帰ってきた特派員報告

2004年に沖縄移住しteacupブログ開設→gooブログへ引越し

沖縄みそ汁のルーツは、まつや

2016-12-12 15:19:00 | 沖縄めし
飲んだ翌日、一番効く食べ物はなにか。

沖縄では「みそ汁」が一般的だ。

本土の「味噌汁」とはちょっと趣きを異にする濃厚な汁。

何度も自分で作ってはみたが、どうも今ひとつピンとこないので、みそ汁だけは外食と決めている。

深酒した翌日、前回失敗しただるまそばへ行ってみた。



ネットでみたら沖縄のみそ汁ランキング一位のお店。
そば屋なのに。

11時で店はほぼ満員。

券売機にはいろんなみそ汁バージョンがある。
みそ汁単品・みそ汁卵入り・みそ汁卵とフーチバ(よもぎ)入り・みそ汁ご飯つき・みそ汁稲荷付き・・・ああややこしい。

初めてのトッピング、迷ったときは全部のせ。

脳内で味の引き算補正はできるが、足し算はできない。




具材にはスパム・三枚肉・かまぼこ・よもぎ・豆腐・青菜・あとよくわからない焦がした豚の皮のような「謎肉」が入っていて、非常に美味。

しかし、これは完成形ではないようだ。


他の客をみると練り唐辛子をちゃぽちゃぽ入れている。

半分ほどノーマルを楽しんで、これを入れてみたら、ガラリと変わった。

石川県民のソウルフード「とり野菜味噌鍋」の味に近くなった。

そこで、卵を割ると再びマイルドになる。

みそ汁にフェーズがあってもいいじゃない。

美味しさの秘訣をお店の人に聞くような真似は俺にはできない。

しかし盟友ドゴーンMはそれができる漢だ。

答えは「味噌のブレンド」とのことだった。
どこの味噌かは教えてもらえなかった、っていや、そこまでは、さすがは元敏腕外資系コンサル、切り込みかたがはんぱない。




帰りのジャスコで、とり野菜みそを買った。



君はいったい鶏なのか野菜なのか味噌なのか

これからはおうちで沖縄のみそ汁が作れる。

まつやのサイトで調べてみると、とり=摂りで、
北前船の船員が野菜をたっぷり摂取できるように、まつやの創業者が考案した味噌とのことだった。



・・・はっ!

北前船って沖縄に来てるじゃないのさ!




もしかすると、「沖縄のみそ汁」は北前船の船員が置いていったまつやの味噌がルーツかもしれない。

まつやの味噌を溶いて適当な具材ぶち込んで食べてみた江戸時代の沖縄県民が

「これ、ええなぁ」
「ええねぇ」

みたいなべっぴんさん状態になったんじゃないかしら。
戦後にスパムを入れてみたら

「これも、ええなぁ」
「ええねぇ」

みたいに広まっていって。
ロマンがある。


この発見を沖縄の人に話してみた。

「ねぇ、沖縄のみそ汁ってさ、石川がルーツかもしれないよ!」

「へぇ」

ちょっと反応薄。。

家に帰って気付いたが、沖縄で石川といったら現在のうるま市(2005年に合併)のことだ。

次の日、もう一度、石川県が~と話したら

やっぱり「へぇ」だった。

もうお前とは口をきいてやらない。




だるまそば








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だるまそば

2016-04-05 21:12:00 | 沖縄めし
那覇の辻、海沿いの道路に面したそば屋、だるまそば。




店の駐車場はいつもタクシーが数台停まっているので気にはなっていたけど、通りかかるたびにいっぱいで入れなかった。

平日の午後二時、ついに一台分空いていたので遅めの昼食を。




午後2時でこの混雑っぷりですからね。




とりあえず、軟骨ソーキそばを。




鰹と豚骨がいい塩梅でブレンドされた飽きのこないお味です。

さっぱりして、うまー。


と、ここまではよかったのだけれど、

次から次に入ってくる常連さんが注文していたのが


「みそ汁~、卵入り~」

「みそ汁~、フーチバー(よもぎ)入り~」

「みそ汁~、大盛り~」


と、まあ殆どの方がみそ汁一択でした。

くそおおおおお、ここはみそ汁屋だったのか。

次に駐車場が空いてたら絶対みそ汁行く。

タクシーの運ちゃんたちをトリコじかけにしているみそ汁の実態はいかに!













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残波10年古酒

2014-12-17 16:53:00 | 沖縄めし
コザの事務所の掃除をしていたら、ほこりをかぶった泡盛がでてきた。



読谷村は比嘉酒造の「残波・白」
皆からザンシロと呼ばれているポピュラーな泡盛だ。

だが、詰口年月日をみてビックリ。



10年前の今日じゃないか。 10年古酒(クースー)になってるじゃん!
比嘉酒造では5年以上の古酒は販売していないので、これはちょっとしたお宝だ。

沖縄に引っ越してきた頃に買って、いざというときのために隠しておいたんだけど、いつの間にか忘れちゃった・・・ってリスじゃあるまいし、どんだけダメな男か。

そんなダメな奴だが、大切にチビチビと飲むなんてことはせず、お正月に皆に振る舞い盛大に飲み干してやろう、という愛すべき一面もあることはときどきでいいから思い出してほしい。

だがしかし、机の横にこれがあると、ソワソワしちゃうのよ。
俺にとっては今そこにある危機、です。
そんな液体がどうにも気になるじゃないですか。
なので世界平和のためにちょっとだけ飲んで確かめてみようかな。
ピースメーカーだから。国家のためだから。 (脳内異常変換)





うわー、こりゃ美味ぇ。 止まらない、どうしよう、とまらないよう。

はたして正月まで持つかなっていうくらいヤヴァい感じ。

しかしまあ、瓶の中身がちょっとくらい減ったからて、何とかっていうじゃないですか。

天使の・・・なんつったっけ、、、年貢だっけ?


だめだめですね。 はい。






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玉屋そば

2012-10-19 08:32:00 | 沖縄めし



沖縄に住んで、そりゃぁもういろんな店で沖縄そばをいただきました。

最初はデカい肉が入ったトンコツ系のガツンとしたのが好みで、沖縄そばランキングに入るカツオ出汁が効いたようなのは正直ものたりなかったんです。

でもあれね、10年近く食べ続けるとやっぱあっさりしたのがいいやね。

歳のせいかしら。

さて、沖縄自動車道の名護方面(下り)中城パーキングの玉屋そばでちょっと不思議なおいしさを発見しました。

パーキングの食堂ゆえ、ラーメンなんかもあるのでテーブルにコショウが置いてあります。

このコショウをちょっと沖縄ソバに入れてみますと、お、意外といける。

「琉球に大陸の風が吹いた」みたいな?

ちょっとたとえようのない不思議なお味なんで、ぜひお試しください。

ちなみに上りパーキングは玉屋は入ってなくて、かわりに味千ラーメンがあって、これは凡庸な九州ラーメンのお味ですので要注意。

いや、大陸に数百店舗も展開しているんだから、あれはもはや中国ラーメンといったほうがいいかもですね。







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お供え荒し

2012-08-31 15:48:00 | 沖縄めし

沖縄は今がお盆(旧盆)です。

お仏壇にスイカやパイナップルなど色とりどりのフルーツお供えします。
仏壇といっても、本土の仏壇とはだいぶちがって押入れくらいの大きさです。



南国的カラフルですね。

よしざるの家には仏壇はありませんので、この時期はもっぱらお供え荒しにでかけます。

いや、スーパーに売れ残りのお供えを探しにいくだけなんですけど、これがまた驚きのディスカウントなんですよ。

旧盆が始まってしまうと、かまぼこや煮しめがたっぷり入った1180円の惣菜がジリジリと値段を下げ、夜になると300円になっちゃうのです。

12月25日のクリスマスケーキと同じですね。

今宵は、お供えで一杯。

もちろん、日本酒で。


 

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