70年前にできたPTAが、現代ならではの意味を持つことってなんだろう?
それは、「知り合うこと」「葛藤すること」「体験すること」だと考えています。ここは後日に考えを深めたいです。
逆に、今も昔も変わらないことはなんだろう?
70年前、そもそもは「教育の民主化」のいち手段として導入されたPTA。子どもに学校で民主的教育をうけさせても、家庭に帰って大人が軍国的・封建的考えのままでは、変わるものも変えられませんものね。だから、大人にも民主主義を身に付けてもらおうと、GHQは考えたわけです。
私たち大人は、学校で民主主義の仕組みについて習っても、その仕組みを実践的に使うのは18歳すぎてから。そう、選挙権です。最近では、高校生に選挙のことを教える動きもあります。(ちなみに、シチズンシップ教育として、民主主義のことを実践的に子どもに教える国があるようです。)
PTAは、政治に近いやりかたで団体を運営する場。つまり政治の練習の場だと考えています。
- 規約 ⇔ 法律
- 細則 ⇔ 条例
- 事業計画があること
- 予算決算のある会計
- 会長 ⇔ 首相
これらのことから、【PTAはミニ国家】といえます。
会員共通のルールは規約・細則です。事業年度ごとに、活動内容を決めて総会で承認します。事業ごとに予算をたて、年度の終わりに予算を締め、これも総会で承認します。PTA会長は、PTA会員から選びます。PTAの委員会制度は、まるで官庁のようです。ここまで、まさに政治の考え方。
もちろん、PTAは任意加入団体ですから、運営のルールは日本の法律にあることからはずれてはなりません。ミニ国家だからと言って、なにをやってもいいというわけではありません。
PTAの目的は、大人の学びと、子どもへ学びや活動の結果を戻すこと。
PTAの会員は、どんな団体よりもいろんな種類の人たちがいます。会社よりも、NPOよりも、趣味のサークルよりも。そんな会員をまとめることは、とても大変です。一つのやり方が全員を満足させるなんてこと、あり得ないと思います。
では、どういうやり方で会員をまとめ、PTAを運営していけばいいのか?というのは執行部の悩み。どういう方法で、ストレスなくPTAに参加していけばいいのか、またはPTAに加入せず過ごしていけばいいのか?というのは平会員や非会員の悩み。
いろんな人の意見を聴いて、なにをどうすればよいか皆で主体的に考えて、もがきながら(たぶん)良い方向を目指していくプロセスそのものが、PTAなのだと思います。
そして、このことそのものが、もっとも大きな「大人の学び」だと考えます。
学びを得るためには「ボスの言うことに黙って従う」「なにも考えず前例に従う」「場の空気に流される」という態度ではなく、一人一人が、自分の頭でものを考え、必要なことは勉強しつつ、意見をしっかり言える態度が必要だと思うのです。
おっしゃる通りだと思います。
そして、そうありたいと思います。
ただ、もちろん、ご存知のように人はそれぞれが
それぞれの事情を抱えているので、なかなか
大勢の人間が志しを同じくすることは難しいです。
ですから、やはり、任意団体には任意加入の原則で
モチベーションを維持できる状態にある人が
やる気になった時に、やる気になれる事に
取り組むスタイルが無理がないのかなと思います。
…アルマーニの制服を、児童に着せる余裕ある
家庭のみお集まり下さいませとメッセージを
出した公立小学校もある昨今では
「志しを同じくする。」とは、どう言う事かと
禅問答のように感じてしまいますけれども。
いっそのこと、一校に一つのPTAではなく
4ー5校集まって1つの団体として合同で
地域内の活性化を図るとか?
又は、各部活のように、一校にいくつか複数の
ボランティアチームを立ち上げて、各々の
得意部門についてのみ活動を行うとか?笑。
図書の読み聞かせグループ
運動会サポートチーム
グループ遊びのリーダー作りチーム…等々。
(小学校なら、ですけどね。)
そして部活のように、不人気な部は自然淘汰される。
そうすれば、誰もやりたくない活動はやめられる。
もちろん、人数的には少なくても、強力なリーダーシップを発揮してガンガンやる人が引っ張る場合は
その部は存続する。笑。
…あ。でも、強力なリーダーシップっていうと
言葉を変えたら、押し付けになる恐れもありますね。笑。
一番のネックは、過去からの漠然とした悪い噂が
蔓延しているので、PTAというネーミングの団体に
魅力を感じる人が少ない事じゃないでしょうか?
こんばんは(^^)
昔ながらの委員会スタイルのPTAについて、「ミニ国家じゃない?」と気がついちゃったので、聞いて欲しくてブログ記事を書きました。
「ミニ国家の運営の練習」と意識してPTA活動をしている人は、ほとんどいないだろう、とは思います(^^ゞ
そう、おっしゃるように、人それぞれの事情があって、人それぞれの関わり方、ぜんぶOK!と私も考えています。活動ありきのスタイルが、問題なのかしらん。
4~5校の学校まとまって一つのPTA、というのは、初めて伺ったアイデアですから、まだ想像がつかなくて、ごめんなさい。
部活のようなスタイルのPTA、すでにいくつかできています。完全ボランティア制で、手を挙げてやるスタイルのもの。委員会はありません。本部はあるみたいです。
娘が卒業した小学校のPTAは、PTA+読み聞かせボランティア+学習ボランティアがあります。ボランティア、結構人気らしいです。
PTAというネーミング、違う名をつかうPTAも、世の中結構あります。○○会とか。逆に、父母と教師の会、なんて古臭いネーミングのも生き残っています。
4-5校集まって活動を行う団体…あはは
ただの思いつきです。
でも、よく「地域に開かれた学校…」とか言って
いるので、それならば子供達の行動範囲は
校区で線引き出来ないので。情報の共有化を
図るには任意加入して、ザックリとした地域の
この辺りが交通事故が多いとか、ここは静かで
環境が良いけれど実は時々不審者が出没するとかの
細かな情報をリアルタイムで交換しあうのも
1つのアイデアかなと思っています。笑。
そして、この方式の一番のメリットは加入者が
「我が子の為だけに活動する」と言う意識を
持ちにくい事。範囲が広い活動を行うなら
自然な流れで、大きな意味では我が子の為に繋がるけれども、直接的には自分の子の面倒をPTAを通して親がみるという気分にはならないと思うのです。
親の学び…と言うなら、直接の我が子の通学の付き添い、我が子の運動会のサポートでなくても出来ますよね?…笑。でもね、ザックリとし過ぎていて
活動が直接的な我が子のサポートに繋がらないなら
興味を持つ人も少ないでしょうか?
従来型のPTAで、一番よくある揉め事が
「私は、ウチの子の面倒を見る為にPTAで役割を
こなしているのに、参加しない人は狡い。」
「自分の子が学校に世話になり、PTAからも世話して
貰ってるんだから子供一人に一役がノルマ。」
と言う考え方で、活動を行う場合が多かったので。
それならば、我が子の為だけの活動とは
思いにくいスタイルであればどうかなぁと
思いついたのです。笑。
…自治会と被っちゃいますね。爆。
ボランティア方式は、我が子の母校でも盛んです。
何か子供達にしてあげたいけど、委員会に
縛られるのが嫌な方や、地域の住民の方が
協力してくださる場合が多いみたいです。
得意部門に特化して参加出来るのが良いのでしょう。
PTA活動には接していないのですが。
何故、PTAが従来型(強制)の方が多く存在しているのかと
問えば、「活動ありきには便利で完成されているから。」だと思います。
猫紫紺さんも、お仕事をされているので
実感としてご理解いただけると思いますが。
「横の関係」は、自由な部分が多いから気楽でもあるが、「縦の関係」よりも、物事を実行する推進力を
持つまでが大変です。何かを決めようとか?
これを期日までに仕上げよう。出来栄えはこれくらいでやりたい。等のレベル維持も難しいです。
いわゆる、「船頭多くして船動かず」の状態になる
場合が多々あります。ボスがいて、サブがいて
その下に部下がいるスタイルが効率がいい。
身近な例で言うと、ウチのスーパーのパートさんも
大体の感じで言うと、半年後にはもう先輩後輩の
気分は無くなりますね。笑。もうある程度独り立ち
して自分の作業を飲み込めば、さほど先輩パートに
気を使う事もなくなっていきます。笑。
そこから先は、上司がきちんと命令するスタイルで
ないと、同僚パート同士では後輩パートが
不満を持ち易いですね。笑。
「何故? あの人が私の仕事に口出しするの?」
という気分になりやすい。先輩パートが正しい指導を
していても、同僚と思っている相手から指導を
受けるという事自体を屈辱に感じる人がいます。
入社して日が浅い時期は、まだまだ自分は未熟だ。
先輩から仕事を教えて貰いたい。上司から直接
言われるよりは断然気が楽だ…と思えるのですが
自分なりに一定レベルまで達した、と思えると
今度は逆に同僚からのアドバイスが煩く感じて
くる場合が多いのです。でも、実際には一定レベルまでは、まだ達していないから同僚からの注意を受ける
場面が出てくる。ミスが多過ぎたり、出来栄えが
レベル以下だとクレームになりますから。
私は割り切って、その場合は上司から注意をして
貰うように報告しています。対象となる「人」を
報告するのではなく、「具体的な事実」のみの報告です。その上でどう対応するかは上司に任せて。
自分が直接的に相手を掴まえて、文句を言う権利があると考えるパートは、結構トラブルを抱えがちですね。本人は「縦の関係」だから正当な理由での注意を
している意識なんですが、受け手側は、既に慣れてきたから、「ただの同僚」「横の関係」の先輩パートが
自分に余計なちょっかいを出す。煩く先輩ヅラを
すると思われがちです。汗。
なんでそんな事が起こるか?
と言うと、皆それぞれの「良し!」とする基準が
違うからなんです。100点満点の作業手順を教育
されますが、それを常にクリアするのは難易度が
高いので(時間的に)、80-90点くらいを常時目指す
場合が多いのです。優等生タイプもいれば、それとは
違う魅力を持つ人もいる。60点ギリギリでも
良いじゃん!という感覚の人もいる。笑。
それを上手くまとめて、一定レベルでの状態を
維持していくのが上司の仕事の1つですが、
素早く上意下達の流れになる方が、仕事としては速いですね。でも、アットホームな雰囲気の中での方が
気持ちよく作業が捗る。笑。
どちらかに偏らず、バランスがとれるのが理想ですけどね。とかく、集団の運営は難しいですね。
こんばんは!お返事遅くなってしまって申し訳ありません。
いろいろとお考えくださり、ありがとうございます。
学校をまたいで4~5校単位での活動の話、そういうことでしたか!
似て非なる仕組みで、世田谷区では62校をブロック単位に分けて1ブロック7~8校くらいで定期的に会合し、情報を交換しています。
けれど、ブロック方式では、minminさんおっしゃる
>そして、この方式の一番のメリットは加入者が
>「我が子の為だけに活動する」と言う意識を
>持ちにくい事。
メリットが得にくいですね。
単位PTAの寄せ集めですから、基本は変わらないですもの。
親の学び…のご指摘のくだり、おっしゃるとおりだと思います。ぶっちゃけ、学校の子ども達と直接かかわる喜びのほうが、大人の学びより、魅力的だな~と思いますもの。
ブログ記事に書いたのは、PTAの側面の、ほんの一部です。でも、隠されたPTAの目的じゃないかな、と思っています。
はい。
PTAはもともと「活動ありき」で設計されています。それは、第一次参考規約や第二次参考規約を読んでいただくと、理念や目的のほかに、本部や委員会・総会の運営の仕方が書いてあります。
参考規約については、もしご興味あったら、下記をご参照ください。
第一次:http://kohoken.chobi.net/cgi-bin/folio.cgi?index=sch&query=/notice/19481201.txt
第二次:http://www.think-pta.com/PTA_kiyaku/bassui/sankou1954.html
話は変わって、仕事場での意思決定や指揮系統、わかりやすいご解説ありがとうございます。
>いわゆる、「船頭多くして船動かず」の状態になる
>場合が多々あります。ボスがいて、サブがいて
>その下に部下がいるスタイルが効率がいい。
PTAって、まさにこれ。会長をてっぺんとするピラミッド構造ですよね。確かに効率はいいと思うのですが。
これがいいのか悪いのか、私にはよくわからないんです。全員ボランティア制のPTAにあこがれています。でもその場合、差配する本部が大変だしリーダーシップがいると思います。
横の関係、パート同士の心理なんて、きっとボランティア運営の難しさと通ずるのではないでしょうか。
お恥ずかしい話、私、最近まで組織というものがピンと来ていなかったのです。零細企業に勤めた後は28歳から在宅でひとりで仕事しておりますから…PTAではじめて組織を意識したようなもので。根回しとか意思決定に必要なものとか、さんざん失敗しました。
…脱線してしまいました。
>どちらかに偏らず、バランスがとれるのが理想ですけどね。とかく、集団の運営は難しいですね。
この一文に、おっしゃりたいことがまとめられているような気がします。
今やっているファシリテーター活動では、数人でチームを組んでいるわけですが、「チームビルディング」の大切さ、身に染みています。ファシリテーター個人個人が、minminさんのいうパートにあたるとお考えください。癖がある人がいると大変ですし…あら~?私も変人かも!?