技術競争
競争をすると技術はより速く進歩する。外部に競争相手がおり内部では協力しながら開発を進める。速い開発の秘訣だ。
国と国との競争も、同じ理由でより速く技術は進歩する。先日北朝鮮が韓国側境界に埋めた地雷を韓国兵が踏んだ。このことが契機となり2日前両国は臨戦体制をとったと言う。
競争は技術進歩の後押しとなるが、競争を超えた戦争は人が犠牲となり悲惨だ。どこを境界と見なして引返せばよいか。一旦攻撃が始まると報復という口実で次々拡がってしまう。軍隊を持つとそのようになる。我が国は「弱腰だ」との強硬派からの非難を嫌うのだ。
さらに核兵器を持つと悲惨さは計り知れない。核兵器は冷静なら、次の言葉で使用を止められそうに思うが。「すべての人間がいかなる立場の相違をも超えて共通して抱いている欲望とは、動物たちが教えている。それは種の保存と維持に他ならない---」(石原慎太郎「日本よ」の一節)核兵器を互いに使えば種の保存が危うい。
北朝鮮と韓国とは急遽会談を開くと言う。話合いがまとまることを願いたい。