自分自身がよって立つところの
ポリシーのようなものが
最近ようやく明確になった。
これまでにも
幾つかの座右の銘を持ってはいたが
どれも何かしら人真似のような
あるいは借り物のようでしっくりしなかった。
ところがこのたび
ある同人誌の扉絵を担当することになり
いろいろ思い悩んでいるうち
ふと、脳裏をよぎる言葉があった。
「和して同ぜず」
論語の中の一文が
瓢箪から駒のようにぽろっとこぼれた。
これだ!
これこそが永い間私が探していた私のポリシー。
人間関係を大切にし
人と協調はするが
道理や信念を失くしてまで
人に合せるようなことはしない。
私は私。
わたしの主体性を尊重する。
「和して同ぜず」・・・・・
これでやっと私の生き方を
ひと言で表現することができる。
孔子の教えのこの一文を発見したことは
わたしの手柄であり
目からウロコが落ちたような気分である。