27日(日)は午前中から雲が広がっていましたが、次第に日差しが届いて穏やかな陽気となりました。
午前10時からは、やまなみ荘大ホールにおいて、令和3年度 生坂村文化講演会を開催しました。新型コロナウイルス感染拡大の影響により、予定を1ヶ月遅らせて、感染防止対策をしっかり講じて開催することができました。
講師は、柔道家・タレントとして活躍されています篠原信一さんでして、2020年から安曇野市に移住され、現在、安曇野市スポーツ大使も務められており、「夢言実行」という題名で講演されました。
篠原さんは、中学1年の時に体格の良さを買われて柔道を始めましたが、遊びたい盛りで毎日辞めることばかり考えて練習もサボっていたそうです。
高校時代も柔道を辞めたいと思いながらも監督が怖くて辞めることが出来ず、よく殴られたりもしたそうですが、育英高校で柔道の基礎を叩き込まれとのことでした。
高校卒業後は就職する意志が強かったのですが、監督の強い勧めで、名門天理大学へ進んで指導を受けることになり、3年生の時の全日本学生選手権で初めて全国大会で優勝を飾りました。
そして、この優勝をきっかけに世界を目指す気持ちが芽生え、目標を持つことが大切であると言われていました。
シドニー五輪100kg超級決勝で、世紀の誤審と語り継がれているフランスのドゥイエに敗れて銀メダルに終わりましたが、それでも篠原さんは「全て自分が弱いから負けたんです」とそれ以上は言わず、この試合の敗因は問題となった判定そのものではなく、その後に気持ちを切り替えて残りの時間で逆転することができなかった自身の弱さであると言われました。
そういう経験談の中から、心技体の「技・体」は急に100から0になることはないが、「心」は直ぐにマイナスになることもあるから、「信念」つまり、今、心に思った目標を、人に、言うことで、自分を奮い立たせて努力することが大事であるなど、ユーモアを交えながら軽快にお話しになり、とても参考になり素晴らしい講演会となりました。
最後は、高野公民館長から御礼のご挨拶をしていただきました。
篠原さんには当講演会が1ヶ月遅れましたが、快くご対応いただきましたことと、お越しいただいた皆さんに感謝を申し上げます。
▽ 毎朝恒例の撮影は、昭津橋に行き、周辺や上空から犀川や昭津・下生坂の風景を撮影しました。
昭津周辺からの風景