日経株価が大暴落しているさなか、
学生の就職率が8割を超えたとのこと。
まずは目出度い。
先日、就活中の若者に相談されたのだが、どの会社を選べばいいのかなんて、おじさんにも正直わからない。(わからないからこの一週間、株価ボードをみては青ざめている)
今絶好調の業界が、10年するとメタメタなんてことはよくある話だ。
まあ、その若者がタイの安宿あたりにうじゃうじゃいる「自分探し」とかいってるタイプのやつだったので、「中小企業にはいるのがいいんじゃね」といっておいた。
営業から接客、経理など、なんでもやらされるから、何かあったときに生きていけるスキルは大企業に入るより確実にあがる。
何かある確率が中小企業のほうが多いのがくせものだが。
俺も若いころあちこち探し回ったクチだから言うが、自分探しっていったって、そもそも自分なんてものはタイやベトナムには決して落ちてはいない。
サッカーの、だれだっけ、2ちゃんのひろゆきみたいな顔した、あぁ中田だ。
金にものをいわせて世界中を探しまくった彼をしても結局みつけられなかったところをみると、どうやらヨーロッパにもアフリカにもなさそうだ。
自分はどこにあるのか。
テレビでやってる世界職人コンクールの若者たちの輝きをみて気づいたのだが、自分というものはもしかしたら仕事でつくられるものなのかもしれない。
お鳥目をこつこつ頂きながら叱られ、削られして、棘や角がなくなってきたところでようやくみえてくるものなのかもしれない。
若いうちに自分に合う仕事なんてものを探したって自分というものがわからないのだから、どだいみつかるわけがない。
あきらめて働こう、景気がよくなってきた(かのようにみえる)今のうちに。
自分≒個性というなんだかわけのわからないものをやたら尊重した教育が行われるようになってから、若年層の鬱病が増えてきたらしいので、余計なことを考えないで、手を動かしたほうがいいってことだ。
って誰に言っているのだろうか。
とかなんとかテレビをみながら妄想しつつ鍋をつくっていた。せっかく利尻昆布で出汁をとったのに出来上がったのはなぜかスープカレーだった。
あぁ、また。くだらないことを。
気分転換に・・・・そうだ、大阪へ行こう。
自分無くしの旅に出よう。
というわけで、道頓堀に到着。
(もう沖縄に帰ってきてますが)
