「春一番」という言葉にはどこか明るく、心ときめくものがあるが
昨日のそれはとんでもない暴れん坊であった!
瞬間最大風速はゆうに35メートルは越えていただろう。
屋根をそっくり持っていかれたり
ぺしゃんこに倒壊してしまった家もある。
我が家では美術館の屋根瓦が吹飛ばされた。
門に備え付けの郵便受けまで何処かにいってしまった。
近所を探してもどこにも見当たらず
よほど遠くにとばされたようだ。
お隣のハウス農家のトマトも全滅した。
これからいよいよ出荷の最盛期をむかえる筈が
今年はもう諦めるほかないと嘆く。
美味しいトマトが食べられると楽しみにしていたが・・・・
昼からU市にてロータリークラブの会合があって
途中まで出かけてはみたものの
いろんなものが宙を飛びかっていた。
ハウス栽培用のテントや割れたプラスチック看板や木の枝など
信号機は引きちぎられまいと必死だ。
さらに道路は氷結、車が真っ直ぐには進まない。
前を行く軽自動車も横滑りしている。
こんな春の嵐は初めて!!
これ以上は危ないので引き返して欠席の電話をする。
(実はこの日のぼくの新聞占いが、転倒・転落注意と記されてあった)
NHKテレビ午後6時のニュースで
わが町の被害が放映されたほどであるから
すさまじい春一番であった。
これも環境破壊による異常気象の一つ・・・・。
人間の垂れ流しへの警告。
春一番去りて迷子の風小僧 やす