ベンベエの詩的つぶやき

世の中をちょっと斜めに見て・・・

afternoon tea

2009-09-18 11:49:43 | 日記・エッセイ・コラム

本日のafternoon teaは虎屋の羊羹と紅茶。
羊羹は女房の幼なじみから頂いたもの。
紅茶は友人がタイからのお土産で
なかなか高級なものらしく爽やかな薫りがして美味しい。
 〈虎屋のものは好きじゃない、日光ひしやの羊羹がいい〉
ぜいたくなことを言いながら
妻は二切れめに手を出している。

有難いことに我が家のくらしは頂きもので潤っている。

タイのことで想い出したが
晩年夫婦そろってタイに移住した知人がいる。
彼はボルボ・アマゾンに乗って逗子の自宅から
ぼくの店にやって来ていた。
その頃ぼくは1800ccのBMWに乗っており
ひょんな話から車を交換することになった。

ある日、T字路でミキサー車が横腹に突っ込んできたが
ドアが少々凹んだだけでびくともしない。
ミキサー車の運転手のすっとんきょうな顔が愉快だった。
当時のスウェーデン鋼材は世界一優れていて
象を乗せても平気ということであった。

以来すっかりボルボに魅せられて
つぎの年には、黄色のボルボP1800ESを買う。
12台しか輸入されなかったと言われているプレミアもの。
その後もつぎつぎと車を買い替え
東京ワーゲンクラブのラリーにビジターとして招待されたこともある。

顧みると30代がぼくの道楽の頂点で
助手席にはいつもかぐわしい女性が乗っていたような・・・・・

穏やかな秋の昼下がり
紅茶を含むと、遠い日の枯草の薫りが仄かに立ちのぼる。


     
りんご捥ぐ農婦の腰のたくましき
                    
 ( O りんご園に )