「ゆとり」
脳はお豆腐のように柔らかいもので、脳水に浮かんだ状態で働いている。脳水は脳への衝撃を和らげているという。
心には、脳に似て衝撃を和らげるものがあるだろうか。心にも衝撃的な出来事は起こる。発言に対して予想もしていなかった反応の、相手の返事。国会における加計学園問題を追及する野党議員の嫌味な質問に、応対する首相の、多くの聞き手を意識した回答。
このような際にその衝撃を和らげるもの。私には、それは「ゆとり」。一呼吸する「ゆとり」であろうと思われる。では、どうすればその「ゆとり」を育てることができるのだろうか。少しでも大きく育てておくことは、健康にもとても良いように感じる。
間もなく私は70歳の年代になる。論語に、70にして心の欲する所に従って、矩を踰えずという。同じ年齢だが、心に衝撃があった際には、慌てそうだ。