信州生坂村「山紫水明 食と文化癒しの郷!」

山清路、大城・京ヶ倉等の自然。赤地蔵、百体観音等の伝統。おやき、おにかけ等の食文化を持つ生坂村!

令和5年 生坂村「二十歳の集い」及び下生野上空からの風景

2023年01月03日 | 生坂村の行事

 3日(火)は晴れて青空が広がり、朝晩は冷え込みましたが、昼間は日差しの温もりを感じられました。

▽ 式典前に二十歳の節目の皆さんと小中学校卒業時の校長先生と担任の先生、来賓等でやまなみ荘瑞雲の間で記念撮影をしました。

 午後1時30分より記念撮影をし、大ホールにて間隔を広く確保して生坂村「二十歳の集い」を挙行しました。

 今年も新型コロナウイルス感染防止対策により、来賓を制限にして祝賀会の飲食は行わないなど縮小して開催しました。

 男性6名、女性7名の計13名の新成人が対象で8名が出席しました。女性は華やかな振り袖姿と、男性はスーツ姿に身を包み晴れやかな式となりました。

 式典は、感染防止対策を考慮して新成人と家族や恩師、議長にご出席をいただき、厳粛の内に開催されました。

 高野公民館長の開式のことばで始まり、式典の最初に新成人をはじめ出席者全員で、生坂村讃歌「山紫に空は澄み」を心の中で斉唱しました。

 私からは、昨年4月1日に施行されました民法の改正により、成年年齢が二十歳から十八歳に引き下げられたことに伴いまして、成人式を本年度から『二十歳の集い』と名称を改めて開催する運びとなりました。

 皆さんが、大きな希望を胸に羽ばたこうとされている今、世界は大きく変化を迎えております。現在から未来にまで及ぶ課題の中で、一番大きなリスクは気候危機であります。これは、皆さん方を含む未来世代に深刻な影響を及ぼすことが心配されております。

 そういう状況下、生坂村では昨年6月16日に持続可能な村づくりを目指し「生坂村ゼロカーボンシティ宣言」をさせていただきました。

 今生坂村では、村民の皆さんにエネルギー消費の実態把握のためのアンケートをお願いし、その結果も反映させ、脱炭素ロードマップを策定して、環境省の「脱炭素先行地域づくり事業」への申請を目指しております。

 当村がその事業に採択されますと、ゼロカーボンに向け、積極的に取り組むことによる村内経済の活性化とともに、再生可能エネルギーの導入により、産業と雇用を創出し、村民の皆さんの生活と地域のレジリエンスの向上が図れると考えております。

 そして、生涯における大きな節目を迎えられた皆さんは、未来に向けどのような 人生を歩んで行くのか、改めて考えておられることと思います。

 そんな皆さんに私が送る言葉は、「何事にも無関心でいることなく、自分事として考え、行動する事」であります。家族や友人などを思いやり、身近なことに関心を持って接することで豊かな人生を送ることができます。また、社会の様々な課題に関心を持ち、行動することはより良い未来を切り拓くことにつながります。

 皆さんはどうか何事にも無関心でいることなく、自分事として考え行動してください。そうすれば、間違いなく皆さんの人生を豊かなものにし、社会を良くする原動力になると確信しております。

 今のような時代に求められるのは、たくましく心豊かに、しなやかに新しい発想を生む創造であり、人とのつながりを互いに生かし合う共生であると思います。

 新たな一歩を踏み出す皆さんには、高い志のもと、輝かしい未来へと歩みを進めながら柔軟で斬新な発想とエネルギッシュな行動力、地域を愛する熱い思いを、郷土生坂村の未来のために注いでくれることを期待しております。

 また、離れて活躍されている皆さんも、郷土生坂村を心のよりどころとして、誇りと愛着を忘れることなく、ふるさととつながりながら自信をもって歩まれることを心から願っております。

 皆さんにとって、いつになっても、何処にいても生坂村はふるさとであり、ご家族や恩師の方々、信頼できる仲間がいることを、そして皆さんを育んだ清き流れの犀川と雄大な大城・京ヶ倉の山なみなどの里山が織りなす山紫水明の豊かな自然やコミュニティがあり、いつでも皆さんを応援していることを忘れないでください。

 結びに、今日の門出を、重ねて心から祝福し、洋々たる海原に大きな夢と希望を乗せて船出する皆さん、一人ひとりの前途に幸多からんことをお祈りいたしますとともに、どうぞ、皆さんのそれぞれ秘めている無限の可能性を信じて、晴れやかに一歩を踏み出していただきますようお願いするなどのお祝いの言葉を申し上げました。

 続いて私から、代表の平林さんに、陶器セットなどの記念品をお贈りしました。

 来賓として太田議会議長より、新型コロナウイルスの影響により私たちの日常は大きく変わりました。今まで当たり前のように出来たことが出来なくなり、皆さんの中にはこれからの人生について見つめなおし、模索している方もいるかもしれません。この3年間は若いからこそ使える時間を使って様々な場所を飛び回り色々なものを見たり経験したりといったことが出来なかったと思います。

 また、友人など仲間と語らい、思い出を作ることもままならなかったと思います。

 コロナ禍ということで今日は会食をせずに家へ帰っていただきますが、久しぶりに会った仲間との近況報告や連絡先を交換し合うなどして、皆さんの生涯にわたる絆を作っていく場所として頂きたいと思います。

 コロナ禍のこの時代は制約も多く不満はあると思います。ただ、ウクライナで今まさに起きているような戦闘状態とは異なり、日本は明日の命すら不確かという状況ではありません。

 工夫をすれば生きていくことや夢を実現するための努力をすることが出来ます。

 私たち議会も行政と共に全力でコロナの収束を目指していきますので、コロナが収束したら自分が何をしてみたいかを考えてみてください。20代のうちは多少の失敗をしてもやり直しがききます。やりたいことが見つかっている人も、これから見つける人も目の前のことに集中して新しいことにチャレンジしてみてください。二十歳を迎えられた皆さんが、自身の夢や希望に向かって大きく羽ばたき将来、この生坂村を支え、盛り上げるスーパーヒーローになることを祈念しますなどの祝辞を頂戴しました。

 答辞をされた遠藤さんからは、私は中学卒業後、松本市内の高校に進学し、現在は都内の大学へ通っています。新しいコミュニティに入る際に一度は話題になるのが「地元」の話。

 高校で「どこ中?」と聞かれ「生坂だよ-!」よ言うと誰の顔にもはてなマークが浮かんでいました。大学では、まず「村出身」ということで話はひと盛り上がり。そして、駅もコンビニもない、などの話をするのが流れです。

 でも、その後に話をした相手からは「いいな~!」とうらやむ声を沢山聞きます。「何にもないよ?」と言うと「自然があるじゃん!」と言われることはとても印象に残っています。都会で生まれ育った人にとって、このような環境に身を置くことは難しく「ふるさと」と言える場所は憧れの場所なのだと気づかされたきっかけでした。

 外に出てから、私たちを育ててくれたこの生坂村という環境の大切さを改めて実感しております。もっと広い世界へ飛び出していっても、この「ふるさと」が私たちにあるということはとても心強く、背中を押してくれるような気がします。

 二十歳という節目を迎える今日まで、育ててくださった家族、環境、そして多くの人生の先輩方に心より感謝申し上げます。一人の大人としてこれから歩んでく道には、まだまだ皆様の支えが必要な場面も多くあると思います。その時にはどうかお力添えのほどよろしくお願いいたします。

 これからも感謝の気持ちを忘れずに、胸を張って日々を大切に歩んでいきます。皆様のご健勝と生坂村の益々の発展を祈念し、二十歳代表の挨拶といたしますなどと、しっかりと答辞を述べられました。

 小林教育長職務代理の閉式のことばで式典は厳粛に滞りなく終了しました。

▽ 祝賀会では、スライドの懐かしい写真を見た後に、二十歳の皆さんに近況と今後の目標などをスピーチしていただき、最後に担任の先生と校長先生からも思い出話や激励の挨拶などを頂戴し、5年前に自分に当てた手紙を渡されました。

 二十歳を迎えた皆さんから近況や今後の目標などをお聞きしましたが、引き続き郷土生坂村に誇りと愛着を持ち続けていただきますよう願っております。

 祝賀会終了後に、保護者の皆さんがカメラやスマホで撮影された時に、それぞれ笑顔でポーズを取っていました。

 太田議長、小・中学校時代の校長先生と担任の先生、ご家族の皆様にご臨席を賜り、ご光彩を添えていただきましたことに感謝を申し上げます。そして、二十歳の記念の歳を迎えた皆さん、ご健勝にて益々のご活躍をご祈念申し上げます。

▽ 毎朝恒例の撮影は、下生野の高台に行き、朝霧が立ち込め徐々に晴れてきた上空からの風景を撮影しました。

下生野上空からの風景



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