夏休みの宿題になっているらしく
地元の中学生たちが連日、当館にやって来る。
そっと館内の様子をうかがうと
各自、真面目にメモをとっている。
この子たちが「幽玄の画家和気史郎」を
どのように感じるか興味あるところだが
こちらから口を出すことは遠慮している。
帰りがけにはきちんと挨拶をして、皆かわいい。
この子らがキレたり暴れたりすることが
なんとも不思議でならない。
昨年につづき本年もまた
県芸術祭文芸賞の選考に関わることになった。
初めて自分の作品が人に認められ
活字となって新聞や機関紙に載ったときの歓びは
忘れられない。
その喜びがあったからこそ
今も飽きずに詩を書き続けている詩人も少なくない。
それを思うと簡単には選外にできない。
応募作品の総てを入選させてやりたいと思う。
総ての人にチャンスを与えてやりたいと思う。
ちなみに応募者の年齢は10代から70代まで幅広く
初々しい恋の懊悩から達観とも思えるような
爽快な作品まであって
それぞれ楽しく読ませてもらった。
少年にヒゲあり夏の甲子園