ベンベエの詩的つぶやき

世の中をちょっと斜めに見て・・・

愛されすぎて

2007-08-09 21:13:56 | 日記・エッセイ・コラム

山梨のフルーツ農園から取り寄せたという
白桃を戴いた。
ずっしりと瑞々しく 見事に甘い!
桃って、こんなに甘いものだったか・・・・。

戴きものの紹介ばかりで恐縮だが
先日は釣り上げたばかりの天然鮎を十尾戴いた。
うつくしいその姿には焼いてしまうのが勿体ないくらいだ。
においもキュウリのように爽やかで
香魚と呼ばれる所以も納得できる。

二尾は姫たちにそれぞれおすそ分け。
 鮎のにおいはちゃんと知っていて
 焼き始めると行儀よくお座りして待っているのだ。
 アジの開きやサバの味りん干しのときは
 知らんぷりしているくせに・・・。

本来、猫は美食を好むいきものではあるが
それをエスカレートさせているのは
他でもない人間たちなのだ。
彼女たちにメタボリック症候群や
生活習慣病なるものが増加しているのも
われわれの自己満足の犠牲にされているのだ。

実際、キャットフードとドックフードでは
天と地ほどの味の違いがある。
猫用の缶詰を開けながら
これなら醤油をかけて炊き立てのご飯にも合うだろうと
つまみ食いしたくなるほど美味しそうなのだ。

姫たちが昨日から熱中症気味、ダウンしている。

   
落ち鮎の供養の骨湯にて候う   やす



とある研修

2007-08-06 12:12:44 | 日記・エッセイ・コラム

酷暑の中
とある団体の地区研修会に出席した。
200名ほどの参加で、全体会議の後
50名づつの分科会となった。

この時季の勉強会や研修会で
もっとも難儀なのは冷房である。
足元がびんびん冷えて
坐骨神経痛持ちにはまさに地獄の特訓にも等しい。

この頃は省エネとしていくぶん控えてはいるようだが
それでもまだ冷やし過ぎ。

質問の時間でも用意されているなら
多少の緊張感があって
苦痛からも気がまぎれるのだが
今回は一方的に聞かされる役。

発表者の誠実な努力には応えなければいけない。
しかし冷気は足元を襲う。
このジレンマに苦しい4時間であった。

終了して会場を出たときの解放感。
稲妻と夕立の空にむかって
思わずバンザイを叫んでしまった。

   
挙句にはじぶんに絡むのうぜん花    やす


ときめき

2007-08-01 10:23:47 | 日記・エッセイ・コラム

はっきりした理由は判らないが
8月1日がやってくると
胸の奥に熱いものが湧いてくる。

多分、少年時代の何かがよみがえるのだろう。

8月1日といえば夏休みの真っ只中、
川遊び、クワガタ捕り、廃坑探検、トマトの盗み食い・・・・・
毎日がトム・ソーヤの気分。

ふと触れたクラスメートの胸のふくらみに驚き
何かしら未知なるものへの憧れと
禁断の恥じらいにつつまれた初めての夢精。

めくるめく太陽の下で脱皮していく少年。

その頃の少年のときめきが
細胞の一つ一つに記憶されていて
今も8月がやってくると
その記憶が一斉に目覚め
ぼくは少年に還っていく。

8月1日・・・・7月の昨日とは
雲の形も光りと陰も真っ赤なサルビアの色さえも
あきらかに違って見える。

  
落ちながらもつれあふ蝶日の盛り    やす