最初に、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻により犠牲となられた方々のご冥福を祈り黙祷を行いました。
毎定例会の冒頭に行っています生坂村民憲章を全員で唱和をしているところです。
令和4年第1回生坂村議会定例会の開会の挨拶
皆さんおはようございます。令和4年第1回議会3月定例会の開会に当たり、ご挨拶を申し上げます。
二十四節気の啓蟄が過ぎ、穏やかな日が続き、春の訪れを感じる今日この頃でございます。
議員各位に於かれましては、何かとご繁忙の折、全員のご参集を賜り、誠にありがとうございます。日頃は、村政運営に対しまして、ご指導・ご鞭撻をいただいていますことに感謝を申し上げる次第でございます。
それでは3月定例会は、来年度の事業、予算の審議が中心の議会でありまして、来年度に対する施政方針について、村民の皆さんにもお聞きいただき、引き続き村政運営にご理解とご協力をお願いする次第でございます。
今月1日、長野県町村会と県町村議会議長会は、「ロシアによるウクライナへの軍事侵攻は、国際社会の平和と秩序を脅かし、生命及び安全に対する権利を深刻に侵害するものであり、断じて容認できない。」と抗議する共同声明を発表しました。
我々は、ロシア軍による攻撃やウクライナの主権侵害に抗議するとともに、世界の恒久平和の実現に向け、1日も早く平和的に解決することを強く求めるものでございます。
さて、国の経済は新型コロナウイルスの感染リスクの低下とともに、今後プラス成長に復すことが見込まれますが、エネルギー価格の高騰の悪影響に、ウクライナ情勢による「円高・株安・原油高」のトリプルパンチの影響が加わることで、その回復力はかなり削がれることになりそうだと言われております。
当村の令和4年度当初予算は、『生坂村第6次総合計画』で目指す将来像「 確かな暮らしを明日につなぎ 明るく 健やかに生きる村 」の実現に向け、重点施策に位置付けた4つの事業であります「福祉の村づくり事業」、「子育て支援事業」、「産業振興事業」及び「地域活性化対策等事業」を継続的に取り組む予算編成を行いました。
新型コロナウイルス感染症拡大の影響が長期化する中、新型コロナウイルス感染から村民生活を守るためのワクチン接種や各種感染防止対策、地域経済対策に取り組むとともに、当村が抱えている課題解決に向け、定住促進住宅建設の継続、移住定住対策施策の拡充を行い、『人口減少対策』に最大限の効果が発揮できるよう努めてまいります。
令和4年度一般会計予算案の総額は 22億 1,200 万円、前年度対比 1億 1,500 万円の増額となっております。
主な要因は、防災無線のデジタル化に伴う工事費、防災・減災に伴う普通建設事業費の増額、内部情報管理システムの改修等によるものでございます。
一般会計の歳入は、自主財源であります村税について、前年度対比 84万円増の1億5,842万円、地方交付税は、国の地方財政計画上のプラス分を見込み前年度対比9,100万円増の10億7,100万円といたしました。
村債の過疎対策事業債のハード事業では、県営中山間総合整備事業負担金、村道改良、定住促進住宅建設の継続事業に財源計上するほか、上生坂と草尾地区の農業用水を供給する管路の修繕費、村道カーブミラー設置工事等の新規を合わせて11事業、9,790万円の借入れを予定しております。
緊急防災・減災事業債では、今後の大規模自然災害などに対する備えとしまして、宇留賀区鷺の平常会の避難所の新設、日岐区の防災公園の整備、また、防災無線(移動系)のデジタル化、防火水槽の新設の計4事業に8,830万円を予算計上しております。
過疎対策事業債のソフト事業は発行限度額の3,500万円を計上し、地方財政対策を反映し臨時財政対策債の減額を含め、一般会計の村債全体では2億4,540万円で前年度対比370万円の減額となりました。
基金の繰入金では、財源補填分を合わせた全体では1億6,000万円で、前年度よりも1,049万円の増額となっております。多くの方のご支援をいただいた、ふるさと「いくさか」応援基金からは、6,000万円の繰入を行い、納税者の使途を反映させ、村づくりの貴重な財源として有効活用をさせていただきます。
歳出では、限られた一般財源を有効に投資できるように事業実施には、国や県の財源を積極的に活用しております。
「福祉の村づくり事業」においては、新型コロナウイルス感染症対策を適時的確に実施するとともに、健康診断の受診勧奨や健診結果をもとに個別的な保健指導や集団健康教室を行います、高齢者の保健事業と介護予防の一体的事業に取り組むほか、来年度から国保税の4方式(所得割・資産割・均等割・平等割)の内、資産割を廃止する減税を実施いたします。
また、介護保険関係の施設を有効に活用するため、必要とされるサービス等の見直しを行い、利用しやすい健全な施設運営を目指し、福祉輸送サービスでは、買物にも利用できるようになり、村内移動のサービスの周知をするとともに、包括的支援事業、介護予防・日常生活支援総合事業等を着実に継続し、健康寿命の延伸を図ってまいります。
「子育て支援事業」では、保小中の給食費の無料化とともに、学校給食及び保育園給食の調理機器の更新、子ども達の遊びを分散し安全に利用できるよう保育施設遊具のリニューアルと園内の水道蛇口の自動水栓化も実施し、児童館の新たな施設として、B&G海洋センタープール横に人工芝を敷いた遊びスペースを設置し、子どもたちが外遊びの場として活用していただきます。
今年度から、B&G財団に登録を認められた「海洋クラブ」を立ち上げ、SUP等のマリンスポーツ教室や水辺での体験活動を実施し、地域の活性化につなげ、県立長野図書館と県内市町村の協働事業「電子図書館」を導入し、自宅に居ながら電子端末で本が閲覧できる環境の整備を進めるとともに、生坂村誌をデジタル化し「電子図書館」で閲覧できるよう整備いたします。
中学校には教育効果を十分に発揮するため、吹奏楽で使用する楽器の購入等により教材備品の充実も図り、高校生バス通学費補助を新たに設け、18歳以下の子供さんのいる全ての家庭を対象に、子ども食堂やフードパントリー(食料品無償配布支援)等を開催し、子どもが健やかにたくましく成長できる環境づくりと、子育て世帯の経済的負担を軽減いたします。
「産業振興事業」では、道の駅いくさかの郷を拠点として「山村活性化対策事業」を活用し、農業振興などをさらに進めていくほか、コロナ禍の困難な時代を乗り切るため、プレミアム率50%の「いくさかマル得商品券」、村民の皆さん全員に村内で使用できます1万円分の「生活応援商品券」を継続発行し、地域経済を支えてまいります。
また、村内の中小企業・小規模企業者の振興に関する施策について基本方針などを定め、各関係機関等と協力し村の経済発展と村民生活の向上を図ることを目的としました「生坂村中小企業・小規模企業者振興基本条例」を制定するとともに、
生坂村店舗整備促進事業補助金に加え、村内の農業者及び小規模企業者の円滑な事業承継と、村内における農業及び商工業の持続的な維持、発展を目的として、事業を承継する後継者への事業承継及び事業承継後の経営安定に要する費用を補助する制度を新設いたします。
「地域活性化対策等事業」では、今年度にキャッシュレス決裁システムの構築が完了したため、コンビニエンスストアで税金や各種料金の納付が始まり、加えて住民票、印鑑証明書等の発行サービスの提供に向けた予算を計上し、村民の皆さんの利便性や税金・料金の収納率の向上が期待されるところでございます。
生坂村の産業、経済の重要な担い手の確保が喫緊の課題であるため「就業・創業移住支援」及び、空き家の解体とその跡地の利活用を推進するための「空き家跡地活用事業」を新設するなど、空き家対策補助を拡充し移住・定住対策を一層推進いたします。
防災・減災対策では、宇留賀区鷺の平常会に避難所の新設、日岐区の防災公園の整備、防災無線(移動系)のデジタル化、上生坂区梅月常会に防火水槽の新設などのハード事業に加え、地域の防災力の要であります消防団員の団員報酬と出動報酬の拡充による処遇改善や、分団運営交付金の新設、消防団員応援商品券の交付を行い、村民の命と財産を守るための基盤づくりを進めてまいります。
簡易水道の有収率及び漏水対策の一層の推進強化を図るために、令和2年度に経営戦略を策定し、今年度は施設台帳の整備や基本計画を策定し、来年度は上生坂第1配水池の築造工事を行い、今後施設の老朽化及び耐震化対策事業を計画的に進めてまいります。
国・県が推進する脱炭素社会の実現に向けて取り組むために、各部署で横断的な検討を行う「生坂村ゼロカーボン推進プロジェクト会議」を設置し、来年度からは、太陽熱利用システム等の設置補助、太陽光発電等の環境に配慮した若者定住促進住宅の建設、ゼロカーボンの理解を深めるためのワークショップや体験イベントを企画するとともに、村に適した省エネルギーと再生可能エネルギーの調査や研究を行いながら、脱炭素社会に向けて村民の皆さんに脱炭素社会に対する理解促進を図ってまいります。
以上の施策と取組により、一般会計の予算総額は22億1,200万円で、前年度対比5.5%、1億1,500万円の増となりました。
また、特別会計は7つの会計で予算編成を行い、前年度対比8.5%、7,800万円の増となっております。
次ぎに、今年度当初の基金繰入見込額の残額は、現在の余剰分と今月の特別交付税を見込みますと、全額基金を崩さずに済みそうでして、さらに1億円以上を基金に積み立てられる状況でございます。
そして、今定例会の補正予算で計上させていただきます起債の繰上償還を進めるとともに、今後専決でお願いします特別交付税の予算計上と合わせまして、来年度以降も将来負担の軽減施策などの有効的な財源活用を図っていき、引き続き財政健全化を維持しつつ、将来に対する必要な投資は進めてまいりたいと考えております。
来年度の「村政懇談会」は、Webを併用して、5月に開催させていただく予定でございます。村づくり研究会で協議をしてきました内容を議員各位に今定例会中にお渡しして、そのご指摘事項等に対処しましての「いくさか村づくり計画」や来年度の事業と予算、様々な課題対応等について説明させていただき、村民の皆さんのご意見、ご要望を把握したいと思っております。
今回提出させていただきました令和4年度予算案は、引き続き限られた財源の中で、村民の皆さんのことを第一に考え、ご意見・ご要望と議会からのご提言も反映させ、当村の課題解決に向けて「選択と集中」で事業費を計上させていただいたものでございます。
そして、「新たな発想で 未来を創り出し 人と自然が輝く いくさか」に愛着と誇りを持っていただき、山紫水明の豊かな自然、先人が築かれてきた伝統文化を守り育てていこうという責任感を共有して、更なる村民の皆さんとの協働による村づくりによりまして、第6次総合計画の将来の姿「確かな暮らしを明日につなぎ 明るく 健やかに生きる村」に向けて、引き続きのご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
それでは、今議会定例会に提出させていただきました議案は、事件案1件、条例案6件、予算案8件の計15件でございます。
議案第2号 生坂村山清路の郷資料館の指定管理者の指定について
この議案は、生坂村山清路の郷資料館の指定管理者を指定したいので、地方自治法第244条の2第6項の規定により、議会の議決を求めるものであります。
議案第3号 生坂村中小企業・小規模企業者振興基本条例案
この議案は、村の発展に果たす重要な役割を担っている中小企業・小規模企業者の振興に関する施策等について定め、村の経済の発展と村民生活の向上を図るための条例の制定であります。
議案第4号 生坂村営バス設置条例の一部を改正する条例案
この議案は、村営バスの停留所の位置を移動することに伴い運行距離を変更するための条例の一部改正であります。
議案第5号 職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例案
この議案は、国家公務員に係る「妊娠・出産・育児等と仕事の両立支援のために講じる措置」に準じて、非常勤職員の育児休業の取得他について規定するための条例の一部改正であります。
議案第6号 生坂村特別職の職員で非常勤の者の報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例案
この議案は、消防団員の報酬について国の示す額に改定するための条例の一部改正であります。
議案第7号 生坂村国民健康保険税条例の一部を改正する条例案
この議案は、国民健康保険税の算出方法について資産割を廃止するための条例の一部改正であります。
議案第8号 生坂村消防団員等公務災害補償条例の一部を改正する条例案
この議案は、関係法令の改正に伴う条例の一部改正であります。
議案第9号 令和4年度生坂村一般会計予算
この予算案は、歳入歳出予算の総額を2,212,000千円とする予算で、前年度と比較して115,000千円の増となっております。
主な歳入では、村税で158,428千円、地方交付税1,071,000千円、国庫支出金132,476千円、県支出金116,826千円、
繰入金160,000千円、村債245,400千円、寄付金100,500千円であります。
歳出の主な予算は、福祉の村づくり事業のうち社会福祉協議会の運営や福祉活動の推進、特定疾患見舞金など社会福祉事業で10,372千円、高齢者の保健事業と介護予防の一体的事業など高齢者医療環境対策事業で6,200千円、新型コロナウイルスワクチン接種対策の保健衛生事業で1,720千円、
子育て支援事業では、保育園の遊具他施設の更新・整備、子育て支援センターの運営や、ひとり親対策・子どもの貧困対策など子ども・子育て支援事業で14,111千円、結婚新生活支援事業、子育て支援犀龍小太郎助成事業や出産費補助など保健衛生・扶助で15,167千円、高校生のバス通学費補助、小中学校での就学への支援など教育振興事業で11,356千円、村史のデジタル化・電子図書館事業への参画と児童館・生涯学習施設運営など社会教育事業で7,779千円、
産業振興事業では、農業水路等長寿命化・防災減災事業、収入保険加入支援事業や県営中山間総合整備事業負担金等の農業振興事業で53,210千円、森と人いきいき助成事業、ライフライン等保全対策や有害鳥獣対策の里山整備事業で19,552千円、農業・商工業等後継者支援事業、生坂マル得商品券補助と生活応援商品券発行など商工業等振興事業で49,966千円、
地域活性化対策等事業では、UIJターン就業・創業移住支援事業、空き家跡地活用事業を加えた空き家対策事業や定住促進住宅建設など定住促進対策で66,521千円、移動系防災行政無線の更新、消防団員の報酬拡充など消防団員の処遇改善や避難所新設・防災公園整備など防災・減災事業で170,409千円、税料金のコンビニ納付、証明書のコンビニ交付、地域リーダー育成事業や区・集落の運営維持等に関する地域活性化対策で171,358千円となっております。
議案第10号 令和4年度生坂村営バス特別会計予算
この予算案は、歳入歳出予算の総額を35,000千円とする予算で、前年度と比較して1,200千円の増となっております。
主な歳入は使用料及び手数料で3,258千円、国庫支出金5,183千円、繰入金で26,409千円であります。
また、主な歳出は、総務費で33,172千円、運行費1,080千円となっております。
議案第11号 令和4年度生坂村福祉センター特別会計予算
この予算案は、歳入歳出予算の総額を93,100千円とする予算で、前年度と比較して3,600千円の減となっております。
主な歳入は使用料及び手数料で86,040千円、諸収入で745千円、繰入金6,313千円であります。
また、主な歳出は経営管理費で93,094千円となっております。
議案第12号 令和4年度生坂村簡易水道特別会計予算
この予算案は、歳入歳出予算の総額を167,300千円とする予算で、上生坂第1配水池築造工事費を計上しているため、前年度と比較して68,100千円の増となっております。
主な歳入は使用料及び手数料で37,952千円、県支出金43,115千円、繰入金で19,532千円、村債で66,600千円であります。
また、主な歳出は経営管理費で39,959千円、建設改良費で109,779千円、公債費で17,486千円となっております。
議案第13号 令和4年度生坂村国民健康保険特別会計予算
この予算案は、歳入歳出予算の総額を267,000千円とする予算で、前年度と比較して100千円の減となっております。
主な歳入は国民健康保険税で37,557千円、県支出金212,483千円、繰入金16,859千円であります。
また、主な歳出は保険給付費196,016千円、国民健康保険事業費納付金で55,149千円となっております。
議案第14号 令和4年度生坂村農業集落排水特別会計予算
この予算案は、歳入歳出予算の総額を98,000千円とする予算で、公営企業会計の移行に関する経費を計上しているため、前年度と比較して9,300千円の増となっております。
主な歳入は使用料及び手数料で24,634千円、繰入金で63,766千円であります。
また、主な歳出は経営管理費で31,218千円、公債費で66,314千円となっております。
議案第15号 令和4年度生坂村介護保険特別会計予算
この予算案は、歳入歳出予算の総額を308,000千円とする予算で、前年度と比較して600千円の増となっております。
主な歳入は介護保険料で54,619千円、国庫支出金で83,692千円、支払基金交付金で79,712千円、県支出金44,933千円、繰入金44,235千円であります。
また、主な歳出は保険給付費284,458千円、地域支援事業で20,695千円となっております。
議案第16号 令和4年度生坂村後期高齢者医療特別会計予算
この予算案は、歳入歳出予算の総額を31,400千円とする予算で、前年度と比較して2,500千円の増となっております。
主な歳入は後期高齢者医療保険料で20,240千円、繰入金で11,057千円であります。
また、主な歳出は後期高齢者医療広域連合納付金で30,384千円となっております。
以上の議案でございます。よろしくご審議を賜りますようお願い申し上げ、挨拶並びに議案の説明といたします。
議事の最初に急遽、議員発議として「ロシア連邦のウクライナ侵攻を非難するとともに、日本赤十字社等の活動を支援する決議案」が提出され、全員賛成で採択されました。
8日(火)の朝方は雲が覆っていましたが、昼前からスッキリ晴れて、うららかな春の陽気になりました。
▽ 毎朝出勤前恒例の撮影は、西手集落に行き、犀川や上空から上生坂の風景を撮影しました。
上生坂上空からの風景
その他生坂村では、小学校でPTA会計監査・ALT、中学校で心の健康ワークショップ、2歳児教室、冬季バドミントン教室、3班の皆さんの元気塾などが行われました。