性格改善の心理療法ハッピーライフ 1998年開業 認知療法、よむだけでも役に立つ内容を提供しています。。

対人緊張、対人恐怖、神経症、うつ病、等の心理療法、認知行動療法、人生勉強療法。電話、スカイプでも通院と同じように治ります

統合失調症に関して

2007年04月20日 | 心理療法ハッピーライフ
今日は、ハッピーライフの矢野裕洋です。

今回は、統合失調症に関して書きますね(笑)。

最初に、断っておきますが、私の統合失調症の症例数は十数例しかありません。
統合失調症自体がまだよく分からないものですので、対人緊張症や神経症、性格由来のうつ病のように多くの困っていない人たちの考え方を受け入れれば必ず大丈夫というように私自身が責任を持って対応できないという事を、統合失調症と診断されている方本人、場合によっては本人とご家族の同意の上、お受けした症例数です。
ですから、今回は私の私見という事で読まれて下さい。

統合失調症とは、異言(他の人が聞けない声)が聞こえるというのが基本的な症状です。
その異言は宇宙人と名乗る声であったりアメリカCIAの職員や白い人、黄色い人というような人間かどうか疑わしい人や実在の人だと名乗ったり多岐に渡ります。
しかし、その声の言う事は矛盾に満ちていて、時には予言をしたりしますが、この予言が当たる事はありません。

私の経験による分類ですが、ケアをする立場から分類すると二種類に分かれます。

一番目は、この異言を 偽物(空耳)ではないかと受け入れて頂けるグループと
どんなに矛盾点を整理して話しても偽物(空耳)ではないと全く受け入れて頂けないグループです。

私の考えは、統合失調症は不安がり過ぎる心が空耳を聞かせているのではないかと考えています。
もちろん、脳自体の問題も有る可能性が高いと思いますが、状況認知 環境認知 がしっかりと出来れば日常生活に問題がなくなる可能性が高いと思います。

念の為に書きますが、人間の脳は パソコンのようなものですから、正常な人も思い込んだり特殊な環境の中では、コンピューターグラフィックのように幻覚をみたり、幻聴を聞いたりします。
幻聴というとビックリするかも知れませんが、空耳の事です。

私の例を書くと、5~6年くらい前でしたが、午前中にとても重要な電話が掛ってくる予定の日がありました。
しかし、午前中というだけで時間は決まっていませんでした。
とても重要な電話ですから、本を読んでいてもテレビを見ても電話が気になって没頭できないので、夏でしたから、シャワーを浴びたのです。
シャワーを ザー っと浴び始めると、電話の音が聞こえるのです。
掛ってきた! と急いでシャワーの蛇口を閉めると シーン としているのです。
何だ、空耳か! と思って又シャワーを浴びると、やはり、電話のベルの音が確かに聞こえるのです。
空耳だろう! と疑いながらシャワーの蛇口を閉めると 先ほどと全く同じで シーン としているのです。

このような経験は誰にも有ると思います。
私の電話のベルを頭の中で鳴らしたのは 私の不安 です。
シャワーを浴びていて電話の音が聞こえなくて電話が鳴ったのに気付かなかったら大変だぞう! という不安です。

少ない症例数ですが、私の言葉に耳を傾け、確かにリアルに聞こえる異言 を空耳じゃないかと考え始めて、並行して、不安がり過ぎる考え方を 丁度良く不安がる考え方に受け入れ直して頂くと、異言自体がほとんどなくなった方もいます。
そして、私が受けた十数人全ての人は、以前書きました 新入社員のA君B君のA君のような人で、B君のような人が来られた事はありません。

残念ながら、統合失調症の方は、私の電話のベルと同じく、現実の声のように聞こえているのでしょう。
どんなに、「この声は本物ではないでしょう」「おかしいでしょう」「矛盾しているでしょう」という話を理路整然と私やケースによっては家族も一緒に考えて言っても聞く耳を持って頂けなかった方がほとんどでした。

結論ですが、私の私見ですが、統合失調症の方も 認知行動療法的な 正しい状況認知 正しい空間認知 をして頂き、不安がり過ぎる考え方などを丁度良い考え方に受け入れ直して頂く事で相当な効果が期待できるのではと考えています。

余談になるかも知れませんが、霊の声を訴えて来た方も複数います。

或るケースですが、その方の家系は代々女性に霊能力があり、心がしっかりしている時は大丈夫なのですが、心が弱くなると霊に迷わされて辛いので、心をしっかりする手伝いをして欲しい、と来られた方がいます。

私には霊能力や特殊な力はありませんので本当かどうかは分かりません。
そして、私は本当かどうかを調べる仕事をしている人ではなく、目の前のクライアントさんが楽になるお手伝いをする人ですから、本当に霊であろうが違っていようが構わないのです。

これは、統合失調症の方にも同じで、最初から異言とは決め付けないで、本当に声がしている可能性があるかどうかをニュートラルな気持ちで見に行きます。
そうしないと、クライアントさんとの信頼関係は結べませんし、私自身が、まだまだ科学で分かっていない事の方が多いと思っていますから。

この霊能力を持っているとおっしゃるクライアントさんは、統合失調症の方と違い、全く矛盾点はありませんでした。
そして、一回のカウンセリングと一回のセッションで、
「心が強くなりました。」
「霊の声は確かに聞こえますが、勝手にさせておけば良いのです。」
有難うございました。
と終了されました。

結論は幸せな人生ですよね(笑)。

明日は 本当の催眠 を書く予定です。

では、明日

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。