ウンチがしたくてトイレを探す。
さがしてもさがしても
適当な場所がない。
おろおろしているうちに
見知らぬ家の庭。
矮鶏が三羽戯れている。
柿の木の根元
ふと眼にとまる大きなバケツ。
しめた!
神様のおぼし召し。
跨ぐやいなや大噴火。
おお、おお、助かった!
天を仰ぎ深呼吸。
ところがである。
大噴火がとまらない。
あれよあれよ
満杯でこぼれそう。
その時
意識のはるか隅っこで
午前6時の役場のチャイム。
おそるおそる
お尻に手を伸ばしてみる。
・・・・・・・夜尿症の昔とそっくり。
合歓咲くや振りかえる子の目に涙