの 立派な箱は
再利用してしまったし。
よぉし!これにかこつけて、ケーキを食べてしまえっ♪
というおバカな結論に達し、家族5人分の ケーキを買い
わざわざ2個入りと3個入りの箱に分けてもらって
じじばばにケーキを2個進呈しました。
当然、ばぁばもいぶかりました。
いやぁ~~、ムスメが、どうしても、図工でケーキの箱を使う
というので、ケーキ買ってきました。
食べてください。箱だけ、後でください。
というわけで家族間の話はまとまり、
指定日までに、ムスメにケーキの箱を学校へ
持たせてやることができました。
ところが ぎっちょん!!
指定日の前日ごろになって、ムスメから得た情報。
空箱で、ケーキを作る
とのこと。
えええ??
もしかして、丸い箱がいるのぉ?
そんなん、どこで手に入れるの?
もう時間ないよ??
と、うろたえたのは束の間。
はい、丸い箱は無理。
あの四角い箱は、わざわざ君のためにケーキを買って
用意したもんだから、あれを使ってね。
大丈夫大丈夫、世の中には四角いケーキも沢山あるから!
そのほうがきっと、おしゃれなケーキになるよ。
ほかにも四角い箱の子がいるよ。
と、 ムスメを説得にかかったいい加減な親であります。
そして、ムスメからは、ケーキのデコレーションをするから
リボンとか何か使えるの頂戴、とのリクエスト。
ほいほい、いいよ~!
あるもの何でも持って行って。
リボンはこの箱の中、 あと何かいる?
自分が持っているものも何かあるよね?
…てな訳で、ムスメはスパンコールやら
ビーズやらボタンやら、はたまたモール(ケーキに使うの?)やら
あるものを適当に学校へ持って行ったのでした。
数日して、ムスメは、ケーキ、頑張ってデコレーションしたよ~!
学校の展覧会(2年に一度)に 出すから、見てね~!!
と、にっこにこして帰ってきました。
そして、日は経ち、展覧会当日。
頑張って、ケーキを派手にしたの。
だから、きっとすぐ見つかるよ!
と、ムスメから教わった展覧会場で。
わたしたち家族が 発見したのは、
丸ぁるくて 白っぽい他の作品群中に鎮座増します
四角くてド派手なピンク、アクセサリーが巻き付いている
ケーキでした。
いやぁ~、確かに派手なことは派手だけれども。
とても食べられそうにないケーキでしたわ。
どはははは。
ケーキ制作中、 他のクラスメートに
そのケーキ食べられないじゃん、と何度も突っ込まれていたとか。
でもいいもん、って、我が道を行ったムスメでありまする。
ムスメが楽しんでケーキを作った様子が作品から伝わってきたので、
じじばば含め、家族全員で
ムスメらしくていいじゃん、こっちまで楽しくなるね、と
花まるオッケーを 出したのでありまする。