ベンベエの詩的つぶやき

世の中をちょっと斜めに見て・・・

ゆたか、とは・・・

2007-07-07 11:04:58 | 日記・エッセイ・コラム

きょうは七夕。
牽牛、織女が一年に一度だけ許される逢瀬の日。

かつて人間の視力は3・0あったと言われている。
驚異的な遠目であるが、
現在でも砂漠に住む民族の中には
その視力を持ち続けている人たちがいる。

照明のない夜の闇では
今以上の沢山の星が耀いていた。
手のとどくような満天の星の下で
人々のくらしはゆるやかに流れていた。

夜ごと、愛する妻や子どもたちを抱き
うつくしい星座を仰ぎながら
累々と語りつがれていったゆたかな物語。
それらはやがて壮大な神話となっていった。

それに比べて近視眼的になってしまったわたしたち現代人。
目先のものに眼がくらみ
その先に耀いている真理を見つけられないでいる。


今夜もきっと曇り空・・・・
けれども雲のかなたでは満天の星が耀いている。


    ちちははの星が応ふる星祭     やす