人のこころの根底は
善意によって占められているのかもしれない。
内閣総理大臣の退陣挨拶を見た国民の多くは
去っていく人への寂しさと同情を抱いたであろう。
それまでの批判やバッシングが一気に影を潜めてしまった。
新政権のスタートに気をとられて
昨日の事に思いが廻らなくなったせいもあるだろうが・・・・・
31歳になる甥と会話する機会があった。
このような退陣劇は前代未聞で
今後もこのようなことは起きないだろうという僕の意見に
〈 いや、これからはこういうのも普通にあると思うよ。ぼくらの
世代だったらそうするよ 〉 あっけらかんと彼は応えた。
割りきりが早くなるということだろうか。
トップリーダーたるものは
「命を懸けて」「ぶっ倒れるまで」
などというのはもう古いのかもしれない。
昭和25年を堺に日本人の考え方や価値観が
変わったといわれている。
その点で〈 戦後レジームからの脱却 〉は
考え方として間違いではなかったと思う。
神を説く声やはらかし秋日傘 やす