わずかながら寒さがやわらぐと
腰痛も和らいでくる。
啓蟄には少々早いが
僕の中の放蕩虫がうずき始めた。
替えたばかりの車も
何処か遠くに行きたがっている。
木曽を経由しての城崎温泉へ。
幾つもの高速道路を飛ばしての広島へ。
パン買いにトンボ帰りの逗子葉山へ。
深夜の高速道路でパトカーと競走したり
直進してくる都電を停めてしまったり
団地のなかを一晩中さ迷ったり
機内で知り合った女性を
羽田から自宅へ送ってやったり
(途中サンシャインでカレーをおごられ)
振りかえれば
ワーゲン・ボルボ・BMWと
随分無茶をしたような気がする。
ジャガーMK2とローバー75は
電気系統(英国の特徴)が弱かったなあ。
渋滞の中でしょっちゅう立ち往生させられた。
トライアンフ、あれはじゃじゃ馬のようで
1年つづかなかった。
地方の田舎にあって青春を謳歌するのに
車は絶対必要条件の一つであった。
春よ来いスーツを一つあつらえて