ヘビの話 (誤認知の話)
2007年5月23日(水)
心理療法ハッピーライフ、矢野裕洋
今日は、ハッピーライフの矢野裕洋です(笑)。
一晩良く眠りまして、風邪は治りました(笑)。
ご心配、有難うございます(笑)。
もう、大丈夫です(笑)。
さて、今日のテーマは、ヘビの話(誤認知の話)、久しぶりの寓話です(笑)。
想像しながら読んで下さい。
都会育ちの30歳の男性が、家族の事情で奥さんの実家の山奥の村に引っ越して来て、農業を始めました。
(何でしたら、テレビ朝日の銭形金太郎をイメージして下さい(笑)。)
この男性は都会育ちですから、ヘビの名前は知っていても、実物のヘビを動物園以外でほとんど見た事がないので、例えば、畑仕事をしていて、細長いシマヘビを見ても恐がって家に逃げ帰るのです。
シマヘビを恐がるこの男性を村人は、
「都会育ちの人はおかしいねぇ! おもしろいねぇ!」
と笑っています。
しかし、何ヶ月か経ったら、この男性は、シマヘビと青大将、マムシなど、ヘビの種類が分かり始めて来ます。
すると、マムシには警戒しますが、他のヘビが出て来ても、ヘビは好きではないですが、逃げ帰る事はなくなりました。
とても短い話ですが、ヘビを対人緊張症や神経症、性格由来のうつ病に例えています。
この男性は、ヘビは怖い、と思い込んでいたのですが、都会では間違った認知ではないのですが、田舎暮らしをする為には、ヘビに関して、もっと詳しい認知をしなければいけない、必要性が出て来たのです。
そして、怖いけれども、勇気を出して、覚悟を決めて、ヘビから目をそらしたかったでしょうが、必要な認知を得る為に、ヘビを見に行ったのです。
そして、ヘビの種類を分かり、納得したのです。
すると、ヘビ=怖い から マムシ=警戒、気持ち悪い シマヘビや青大将=安全、気持ち悪い
のように認知を変えて田舎暮らしに適応できるようになったのです。
対人緊張症も神経症も性格由来のうつ病も、色々言い換えられますが、特殊な考え方をしているから現在の環境に適応できないで辛がっている状態(環境適応障害)とも言えます。
対人緊張症の人の多くは恥ずかしいと怖いの区別が付いていないのです。
まるで、ヘビは全て怖いとなっていた時期のこの男性と同じような感じです。
確かに子供の頃は、恥ずかしい=怖いなのですが、
子供の例、
恥ずかしい事をする→大人に嫌われる→大人が世話をしてくれなくなる→困る→生きられなくなる→怖い
のような発想になりますが、大人は、
大人の例、
恥ずかしい事をする→大人に嫌われる→大人が世話をしてくれなくなる→多少は困る→しかし生きて行ける→怖いではなく嫌だくらいの感情
となります。
都会暮らしの頃のヘビの認知は ヘビ=怖い で良かったのと同じく、
子供の頃の認知は 恥ずかしい=怖い で良かったのですが、
田舎暮らしを始めたら、マムシ=警戒、気持ち悪い シマヘビや青大将=安全、気持ち悪い のようにしないと適応出来なくて困るのと同じく、
大人になったら、恥ずかしい=嫌だ に認知を変えないと困るのです。
神経症の方の多くは、不安=怖い でこの不安を見に行こうとしないから、細長いシマヘビを見ても恐がって家に逃げ帰るのと同じ事を繰り返し続けているようなものです。
性格由来のうつ病は、恥ずかしい=怖い とか 不安=怖い にしているとこの世の中は怖いものだらけですから、まるでお化け屋敷ですから、うつ、が出て来て当たり前です。
私の所に来られる方の半数くらいの方が、
「どうしたら納得できるのですか?」
というような質問をします。
中には、何度も何度も質問をする方もいます。
答えは、ヘビを怖がらなくなった30歳の男性と同じ事を行えば良いのです。
この男性はこの田舎で暮らさなければならないのだと受け入れて、覚悟を決めて、怖いでしょうが逃げるのをやめて、このヘビはシマヘビ、このヘビは青大将、このヘビはマムシ、と覚えて行ったのです。
ここで生きるのには絶対に必要ですから。
そして、何度も何度もこのヘビはシマヘビ、このヘビは青大将、このヘビはマムシ、と分かっている状態から人目見れば分かるような深い納得をするまで見に行ったのです。
同じです。
この世の中をうまく生きるには、恥ずかしいと怖い、嫌だと怖い、を分離しなければいけません。
何故ならば、人は人の中で生きる動物ですから特殊な発想をしていたらうまく人の中で生きられないからです。
以前書きました、クイズ100人に聞きました、の言い方をすると、
山奥の田舎で生きるには、山奥の田舎の人たち100人の多数派の考え方を受け入れれば楽に暮らせるのです。
それと、同じです。
対人緊張症や神経症、性格由来のうつ病で悩んでいる人たちよりも、対人緊張症や神経症、性格由来のうつ病で悩んでいない人たちの方が、圧倒的に多数派です。
対人緊張症や神経症、性格由来のうつ病で悩んでいない人たちの発想は、恥ずかしいは恥ずかしいで怖いではないのです。
同じく、嫌だは嫌だで怖いではないのです。
子供ではないのですから。
お分かり頂けましたでしょうか?
最後に、
「性格改善、というと今までの自分を否定されているように思えるのですが?」
というご質問を頂きました。
私も、なるほど、と思いましたので、性格改善という言葉を使用するのを注意して減らそうと思いますが、性格改善とはこういう事です。
都会から来たばかりの男性は、細長いシマヘビを見ても恐がって家に逃げ帰るのですから臆病な性格に見えたでしょうが、ヘビを怖がらなくなり田舎暮らしに適応して行ったら頼もしい性格に見えそうにありませんか?
誤認知を正しい認知に変えると、自分自身はそんなに変わったようには思えませんが、周りからしたら、性格が変わったように見える事を、性格改善、と言っているのです。
宜しいでしょうか?
答えになりましたでしょうか?
申し訳ございませんが、明日は、私用の為に、ブログの更新はお休みさせて下さい。
皆さんが人生を楽しく生きられますようにお祈り申し上げます(笑)。
では、明後日(笑)。
大丈夫(笑)。大丈夫(笑)。
おやすみなさい(笑)。
2007年5月23日(水)
心理療法ハッピーライフ、矢野裕洋
今日は、ハッピーライフの矢野裕洋です(笑)。
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一晩良く眠りまして、風邪は治りました(笑)。
ご心配、有難うございます(笑)。
もう、大丈夫です(笑)。
さて、今日のテーマは、ヘビの話(誤認知の話)、久しぶりの寓話です(笑)。
想像しながら読んで下さい。
都会育ちの30歳の男性が、家族の事情で奥さんの実家の山奥の村に引っ越して来て、農業を始めました。
(何でしたら、テレビ朝日の銭形金太郎をイメージして下さい(笑)。)
この男性は都会育ちですから、ヘビの名前は知っていても、実物のヘビを動物園以外でほとんど見た事がないので、例えば、畑仕事をしていて、細長いシマヘビを見ても恐がって家に逃げ帰るのです。
シマヘビを恐がるこの男性を村人は、
「都会育ちの人はおかしいねぇ! おもしろいねぇ!」
と笑っています。
しかし、何ヶ月か経ったら、この男性は、シマヘビと青大将、マムシなど、ヘビの種類が分かり始めて来ます。
すると、マムシには警戒しますが、他のヘビが出て来ても、ヘビは好きではないですが、逃げ帰る事はなくなりました。
とても短い話ですが、ヘビを対人緊張症や神経症、性格由来のうつ病に例えています。
この男性は、ヘビは怖い、と思い込んでいたのですが、都会では間違った認知ではないのですが、田舎暮らしをする為には、ヘビに関して、もっと詳しい認知をしなければいけない、必要性が出て来たのです。
そして、怖いけれども、勇気を出して、覚悟を決めて、ヘビから目をそらしたかったでしょうが、必要な認知を得る為に、ヘビを見に行ったのです。
そして、ヘビの種類を分かり、納得したのです。
すると、ヘビ=怖い から マムシ=警戒、気持ち悪い シマヘビや青大将=安全、気持ち悪い
のように認知を変えて田舎暮らしに適応できるようになったのです。
対人緊張症も神経症も性格由来のうつ病も、色々言い換えられますが、特殊な考え方をしているから現在の環境に適応できないで辛がっている状態(環境適応障害)とも言えます。
対人緊張症の人の多くは恥ずかしいと怖いの区別が付いていないのです。
まるで、ヘビは全て怖いとなっていた時期のこの男性と同じような感じです。
確かに子供の頃は、恥ずかしい=怖いなのですが、
子供の例、
恥ずかしい事をする→大人に嫌われる→大人が世話をしてくれなくなる→困る→生きられなくなる→怖い
のような発想になりますが、大人は、
大人の例、
恥ずかしい事をする→大人に嫌われる→大人が世話をしてくれなくなる→多少は困る→しかし生きて行ける→怖いではなく嫌だくらいの感情
となります。
都会暮らしの頃のヘビの認知は ヘビ=怖い で良かったのと同じく、
子供の頃の認知は 恥ずかしい=怖い で良かったのですが、
田舎暮らしを始めたら、マムシ=警戒、気持ち悪い シマヘビや青大将=安全、気持ち悪い のようにしないと適応出来なくて困るのと同じく、
大人になったら、恥ずかしい=嫌だ に認知を変えないと困るのです。
神経症の方の多くは、不安=怖い でこの不安を見に行こうとしないから、細長いシマヘビを見ても恐がって家に逃げ帰るのと同じ事を繰り返し続けているようなものです。
性格由来のうつ病は、恥ずかしい=怖い とか 不安=怖い にしているとこの世の中は怖いものだらけですから、まるでお化け屋敷ですから、うつ、が出て来て当たり前です。
私の所に来られる方の半数くらいの方が、
「どうしたら納得できるのですか?」
というような質問をします。
中には、何度も何度も質問をする方もいます。
答えは、ヘビを怖がらなくなった30歳の男性と同じ事を行えば良いのです。
この男性はこの田舎で暮らさなければならないのだと受け入れて、覚悟を決めて、怖いでしょうが逃げるのをやめて、このヘビはシマヘビ、このヘビは青大将、このヘビはマムシ、と覚えて行ったのです。
ここで生きるのには絶対に必要ですから。
そして、何度も何度もこのヘビはシマヘビ、このヘビは青大将、このヘビはマムシ、と分かっている状態から人目見れば分かるような深い納得をするまで見に行ったのです。
同じです。
この世の中をうまく生きるには、恥ずかしいと怖い、嫌だと怖い、を分離しなければいけません。
何故ならば、人は人の中で生きる動物ですから特殊な発想をしていたらうまく人の中で生きられないからです。
以前書きました、クイズ100人に聞きました、の言い方をすると、
山奥の田舎で生きるには、山奥の田舎の人たち100人の多数派の考え方を受け入れれば楽に暮らせるのです。
それと、同じです。
対人緊張症や神経症、性格由来のうつ病で悩んでいる人たちよりも、対人緊張症や神経症、性格由来のうつ病で悩んでいない人たちの方が、圧倒的に多数派です。
対人緊張症や神経症、性格由来のうつ病で悩んでいない人たちの発想は、恥ずかしいは恥ずかしいで怖いではないのです。
同じく、嫌だは嫌だで怖いではないのです。
子供ではないのですから。
お分かり頂けましたでしょうか?
最後に、
「性格改善、というと今までの自分を否定されているように思えるのですが?」
というご質問を頂きました。
私も、なるほど、と思いましたので、性格改善という言葉を使用するのを注意して減らそうと思いますが、性格改善とはこういう事です。
都会から来たばかりの男性は、細長いシマヘビを見ても恐がって家に逃げ帰るのですから臆病な性格に見えたでしょうが、ヘビを怖がらなくなり田舎暮らしに適応して行ったら頼もしい性格に見えそうにありませんか?
誤認知を正しい認知に変えると、自分自身はそんなに変わったようには思えませんが、周りからしたら、性格が変わったように見える事を、性格改善、と言っているのです。
宜しいでしょうか?
答えになりましたでしょうか?
申し訳ございませんが、明日は、私用の為に、ブログの更新はお休みさせて下さい。
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皆さんが人生を楽しく生きられますようにお祈り申し上げます(笑)。
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では、明後日(笑)。
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大丈夫(笑)。大丈夫(笑)。
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おやすみなさい(笑)。
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