4日(水)午前8時30分に宿泊先を出発して、熊野市ふるさと振興公社 千枚田担当の和平さんから説明をしていただきながら、熊野市紀和町丸山地区にある白倉山(標高736m)の南西斜面を利用した「丸山千枚田」を視察させていただきました。
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千枚田は、標高140~290m地点に幾何学的な模様が四季の変化を映し出し、美しい景観を形成した、1,340枚(約7.2ha)の棚田であります。この地区に水田が造成された時代は不明ですが、慶長6年(1601年)に領内一斉の検地を実施したときには、7町1反8畝(約71,205㎡)、2,240枚の水田があったとの記録が残っています。
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しかし、昭和30年代以降になると、減反政策や地区の過疎化・高齢化などから平成初期には約4.6haまで減少しました。この危機的状況は続く中、「先祖から受け継いだ千枚田を復元したい」という地元住民の熱意と、「貴重な地域資源である千枚田を復元することにより地域振興を図り、地域活性化につなげていきたい」と考える熊野市(旧紀和町)との思惑が一致し、平成5年4月1日に市(旧町)が100%出資の「一般財団法人 熊野市ふるさと振興公社」(旧財団法人 紀和町ふるさと公社)の設立を行い、同年8月23日には丸山地区全31戸で構成する「丸山千枚田保存会」が発足し、市を含めた3者による千枚田復元へ向けての連携体制が整えられました。
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そして、同年10月より、530枚まで減少した田を復元するために雑木を切り倒し作業が始まり、さらに切り株を掘り起こし、崩れた石垣を積み直すなどの困難な作業を年間約90日以上行い、年々復元され平成9年には1,340枚、約7.2ha(平成27年6月現在、各農家が3.1ha、公社及び保存会が4.1haを管理している。)となり、目標を達成することができました。
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▽ 「都市住民との交流を深めることにより、一緒に千枚田を守っていこう」という趣旨のもと、平成8年度からはオーナー制度が始まり、現在は1.54haをオーナー田として、全国各地から毎年100組を超える申込があり、田植えや稲刈りなどの農作業を通して、交流が図られています。
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▽ 最も小さい田は、1枚で0.5m2(3株)しかなく、揚水の段差を少なくする役目もしているとのことで、棚田の法面は野面積み(のづらづみ)を主とした石積みであり、西日本に多く見られる方式でありました。
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▽ 次に、熊野市有馬町の花窟神社(花の窟神社、はなのいわやじんじゃ)に行き、熊野市農業振興課 湊課長さんと水産・商工振興課 濱口課長補佐さんから説明をしていただきました。
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花窟神社(花の窟神社)は日本書紀にも記されている日本最古の神社といわれており、古来から聖地として今に続く信仰はあつく、全国から多くの参拝者がお越しになり、花の窟では年2回、例大祭を行います。神々に舞を奉納し、日本一長いともいわれております約170メートルの大綱を岩窟上45メートル程の高さの御神体から境内南隅の松の御神木にわたします。この「御綱掛け神事」は、太古の昔から行われており「三重県無形文化指定」されています。
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花の窟は、神々の母である伊弉冊尊(いざなみのみこと)が火神・軻遇突智尊(かぐつちのみこと)を産み、灼かれて亡くなった後に葬られた御陵です。平成16年7月に花の窟を含む「紀伊山地の霊場と参詣道」が世界遺産に登録されました。
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▽ 花窟神社に隣接した、道の駅「熊野・花の窟」は、花の窟にちなんだ商品の販売や食の提供を行う施設、花の窟の歴史・由緒を伝えるための資料館など魅力ある花の窟周辺整備を行い、通過する観光客を誘客し、滞在時間の延長を図り、地域への経済波及効果を高めることを目的として平成24年4月オープンし、予想を上回る来場者で賑わっているとのことでした。
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熊野市の特産品の他に、古代米(いざなみ米)を混ぜてつくられるお綱茶屋だけの限定品として、みたらし団子、お綱もち、古代米入りうどん、古代米おにぎりなども販売して特色を出されていました。
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参加された皆さんには、往復で1,000km以上の視察研修でしたが、しっかりと研修をしていただき御礼を申し上げますとともに、それぞれの視察研修のご対応をしていただきました熊野市の皆さんには、2日間にわたり、とても親切にご説明くださり、我々にとりまして、今後の特色ある道の駅「いくさかの郷」へ向けて、とても有意義な視察研修になりましたことに心から感謝を申し上げます。
▽ 朝の写真は前々日夕方の上生坂上空からの風景です。
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その他生坂村では、保育園でB&Gプール、児童館でおはなしひろば&食育イベント、いくさか歩こう部プラス、支え合い事務局会議、地区担当職員会議などが行われました
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千枚田は、標高140~290m地点に幾何学的な模様が四季の変化を映し出し、美しい景観を形成した、1,340枚(約7.2ha)の棚田であります。この地区に水田が造成された時代は不明ですが、慶長6年(1601年)に領内一斉の検地を実施したときには、7町1反8畝(約71,205㎡)、2,240枚の水田があったとの記録が残っています。
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しかし、昭和30年代以降になると、減反政策や地区の過疎化・高齢化などから平成初期には約4.6haまで減少しました。この危機的状況は続く中、「先祖から受け継いだ千枚田を復元したい」という地元住民の熱意と、「貴重な地域資源である千枚田を復元することにより地域振興を図り、地域活性化につなげていきたい」と考える熊野市(旧紀和町)との思惑が一致し、平成5年4月1日に市(旧町)が100%出資の「一般財団法人 熊野市ふるさと振興公社」(旧財団法人 紀和町ふるさと公社)の設立を行い、同年8月23日には丸山地区全31戸で構成する「丸山千枚田保存会」が発足し、市を含めた3者による千枚田復元へ向けての連携体制が整えられました。
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そして、同年10月より、530枚まで減少した田を復元するために雑木を切り倒し作業が始まり、さらに切り株を掘り起こし、崩れた石垣を積み直すなどの困難な作業を年間約90日以上行い、年々復元され平成9年には1,340枚、約7.2ha(平成27年6月現在、各農家が3.1ha、公社及び保存会が4.1haを管理している。)となり、目標を達成することができました。
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▽ 「都市住民との交流を深めることにより、一緒に千枚田を守っていこう」という趣旨のもと、平成8年度からはオーナー制度が始まり、現在は1.54haをオーナー田として、全国各地から毎年100組を超える申込があり、田植えや稲刈りなどの農作業を通して、交流が図られています。
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▽ 最も小さい田は、1枚で0.5m2(3株)しかなく、揚水の段差を少なくする役目もしているとのことで、棚田の法面は野面積み(のづらづみ)を主とした石積みであり、西日本に多く見られる方式でありました。
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▽ 次に、熊野市有馬町の花窟神社(花の窟神社、はなのいわやじんじゃ)に行き、熊野市農業振興課 湊課長さんと水産・商工振興課 濱口課長補佐さんから説明をしていただきました。
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花窟神社(花の窟神社)は日本書紀にも記されている日本最古の神社といわれており、古来から聖地として今に続く信仰はあつく、全国から多くの参拝者がお越しになり、花の窟では年2回、例大祭を行います。神々に舞を奉納し、日本一長いともいわれております約170メートルの大綱を岩窟上45メートル程の高さの御神体から境内南隅の松の御神木にわたします。この「御綱掛け神事」は、太古の昔から行われており「三重県無形文化指定」されています。
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花の窟は、神々の母である伊弉冊尊(いざなみのみこと)が火神・軻遇突智尊(かぐつちのみこと)を産み、灼かれて亡くなった後に葬られた御陵です。平成16年7月に花の窟を含む「紀伊山地の霊場と参詣道」が世界遺産に登録されました。
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▽ 花窟神社に隣接した、道の駅「熊野・花の窟」は、花の窟にちなんだ商品の販売や食の提供を行う施設、花の窟の歴史・由緒を伝えるための資料館など魅力ある花の窟周辺整備を行い、通過する観光客を誘客し、滞在時間の延長を図り、地域への経済波及効果を高めることを目的として平成24年4月オープンし、予想を上回る来場者で賑わっているとのことでした。
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熊野市の特産品の他に、古代米(いざなみ米)を混ぜてつくられるお綱茶屋だけの限定品として、みたらし団子、お綱もち、古代米入りうどん、古代米おにぎりなども販売して特色を出されていました。
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参加された皆さんには、往復で1,000km以上の視察研修でしたが、しっかりと研修をしていただき御礼を申し上げますとともに、それぞれの視察研修のご対応をしていただきました熊野市の皆さんには、2日間にわたり、とても親切にご説明くださり、我々にとりまして、今後の特色ある道の駅「いくさかの郷」へ向けて、とても有意義な視察研修になりましたことに心から感謝を申し上げます。
▽ 朝の写真は前々日夕方の上生坂上空からの風景です。
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その他生坂村では、保育園でB&Gプール、児童館でおはなしひろば&食育イベント、いくさか歩こう部プラス、支え合い事務局会議、地区担当職員会議などが行われました