信州生坂村「山紫水明 食と文化癒しの郷!」

山清路、大城・京ヶ倉等の自然。赤地蔵、百体観音等の伝統。おやき、おにかけ等の食文化を持つ生坂村!

「叙勲伝達」&「農村集落活性化支援事業 生坂農業未来創りビジョン報告会」

2016年03月24日 | 生坂村の報告

△ 農村集落活性化支援事業 生坂農業未来創りビジョン報告会は、生坂農業未来創りプロジェクト会議と3専門部会の委員さん等に多くご出席いただき、将来ビジョンができましたことに感謝を申し上げ、来年度から具体的に取り組むために、引き続きのご理解、ご協力をお願いしました。




△ 24日(木)午前10時30分から、小山富士男さんが旭日単光章の叙勲の栄に浴され、私が代読をさせていただき賞状と勲章を贈らせていただきました。小山さんは、生坂村議会議員3期務められ、3期目に議長も務められましたご功績で授与されました。また、その他に教育長、区長、高津屋森林公園管理組合長、昭津橋架け替え推進会長等のご貢献もあり、叙勲に相応しい方であり、生坂村にとりましても慶びと誇りでございます。
 今後も健康にご留意なさり、生坂村や昭津区等のためにご尽力賜りますようにお願いいたします。

 午後1時30分からの「農村集落活性化支援事業 生坂農業未来創りビジョン報告会」は、生坂農業未来創りプロジェクト会議と3専門部会の委員さんと議員各位等のご出席をいただき開催しました。


△ 今回の将来ビジョンの方向としては、「生坂村は活気にあふれ、先人に学び若者の意向を定住に継ぎ、元気に暮らせる村づくりを目指す」でありますと、農村開発企画委員会 鈴木企画部長から詳しく説明をしていただきました。

 生坂村区長会、お父さん頑張る会、おじさま倶楽部、女・人クラブ、お母さん頑張る会などの地域内の組織や人材の状況や取組の概要・課題について、また、ぶどう・米・野菜栽培などの農業の状況では、平成12年から22年を比較では、37戸から44戸に増えていて、基幹的農業従事者の65歳以上が87人から114人に増えている点が強みであり、若者が移住されて各種団体の活動が活発であるなどと評価されました。
 犀川と山と集落が織りなす独特の景観等の自然環境、山清路と金戸山百体観音、赤地蔵などの歴史文化、山・川・空などの生坂村の地域資源について、犀川右岸と左岸の集落、施設、歴史的な建造物やランドマークとなる樹木等で、地域の景観を構成し、村づくりにおいて重要な役割を担うなどの説明を受けました。
 そして、地域の将来像を達成するために取り組むべき事項として、直売所の建設及び運営、庭先集荷体制及び高齢者の買い物支援、若者定住促進住宅整備、新規就農者研修、農業女子・Iターン者等支援、農産物及び特産品のブランド化、空き家対策、女性の就業場の創出、農業が継続されること、集落の機能が維持されることなどを提言されました。


△ 将来ビジョンに対しましては、山清路の景観の良いところを遊歩道に整備していただきたい、水田の保水性、景観保全機能、災害防止機能等の役割を考えていただきたい、Iターン者は頑張っているが、地域の農業者の後継者づくりが大切である、ぶどう新品種の苗木の補助・支援等の要請、各団体の後継者づくり、地域に埋もれている若者の参画について、村民の皆さんが活性化のためにその気になる様な取組が大事で、役場から働きかけて村民の皆さんがどう応えるか、具体的な事例等に対して、思い込んで元気のいい若者、束ねる力が必要など、ご意見、ご提言をいただき、農村集落活性化支援事業で引き続き検討・協議していくことになりました。


△ 次に就農者視察報告会として、村松由規君から話していただきました。生坂のぶどう産業 は、29haで、30人の内15人が新規就農研修を受けた新規就農者であり、総生産高は3億円位でJA経由の市場出荷高(2015年)は3,000万円、村外からの集客数は3,000人位とのことであり、目標としては、自立した経営体となり後継者問題に終止符を打つこと、再生産可能価格のために、付加価値を付けて自分で販売することだと話されました。
 また、付加価値とは、食味・品質の安定、希少性、バラエティ性、買いやすさ、生産者との関係性であり、種なし・皮ごと食べられる品種等を直売されている経営状況。高品質、高濃度のぶどうを安定的に生産できる根域制限栽培法。ナガノパープルを露地(田んぼ)で根域制限栽培法を可能にした生坂のぶどう産業の今後。潜在的需要は非常に高いマーケティングの生坂独自の共販組織等について講演をしていただきました。


△ まち対策部会のワークショップのコーディネーターをお願いしました、枝元なほみさんからは、生坂村名物料理コンテストは少ない参加者でしたから、どうやったら人が集まっていただけるか、どう活用して商品化をしていくか、併せてどうお土産にしていくかなどに取り組んでいきたいと言われていました。
 また、災害用大鍋でのご飯の炊き方をマニュアル化することや、料理教室を開いて村民の皆さんが大勢参加していただき、人と人とのコミュニティを大切にして、楽しそうに参加していただく取組もしたいと言われ、一緒にやらせていただけるならば、相談できる人たちをお願いして、お互いに元気になることを相談し、村民の皆さんがやる気になっていただいて活性化につなげていきたいと述べられました。


△ ひと対策部会のワークショップのコーディネーターをお願いしました、楠本侑司氏からは、構想計画から実施計画に移っていかなければならないこと、自分が村の活性化のために何ができるか、人口を維持していくためにはどうしたら良いか、などこの会議でしっかりと検討協議をしてまいりましょうと言われました。
 また、地方への人口移住、農村への移住は増えているが、相変わらず東京への人口流入も続いているから、生坂村は一年間で1%の20人ぐらい増やしていくと、2030年頃から人口を維持できるとのことで、村の総合戦略を土台にして、地区・集落での総合戦略作りをするとかなりインパクトがあって活性化につながっていくと説明を受けました。
 そして、新規就農・就漁者の受け入れ型、企業サテライト受け入れ整備型、子育て環境整備型等の当村に参考になる事例もお聞きしました。


△ 相模女子大学 人間社会学部 社会マネジメント学科 教授 湧口清隆氏から「生坂村の将来ビジョン成功のためのヒント」と題して講演をしていただきました。
 現実の経済は原材料や労働力が足りないから、地域外から導入して経済の活性化の処方箋。地域外部の人材や組織と連携、相互扶助体制を空間的に広域化等の人口減少・高齢化・過疎化の課題解決の戦略。大学との連携により、衰退する地域の課題を解決では、全国6地域の食材を使用して4~5,000食の対応が難しい面もありましたが、A級グルメへの転換の必要性。商品を知ってもらう場としての位置付け、ストーリー性が大切(産地と調理法)生産者と消費者をどのようにつなぐかなど、学園祭・地域連携フェア等を利用した販売機会の拡大。生産者と消費者をどのようにつなぐか等々を詳しく説明していただき、最後に生坂村の発展のために相模女子大学との長いお付き合いをお願いされました。

 将来ビジョンの作成、ワークショップのコーディネイト、視察研修、講演会等にご指導、ご尽力いただきました農村開発企画委員会並びにそれぞれの先生方、生坂農業未来創りプロジェクト会議と3専門部会の委員の皆さんに感謝申し上げますとともに、引き続きご指導・ご支援・ご検討を賜りますようお願いいたします。

▽ 今朝は村営バス「いくりん」で役場に来ましたので、小舟バス停からの風景です。




 その他生坂村では、児童館で親子で初めてABC、図書室蔵書点検休館、人事異動内示、村長車納車等が行われました。

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