九回裏の逆転満塁ホームランというのが、
人生の中にも起こりえることを、あらためて体験させられた。
昨日22日、日本歌曲コンクールにて
声楽部門の本大会があった。
上野公園内にある東京文化会館の周囲は
連休の人出でごったがえし
久しぶりの上京に気分も高揚した。
大阪予選、東京予選を勝ち抜いてきた15名の
声楽家による本大会。
さすが見事な歌唱力と表現力に圧倒されたが
13名の審査員による選考結果、
第1位、2位、3位、奨励賞ともにぼくの詩「雲」の曲に集中した。
このような快挙は
優秀な作曲家と素敵な声楽家の力量に他ならないが、
発表の一瞬、耳を疑った。
〈 これは何かの誤解・・・・それとも昨夜からの夢の続き・・・・!? 〉
審査員と並んで記念写真を撮られている間も
心はふわふわ、頭の中は真っ白。
お彼岸に
冷たい缶ビールを墓前に供えたのが効いたのだろうか。
とても奇跡としか思えないような出来事。
その晩、祝いにと妹たちが帝国ホテルに食事を用意してくれた。
上等なフカヒレスープに堪能し、人生最良の日であった。
天平の風はむらさき萩の花