ハーブの雑学記

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桜は憧れ 郷愁 懐古 反省・・・・想いを込めて作る「さくら紅茶」

2017年04月21日 | 楽しむティタイム
        
自宅の周りを見回すと 咲き誇っていた桜の花は惜しげもなく我が身を散らし すっかり葉桜となっていました

桜に色々の想いがあるのは 皆さんにお尋ねした時の答えに現れています

敷島の 大和心を人問はば 朝日に匂ふ 山桜かな  本居宣長

        
江戸時代になって国を代表する花は梅から桜へと 顕著に移っていきました
特に栽培種の「ソメイヨシノ」は楚々とした花姿で人気です

桜と梅の香りを比較すると サクランボになる前の桜にはこれという香り成分も目立ったものがないのに サクランボはもとより桜餅の葉 染物の材料として 全木が儚げな色や香りとして利用されています 


青々と茂った若葉をつかつた「サクラ紅茶」の作り方を教わりました
早速トライします 

        
若葉を摘んでさっと洗い 水気はペーパーで丁寧に拭って少ししんなりするまで広げておきます
葉を小さくカットします

        
コンロの温度を低温にセットして油気のないフライパンに乗せて 焦がさないように水気を飛ばすように気長に煎つていきます 
よく混ぜるのはもちろんです


        
手触りがややカラっとして 葉の色も緑から茶っぽくなりました
煎り終わりのタイミングは 葉の色が赤く変化しているのを見極めた時です 

粗熱がとれたらビニール袋に移し空気を抜いて そのまま揉んでいきます
これからもかなり気長な作業です
たいていの失敗はこの揉み込む時間が短くて起きるそうです

袋の中が思いなしか紅茶っぽく茶色くなりました
もうちょっとのシンボウかな…

袋の口を開けずそのまま3時間以上放置します


漸く熟成の完了です

フライパンは油分を拭き取ってからのまま弱火の強火で熱します
いったん火を消してさくら紅茶の葉を入れてください
そのままフライパンの上で乾かせます

何回か葉を取り出して フライパンを熱し 火を消して 葉を戻し乾かせる
この作業を繰り返した後 ペーパーに葉を広げて残っている湿気を完全に取り去ります 

        
これで桜の香気がふくよかな「さくら紅茶」がすっかり出来上がりました 香り成分の少ない桜の葉からどうしてこんなに濃厚な 香りが溢れてくるのでしょうか
お疲れさまでしたが 今回は低温・気長がキーワードです
どこにも売っていない My「さくら紅茶」を堪能しましょう