テレビの教育番組からドイツ語が聞こえてくる。
何のことか内容はさっぱり解らない。
ドイツ人やドイツに関わる人たちには済まないが
ぼくはドイツ語がきらいだ。
勿論、ぼくはドイツ語を知らないから
深い理由があってのことではない。
あのギスギスした発音がどうしても耳にあわないのだ。
偏見だと批判されればそのとおり。
短絡だと笑われればそのとおり。
しかし五感のどれかに沁み付いたイメージというものは
そう簡単にぬぐえるものではない。
それでもバッハとワーグナーに惹かれ
ワーゲン、ベンツ、BMWを乗り回し
辛めのドイツワインを選んで調理に用いたりしている。
矛盾だと指摘されればそのとおり。
フランス語は美しいと思いながらも
いまだルノーやシトロエンには乗ったことがない。
ツールジャルダンで鴨を食べたこともない。
そんな訳でぼくの抱いている好きとか嫌いとか、
その感情の根拠は実は大したものではないのかもしれない。
炎帝の使徒とも蝶の降り来るや やす